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湖南省中国茶放浪記@浪漫的黒茶篇(弐)  

湖南省に行くことになったわたし。

仕事(←お茶とは関係のない)のあと、ホテルを抜け出し、タクシーを飛ばして町のお茶城に向かう・・・

湖南省中国茶放浪記@浪漫的黒茶篇(壱) 

@@@

「黒磚」の次に見せてもらったのは「茯磚[fu2zhuan1]」。

このお茶もマニアックで、前述のような歴史を知らないと、ただのゴミに見えかねない、非常に危険なお茶である。

0912_hunan(12).jpg 

0912_hunan(13).jpg
やばいっしょ?

「茯磚」は1860年前後に湖南省で生産され始め、夏の三伏の期間(夏至のあとの第3の庚の日が“初伏”、第4の庚の日が“中伏”、立秋後の最初の庚の日が“末伏”であり、暑さの一番厳しい期間)に加工されるため、“伏茶”とも呼ばれた。

*あれ?“三伏”って聞いたことある・・・というアナタ!
そうです!以前餃子の件でこの言葉、登場しています!
詳細は、過去記事へ・・・。→
《鑫鑫愉園餃子館》:「伏天」で餃子を食べるの巻 

写真の「茯磚」は、湖南ではなく、四川省で、なんと!!!1979年に作られた茯磚なのである。

30年ものの黒茶。

(ここだけの話ですが)現金では足りず、銀聯カード使って買いました・・・(←相棒には秘密ね・・・)

でも、これ、もしプーアルだったら、わたしの経済力では買えないっす。
つか、市場に出ていないはず。

いや、当然これもニセモノという考え方もあるよ。

でも、わたしは冷静に考えてみて、買う決心をした。

その理由は・・・

1.マニアックな黒茶で嘘をついても仕方が無い。(しかも、住んでいる人しか来ないような、観光地でも何でもない田舎町のお茶屋だよ。このお茶を買う時点では、店の人もわたしのことを“広東人”だと思っていたぐらい。)

2.このお茶屋さんで1時間半茶を飲みながら話をして、客を騙すような人では無い、と判断した。(本当のお茶屋さんには、悪い人はいない、というのがわたしの持論。良質のお茶を扱うお茶屋さんで、今までに嫌な感じの人に会ったことが無い)

3.年代の浅い茯磚と飲み比べさせてもらったが、味が全然違って、コクがあって美味しかった。

4.もし騙されていたら、それは授業料。

茯磚の特徴は、「金花[jin1hua1]」と呼ばれるカビにある。

お茶一面に菌の胞子が生えていて、これの発生具合や菌の大きさにより、お茶の価値が決まるのだ。 

0912_hunan(14).jpg
見えるかな?
黄色っぽい点々が「金花」

この菌の香りを「菌花香[jun1hua1xiang1]」と呼び、ウィグル族はこの香りを好むのだそうだ。

気持ち悪いって思う?いや、ブルーチーズなんかと一緒だと思うんだけど。
松茸の香りも“菌”っぽいよね。それと同じだと思う。

ただ、飲むときはやはり菌が気になるので、3回ほどしっかりと“洗茶”をしてから淹れる。

黒茶は年を経れば減るほど価値が出るし、菌を使うことで味を深めるということを考えると、ワインやチーズに置き換えて考えてみると、価値の付け方がわかりやすいと思う。

0912_hunan(6).jpg 0912_hunan(8).jpg
左;湖南省安化県の茯磚 1996年製造のもの。
右;湖南省安化県の茯磚 2008年製造のもの。
これも、7~8年後に飲んでみようと思う。

@@@

もう一種類買ったのが、四川省の黒茶である“蔵茶[zang4cha2]”。
(“蔵茶”の種類の中に、康磚[kang1zhuan1]”〈穀雨に摘採されて作られた緊圧茶〉と“金尖[jin1jian1]”〈立夏に摘採されて作られた緊圧茶〉がある)
字の如く、チベットに出荷するための黒茶である。
湖南のお茶ではないが、黒茶専門店なので取り扱っていたのだ。

0912_hunan(23).jpg 
四川省からそのまんま運ばれてきた状態の蔵茶。
ものすごい迫力!

0912_hunan(22).jpg
チベットに運ばれるものだったので、
チベット風の絵が側面に描かれている。

0912_hunan(21).jpg
竹籠の外を包んでいるのはヤクの皮。
毛が・・・。

0912_hunan(15).jpg
蔵茶の康磚
250gのブロック2つで1セット。
500gのセットが1つずつ黄色い紙で包まれ、
それが20セット(10kg)で竹籠1つ分になる。

 0912_hunan(16).jpg
こんな袋に入れてくれた。
実際は、買ったお茶は80年代製造のもの。

蔵茶も、チベットでバター茶にするためのお茶なので、プーアル茶のように洗練された味ではないため、市場原理が働くと、これを製造する工場が無くなってしまう。
そのため、政府は昔からの黒茶の産地25か所の工場を辺茶工場に指定し、収入の低い辺境の民族が昔ながらの黒茶を飲めるように管理しているという。

@@@

次に買ったのが、このお茶。

0912_hunan(19).jpg
安化天尖[an1hua4tian1jian1]
黒茶の散茶という感じのお茶。

 0912_hunan(20).jpg
2007年の茶葉のもの。
細長い箱の中に、タバコの箱大の小箱が4つ入っている。
長沙の空港で同じようなお茶が4倍の値段で売られていた。

@@@

そして、これ。

ここまで来ると、もはやコレクターズアイテム。

0912_hunan(17).jpg
安化黒茶の餅茶

「プーアル以外の黒茶の餅茶なんて見たことが無い!」

と言ったら、

「そりゃそうだ。去年初めて作ったんだから。」

との一言で、茶萌え心に火が付いた。

※黒茶の餅茶って言ったら、プーアル茶と同じじゃん?と思うかもしれないが、プーアルの餅茶も「黒茶の餅茶」なので、本質的には一緒。
でも、国の規定でプーアルの指定地域で作られた黒茶しか「プーアル茶」とは呼べないことになっている。

 0912_hunan(18).jpg
限定 3000餅
シリアルナンバー付き
茶葉は2007年のもの。

そういえば、今年のお茶博覧会でも入口付近にどどーんと場所を取っていたのは安化の黒茶屋。
北京のお茶市場でも、安化の黒茶専門店が数店店を出し始めた。

プーアル茶ブームの終わりを見て、次は“安化黒茶”の時代を狙っているのかもしれない。

来るか?!安化黒茶ブーム?!

@@@

湖南のお茶は、他に「青磚[qing1zhuan1]」というものがあるのだが、これはこのお店ではビンテージもので、1個2kgのしかなかったので、購入は断念。

以上のお茶を、モノによっては2個購入。

ほぼ全て緊圧茶であるため、量はそれほどでもないのだけど、どえらく重い。

以後、仕事の移動で歩いたのだが、このお茶のせいで、右手が腱鞘炎になった。

お茶っ葉で腱鞘炎て・・・。

いにしえの茶馬古道に思いを寄せて、自分もその苦労の一端を体験してしまったようである。

@@@

帰宅後。

相棒がお茶の値段を聞いてきたが答えなかったところ、質問を変えてきた。

相棒;「それ、どれぐらいの期間で飲むお茶なわけ?」

わたし;「一生。」

この黒茶、たぶん一生分ぐらいはあると思います。 (毎日飲むわけじゃないので。茶馬古道に思いを馳せた時にだけ、飲む予定。)

腱鞘炎にもなるわけだ。

+++

中国黒茶の説明は、以下の書籍を参照しました。 
 


日本語で書かれた黒茶関連書籍としては、唯一の本だと思います。
科学的であり、良書です。

 1年365日、プーアール三昧

↑画像がありませんが、2009年9月30日に発行された、最新のプーアル茶本です 

+++
 
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コメント

腱鞘炎て…

いや~茶葉もパッケージもすっごいわ!おもしろい~!!匂ってみたい~!
元々湖南へは何しに行ったのか、途中で忘れませんでした?身を挺して茶馬古道を追体験してこられたのですね。お大事に!

やばい・・・

何?何ぃぃぃ~~?

この黒茶ネタも、すごく興味がそそられるぅぅ♪

この発酵しまくりの黒茶…どんなお味?

やばい、やばいよ…夢中になりそうな予感?

>丁未堂さん

茶葉で腱鞘炎って、豆腐の角で頭をぶつける並みにありえへん感じですが、茶葉も積もれば…と言う感じで、緊圧茶はヤバいです。
黒茶ってパッケージがレトロでいいんですよね~。
湖南、何しに行ったのか、確かに忘れておりました。
いや、これが裏目的?!

>ケロたんさん

黒茶は、味で言えばプーアルを知っていれば良い感じな気もしますが、物語的に見て行くと、面白いお茶がたくさん現存していて、深いのです。
また、そう思って飲むと、枯葉みたいなお茶も美味しく思えて来て・・・
って、わたし、変態ですか?!

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