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「プロボノ元年」と民工小学校へのボランティア@北京 

昨日書いた「NGOなど国際協力活動参加の多様化」についての続き。

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2010年は、「プロボノ元年」と言われているらしい。

「プロボノ」とは、“Pro Bono;ビジネスパーソンや専門家がスキルを生かして社会貢献すること。ラテン語「ProBonoPublico(公共事業)」の略”なのだとか。

もともとは、弁護士や公認会計士などがそのスキルを生かして行うボランティア活動を指していたのだそうだが、最近ではもっと一般的な職業スキルにも幅を広げて、「プロボノ」と呼んでいるらしい。

・・・っていうか、前述の政府派遣ボランティアはまさにそういう主旨なのだけど…何が違うのか考えてみると、たぶん、「プロボノ」はもっとカジュアルなのだ。
会社を辞めて途上国に行くような大袈裟な行動ではなく、職場に在籍しながら行うボランティア活動のことなのだと思う。

そういう意味でも、ボランティア活動の選択肢が広がり、且つカジュアル化していると思う。

「プロボノ」流行に伴い、企業の社会貢献活動もわたしが感じるところでも非常に広がりを見せていると思う。
というか、もう既に必須事業化していると思う。

前職(国際協力分野)の関係で、在職時代から、退職後も時折、日本人なら誰でも知っているような大企業のいろいろなセクションの方と、偶然何かの席で同席し、わたしの前職のことをお話しすると、そういう分野とウチの企業はどんな形で接点を持てるだろうか、というような御質問をお受けすることがある。


それが完全に社員対象のボランティア活動についてであることもあるし、中国への進出にあたり、ただの利潤追求だけではなく、社会貢献もしつつ進出できる方法の模索であったりもする。

あぁ、日本は、或いは日本と中国の関係は、今、そういうステージにいるのだな、と感じている。
お互いwin-winの関係で、しかもそこに社会貢献というキーワードを添えて中国に進出したい企業がたくさんいるのだ。
そういうお話を受けたときには、その企業さんの方向性に合致した中国のNGOや、或いはその方面に詳しい方を御紹介したりしている。

昨日の「マザーハウス」の話と重なるが、民間企業のこういう形での進出の仕方は、日本による今後の中国への援助、或いは民間企業の進出を考える上で、とても良い方向だと感じているし、事実、そうなっていくのだと思う。

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北京在住の方は、加藤健太さんという大学生のお名前をどこかで見たことがあるかもしれない。

恥ずかしながら、こんな偉そうに“国際協力論”を展開していながら、わたしは最近まで存知あげなかった。

彼はつい最近、留学を終えて帰国されたのだが、その直前に偶然某会でお会いすることができ、短い時間ながらもお話を伺うことができた。
(相棒が少し前に彼と知り合いになっており、加藤さんの活動については相棒からも聞いていた。)

加藤さんの名刺には、「北京語言大学」という留学先の学校名と共に「星火学校日語老師(志願者)」と印刷されている。

彼は日本の現役大学生であり、今月まで北京語言大学で留学しつつ、上述の学校で日本語教師をボランティアで行っていたのだ。
「星火学校」というのは、北京に出稼ぎに来ている地方労働者の子供が通う所謂“民工小学校”である。

*中国は戸籍の管理が厳重で、戸籍のある地域以外で義務教育を受けることができないため、出稼ぎ労働者の子供が大都市で教育を受けられない、という大きな問題がある。

【民工小学校とは】

“民工小学校”は、北京市内に300校以上、朝陽区内だけでも70~80校あると言われ、いずれも中国の正規の学校制度から外れた私設学校である。
但し、2005年に温家宝総理が民工教育の重視を表明し、非公式ながら政府の助成を受けられる制度(年間10万~20万元)が成立し、朝陽区では14校が指定された。
その際、学校の情況や教育内容によって指定されたところと指定を受けられなかったところが出てきたので、各校とも改善努力を行ったが、その後、このような指定は再び行われていないため、現状が固定されている。

学費は半期500元(年間1000元)、生徒数は1校につき約400名。
教員数は1校につき約10名、教員の給料は800~1200元。

農民工でも、収入が多い家庭は所定の書類を揃えれば普通の小中学校に通える。そのため、建設現場労働者は比較的収入が多いことから、正規の学校に子供を通わせているケースが多い。
一方、サービス業、野菜売り、雑貨売りなどに従事している層の子供は、出稼ぎ先では正規の教育を受けることができない。

@@@

関西日中交流懇談会という民間組織が北京の民工小学校の校長と交流を持ち、加藤さんが中国留学前にこの関西日中交流懇談会のことを知り、来燕後、民工小学校への活動に参加するようになった、という経緯だそうである。

加藤さんは海淀区の語言大学から朝陽区の四環路の外にある民工小学校まで、バスで片道2時間の距離を週に2~3回通い、小学校で日本語を教えてきたという。

その話を聞いたとき、わたしは最初に思った。

「なんで、日本語?」

以前の仕事の関係で、中国の貧困地域の学生に日本語教育を行い、就職の際、沿海地域の日系企業などに採用してもらう、というプログラムを実施したことがある。
この時の日本語教育実施対象者は少数民族の学生で、地方では依然残るコネ重視の就職の中、漢族社会にコネのない貧困地域の少数民族の学生が、少しでも良い就職環境を持てるように、特殊技術として日本語を身につけてもらい、将来的には、沿海地域で身に付けたスキルを地元に持ち帰り、地元の発展に繋げる、という目的で実施したのだが、年月を重ねていくにつれ、複雑な問題が出てきて、なかなか当初想定したような結果を生み出すことができなかった。
(過去形にしたのは
わたしの任期がそこで終了したからで、プログラム自体が終了し、結論が出されたわけではないと、わたしは思っている。)

そういう経緯があるため、何故、中国の規定の教育すらなかなか受けられないような子供に、日本語を教えるのか、疑問に思ったのだ。

その答えは、校長先生が出してくれている。

民工小学校に通う子供たちに必要なのは、日本語教育そのものではなく、みんな見ているよ、知っているよ、社会から忘れられていないよ、という“実感”なのだそうである。
外国人が外国語を、自分たちのために教えにきてくれる、その行為そのものが彼らを励ますのだそうである。
(もちろんこの行為は、中国人であっても同じ効果が出せると思う。)

あ~、そうなんだなぁ・・・、とわたしはやっと気がついた。

自分自身が日本語教師を行っていたこともあり、日本語を教える、イコール実利的なことを求めてしまうのであるが、それだけじゃないんだな、と思った。

加藤さんはその効果を知っていて、留学している間ずっと、この学校に通い、子供たちに接し続けていたのだそうである。

これって、できそうでなかなかできないことだと思う。

同じ北京市内と言っても、往復で4時間もかかる距離がある。

何が彼のモチベーションになったのかというと、それはもう、子供たちの笑顔なんだろうなぁ。

@@@

今や、“ボランティア”という活動は、仕事を辞めて行うような大きな決意を必要としなくとも、「プロボノ」のような形で、仕事のスキルを生かした活動が在職しながら行えるようになっているし、また、企業も“社会貢献”という側面を無視してはいられなくなっている、という流れがあるらしい。
(不景気と言われているが、日本の企業の社会貢献にかける費用はむしろ増えつつある、という報道をTVで見た。もともとが少ないから、上がり幅がある、ということもあるとは思うが。)

また、中国の僻地まで行かなくても、中国の社会的弱者に笑顔を与えることはできるんだなぁ、と、これは加藤さんからわたしが学んだこと。

さて、それでわたしはどうしよう・・・と、少しずつ考えている。

最近は、そんな日々。

結論は焦っていないので、少しずつスキルを溜めて、自分にできることを増やしていこうと思っている。

 

 

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コメント

腑に落ちました

はじめまして、meiです。北京で働いています。私もフリーペーパーでこちらの活動の募集を見たことがあり、どうして日本語を教えるんだろうと、同じことを考えていました。でも

>外国人が外国語を、自分たちのために教えにきてくれる、その行為そのものが彼らを励ますのだそうである。

この言葉ですごく腑に落ちました。私も、日本語を教えてそれでどうなる?と考えていたのですが、目先のことばかりではダメですね。
このことを知れてよかったです。ありがとう。


>meiさん

コメントありがとうございます!

活動そのものも重要ですが、その一歩先の目的をもっと明確に書いてくれていたら、活動の主旨が伝わりやすかったのかもしれませんね。
お役にたてて良かったです。

今後とも宜しくお願いいたします!

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