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湖南省中国茶放浪記@浪漫的黒茶篇(壱) 

上海放浪記に続き、湖南省篇。

上海放浪記 其之壱 《滄浪亭》 
上海放浪記 其之弐;新天地+《許留山》  
上海放浪記 其之参;《佳家湯包》&大寧国際茶城 
上海放浪記 其之四;泰康路/田子坊 

ちょこっと湖南省へ行き、そこで黒茶をゲットした。

順番に話をすると、中国茶は発酵度合いによって6種類の分類される。

緑茶/黄茶/白茶/青茶/紅茶/黒茶

“発酵”という言葉を中国茶の世界では良く使うが、微生物発酵を行っているのは“黒茶”だけで、他の5種類のお茶は、酸化酵素や加水分酵素などの内生酵素の作用を指して“発酵”と呼んでいるものであり、正確な意味で“発酵”させているお茶は、先に述べた“黒茶”だけである。

つまり、黒茶は微生物発酵をさせた発酵食品の一種と考えても良く、その作用が健康の維持に非常に有効である。

我々が良く知っているプーアル茶も黒茶の一種なので、プーアル茶がダイエットに良いとか、健康の維持に良い、と言われているのも、全て黒茶の特徴である。

6種類ある内で、わたしが個人的に最も難しい、と思っているのは青茶(烏龍茶)と黒茶で、青茶は製造工程が複雑で、味にもバラエティーがあり、一つ一つ歴史や物語があるので、「青茶をわかる」というのはとても深いことだと思っている。

もうひとつ難しいお茶が、この黒茶だと思う。

黒茶も実は非常に種類が多く、プーアル茶だけでも極めるのに一生かかりそうなボリュームだ。
プーアルブームのせいでニセモノも多く出回っており、その鑑定も「お宝鑑定団」並みの鑑定知識が必要だ。

そして、黒茶はともてロマンティックなお茶だと思うのだ。

中国茶好きな方なら“茶馬古道”という言葉を聞いたことがあると思うが(雲南料理レストランの名前にもなっている)、これは言ってみればお茶のシルクロードのこと。

西暦700年代には、四川省などで作ったお茶を、野菜が摂取できない辺境地域(モンゴル、新疆、チベットなど)の馬と交換する“茶馬交易”が開始されている。
この時期にお茶処から辺境に、何カ月もかけて運ばれたお茶が黒茶なのだ。

他の5種類のお茶が“散茶”と呼ばれる茶葉の状態なのに対し、黒茶には圧縮した“緊圧茶[jin3ya1cha2]”が多いのも、できるだけ多くの茶葉を遠くまで効率良く運ぶための知恵なのである。

茶馬古道は大きなものは2つあり、1つ目のルートは、雲南省の普洱(プーアル)から出発し、大理・麗江・中甸(現シャングリラ)を経てチベットに入るルート。(滇蔵茶馬古道)
2つ目は、四川省の雅安から出発し、康定を経てチベットに入り、更にネパール、インド、ブータン、ミャンマーに至るルートである。(川蔵茶馬古道)
他にも、四川省から青海省、甘粛省など北に向かうルートもあったようである。

“緊圧茶”の起源は四川省であるが、16世紀ごろ、湖南省で黒茶を早く作る技術が完成したことと、四川省産の茶葉が需要に追い付かなくなったことから、湖南省産の“緊圧茶”が多く作られるようになった。
その後、清代になると、四川省産のお茶は主にチベットと四川省内のチベット族に出荷され、湖南省産のお茶は甘粛省、青海省、新疆ウィグル族自治区、陝西省などの西北地域に出荷されるようになる。(その後、ロシアへの出荷が増える)

これが、湖南省で黒茶が作られるようになった歴史である。

@@@

しかし、プーアル茶=雲南省、というイメージはあるが、湖南省=お茶処、というイメージは一般的にはあまりないと思う。

これは、湖南省で作られている黒茶が辺境地域や国外(主にロシア)で消費されるお茶であることが大きい。

辺境地域で飲まれるお茶は、生きていくための必需品のお茶である。
新鮮な野菜の摂取が難しかった辺境地域では、お茶を飲むことでビタミンの補給をしていたため、茶は一日中飲むものであった。
そのお茶も、バター茶などに加工して飲むため、茶葉そものもは新芽などの繊細なものではなく、茎や大きな葉がごろんごろん入った、粗いもので良かったのだ。

こういうお茶は、現代の我々が有難がって飲む明前(清明節前)の龍井や碧螺春などとは対極にあるお茶なので、都市の漢族が買いに来るようなお茶市場では取り扱われていることは殆どないし、現代の都市生活者が飲んで美味しいと思えるような繊細な味でも外見でもない。

本当に、生きていくための生活必需品としてのお茶なのだ。

当時、どれぐらいお茶が貴重だったかというと、宋代の茶馬交易では、上等の馬1頭で茶葉200~250kg、下等の馬で茶葉100~140kgの茶葉と交換され、多い時期で年間1万5000~2万頭の馬が交換されたという。
交易市場まで、辺境の地から片道半年以上かかる場所もあり、1つの荷駄隊には商人・馬丁・飯炊き・警備員など数百人から数千人にのぼるものもあったという。

お茶を手に入れるために、これだけのことをする。

これらの人々が歩いた道が“茶馬古道”。

スゴイ浪漫チックじゃありませんか?

この“茶馬古道”の主役が黒茶なのである。

偶然にも湖南省に行くことになったわたしは、このチャンスに何としてもロマンティック街道の主役たる黒茶を手に入れたいと思ったのである。

@@@

湖南省のとある地方都市に仕事で行くことになったわたしは、仕事が終わったあと、急いで昼間に見つけたその町のお茶城にタクシーを飛ばした。

しかし、湖南は黒茶の産地とは言っても、現代の漢族が飲んでいるわけではないので、普通のお茶城で取り扱っているのか不安はあったが、ここは行ってみるしかない。

夜だったこともあり、茶城に入ってみると閉まっている店が半分、開いている店でも取り扱っているのは鉄観音や緑茶ばかり。やはり無いか・・・と、2階に上がってみると・・・

あった~~~~~!看板に大きく、“黒茶専門店”と書かれている。

やったーーーーー!

店に入ると、うっほっほ~~~♪
北京では見たことが無いようなマニアックな黒茶が陳列されている。

0912_hunan(25).jpg 
1960年代製造の黒茶もあった。非売品。

0912_hunan(24).jpg 
遠くまで運ぶため、昔のお茶は1個が大きくて重い。(1個2kg)

湖南省で作られる黒茶は主に4種類。

まず、「黒磚[hei1zhuan1]」。
湖南省安化県で作られている。

0912_hunan(7).jpg 
1996年製造の黒磚茶

0912_hunan(9).jpg
湖南省安化県小淹鎮白沙社区製造の黒
2008年製。
7~8年熟成させたら美味しくなるとのこと。
これ、1個1.6kg。
右上の緑のマークが気に入っている。

 0912_hunan(10).jpg
主に内蒙古に出荷するため、裏にはモンゴル語が書かれている。

0912_hunan(11).jpg 
磚の特徴として、圧縮したお茶に模様が押されているんだよね。
これがまた、面白い。

+++

コレクター心をくすぐるこのお店!

やばい・・・やばすぐる!!!

この後、続々とコレクターズアイテム登場!

※アップで写しているお茶は、全て購入したお茶。

続きは次回♪

+++

お茶の説明は、以下の書籍を参照しました。 


日本語で書かれた黒茶関連書籍としては、唯一の本だと思います。
科学的であり、良書です。

 1年365日、プーアール三昧

↑画像がありませんが、2009年9月30日に発行された、最新のプーアル茶本です

 

 

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コメント

帰国後はなかなかゆっくり中国茶を味わう時間がないですが、ともこさんのブログを読んでいたら久しぶりに黒茶を飲みたくなりました^^ 私はすごい冷え性で留学中は東洋医学の先生にお茶を飲むなら発酵茶にしなさいと教えていただきました。発酵茶?といっても奥が深いですね、またお茶のお話を楽しみにしています。

>tamaさん

中国茶は何煎も淹れられるので、ある程度ゆったりとした時間が無いとなかなか淹れられないですよね。
わたしも、仕事をしていた時は、ゆったりとした時間が取れず、買った茶葉が溜まって行くばかりで、早く飲みたいのに飲めない~というのがなんとも残念でした。
今の時期は、わたしは午前中から午後の早い時間にかけては紅茶か岩茶、夕食後はプーアル茶を飲んでいますが、本当に身体が温まります。
試しに(?)緑茶のあとにプーアルを飲んでみると、身体がぽーっとなって行くのがよくわかりますよ!
お身体、冷やさないようにしてくださいね!

おぉぉ,

その昔、内蒙古行った時にもらって帰ったお茶がでっかい板チョコみたいなこれだった。「レンガ茶」って内蒙古の人は言ってました。頂戴って言ったのは自分だったけど土産に持たされた時には愕然としました。すんげー重たかったしおまけに無茶硬いの。割ったこの茶葉をでっかいやかんに入れてお湯入れて作ってるの見て、さすが中国は迫力が違うって初めて見たときは感動したんだよねえ・・・懐かしいわ~。
でも、この茶葉ちょこっとだけで淹れると、どうもあのでかやかんのと味が違ってるみたいな気がしてだんだん飲まなくなっちゃった。水が違えば味も違うのにね^^; もしあれば、もう10年以上実家で自然熟成されてるはずだけど、今飲んだらうんまいのかなあ?

>doramiさん

おぉ!!!
10年ものの「レンガ茶」、価値があると思いますよ♪
確かにコレ、固いし重いし、よく日本まで持って帰りましたね・・・。
このままで飲むと、まぁ、プーアル茶のような美味しさはないんですけど、黒茶独特のまろやかさはありますよね。
10年物だときっと更に美味しくなっていると思います!
日本の軟水で飲んだからイマイチだったのかも。
北京に持ってきて、硬水で飲んだら美味しいかもしれませんよ♪

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