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プーアル茶作り体験記@北京 

プーアル茶作りを体験できる、というので、参加してきた。

「え?あの黒い発酵したお茶を作るの?」

と思われるかもしれないが、一般的に知られているのはプーアルの熟茶。

プーアル茶には「生茶」と「熟茶」の2種類がある。
このブログを読まれて、「プーアルに2種類あるなんて知らなかった!」と思われた方がいらっしゃったら、その方が知っているプーアル茶は十中八九熟茶の方だと思う。

昔から伝統的に作られているのは「プーアル生茶」。
プーアル茶は「後発酵茶」という発酵形態に分類されるお茶なのだが、生茶は自然発酵でお茶を熟成させるため、飲めるようになるまで長い時間がかかる。

一方、市場に多く出回ってるのは、「プーアル熟茶」。
これは1970年代に開発された方法で人工的に熟成させたプーアル茶。短時間で熟成させた後、すぐに飲むことができる。
この熟成方法(「渥堆」という)については、温度・湿度・時間については秘密事項で、プーアル茶農家に行っても絶対に教えてもらえないらしい。
(他のお茶は、お茶作りの時期に茶農家に行けば、製造工程を見せてくれる)

なので、北京のお茶教室で熟茶を作ることは不可能だが、生茶なら作れる。

ということで、作らせてもらったのだ。

~プーアルの生茶と熟茶の比較画像~

※典型的なものは見るとわかるが、生茶も10年近く熟成されたものは外見が熟茶に近くなっているため、見た目だけでは判別しにくくなる。
これは、典型例だと思って見てください。
(飲めば熟茶と生茶は味が違うので、すぐにわかる)

【生茶】

091103_puer(36).jpg 
生茶
人工的に発酵させていないため、茶葉の形がそのまま見える。

もっとも一般的な形で、円盤状をしており、1個が357.5g。 (直径約19センチ)
「七子餅」と呼ばれるタイプで、これは昔、雲南省で作られた茶葉をチベットなどの辺境地域へ持っていくのに最も
効率的に運ぶため、茶葉を円盤状に圧縮し、7個を1つの竹かごに入れて馬にのせて運んだため、このような形になっている。
辺境地域では新鮮な野菜が採れないため、茶を日常的に飲むことでビタミン補給をしていた。
バター茶などに加工するので、茶の質は問わないため、雲南の大葉種の葉を発酵させて作ったお茶が運ばれたのが起源。(この、雲南からチベットまでの道が南のシルクロードと呼ばれている『茶馬古道』である)

091103_puer(35).jpg
生茶
球状に丸めているタイプもある。(沱茶[tuo2cha2]と呼ばれる)

091103_puer(37).jpg
沱茶は後ろの中央が窪んでいる。

この窪み、製造工程での必然なのだと思うが、中国のアヘン大流行時代には、ここにアヘンを詰めて運ばれたこともあったらしい。

アヘン戦争と中国茶:
(清朝期)水路での海外貿易が始まり、ヨーロッパ諸国にも中国の茶が紹介されるようになりました。

当初、緑茶、そして烏龍茶(武夷茶)が輸出されましたが、発酵の高い茶を好むヨーロッパ人は紅茶との相性が良く、イギリスで大喫茶ブームとなりました。
あまりの喫茶ブームに茶を購入するための銀の流出が激しく、貿易赤字となったイギリスは、アヘンを中国に密輸しその赤字を埋めようとしました。アヘンは瞬く間に中国全土で流行し、今度は中国の銀が流出し、清朝は混迷をきたします。
これが後のアヘン戦争のきっかけとなります。

中華民国建国以降も茶は発展を続けましたが、中華人民共和国の文〇大〇命で茶は贅沢品として弾圧されました。茶文化は衰退しましたが、反面、台湾や香港ではそのすばらしさを受け継ぎ、それぞれ独自の茶文化を形成する結果となりました。

中国茶専門店「茶茶」HPより


091103_puer(39).jpg 
キノコ型
茶葉古道で茶葉を運ぶのに、取っ手が付いていたほうが便利だから?
チベット向け商品なので、チベット語が書かれている。

【熟茶】

091103_puer(38).jpg 
ウチに円形のものが無かったので、飲みかけの熟茶。
黒くて「え?これがお茶・・・?」という外見。

080413_03_puercha.jpg
チョコレート型、沱茶など形も多彩。

「散茶」と呼ばれる、圧縮していない茶葉のままの状態のものもある。
「宮廷プーアル」とは、芽だけを使って作ったプーアル茶。
プーアル茶は、上述のように辺境地域にビタミン補給のための茶葉を届けるために作られたのが起源であるから、本来は芽のような上質な部位は使われていなかった。(バター茶などに加工するので、茶そのものの味を楽しむ、という飲み方では無いため)
芽でプーアルを作るようになったのは、比較的最近のことのようである。

@@@

おっと。前書きが長くなったYO。

では、以下、生プーアル茶制作体験を写真でUP!

091103_puer(1).jpg 
作る前に加工する前の生茶を飲んでみる。
今回使用したのは、2006年に摘み、「殺青」を行ったのち、乾燥しただけの茶葉。
生プーアル茶の味はするけれど、熟成されていないため刺激が強く、
この小さな茶杯1杯飲むのも辛い感じ。

091103_puer(6).jpg
伝統的な量は前述の通り357.5gだが、今回は360g使用。
葉が大きいので、すごいボリューム!

091103_puer(7).jpg
鍋に入れて蒸す。

091103_puer(2).jpg

091103_puer(9a).jpg 
1回目の蒸し作業が終わると、
「内飛[nei4fei1](内扉[nei4fei1]と書いている場合もある)」
という和紙を乗せる。
これは餅型のプーアル茶に付いているもので、
そのプーアル茶の製造元などが記されている。
この前日が相棒の誕生日であったため、わたしは「誕生日記念」プーアル茶とした。

091103_puer(10).jpg 
「内飛」を乗せたら、再度蒸す。
2回目は木綿の布をかぶせて蒸していた。

091103_puer(11).jpg
2回目の蒸し作業中。

091103_puer(12).jpg
2回目の蒸し作業が終わったら、火から下ろす。

091103_puer(13).jpg
ひっくり返して・・・

091103_puer(4).jpg
蒸されて嵩が少なくなった茶葉を布で絞って
更に圧縮する。

091103_puer(14).jpg
グイグイ搾ると、ここまで小さくなる!


091103_puer(15).jpg
余った布をグルグル丸めて・・・
あ!餅茶の真中にある窪みはこのせいだったのか!
納得~♪

091103_puer(3).jpg
次に登場するのが、雲南から持ち帰ったという25kgの石。
この下に茶を置いて、更に圧縮する。

091103_puer(16).jpg 
茶を置く。

 091103_puer(18).jpg
更に乗る。

@@@

今回は体験なので、こんな感じで圧縮したが、本来はこういう機械を使うらしい。↓

091024_cte(5).jpg 
中国国際茶業博覧会』より

@@@

091103_puer(19).jpg
乗って圧縮された後のお茶。

091103_puer(20).jpg  
ぺったんこ!

091103_puer(21).jpg 
あんなにモッサリあった茶葉がこんなに薄くなった!
遠くまでお茶を運びたかった昔の人の知恵はスゴイ!

091103_puer(22).jpg
窓辺で風にあてながらしばらく干す。

091103_puer(23).jpg
窓の外では、ガラスの天井の上をヘルメットも被らずに雪かきしていたYO!
滑ると怖いよ~。

091103_puer(24).jpg 
ある程度乾いたら、袋から出す。

091103_puer(25).jpg 
おー!プーアル茶の形になっている!
感激の一瞬☆

091103_puer(26).jpg 091103_puer(27).jpg
再度少し乾かしてから、和紙で包む。
ちなみに、これをやってくれたのは、雲南に10カ月プーアル修行に行っていた
男性の先生。

091103_puer(28).jpg 091103_puer(29).jpg
余談だが、男性の綺麗な手はセクシーだと思う。(←手だけね)
慣れた手つきで美しくお茶を淹れてくれると、ドキッとする。
お茶を綺麗に入れられる男性はセクシーだと思うので、
男性は中国茶の淹れ方を習うとモテ度が上がるんじゃないか、と思うんだけど。
(ウンチクが多いだけは、ウザいからNGね。)

091103_puer(30).jpg
完成~!

091103_puer(32).jpg 091103_puer(33).jpg 
綺麗な化粧箱に入れてくれた。

091103_puer(31).jpg
箱の表は切り絵みたいになっていて密封されていない。
これは、プーアルの保存は密封しないほうが良いから。

このお茶は、乾燥が十分でないため、帰宅後、自宅で1週間干したあと、再度紙に包んで保管。

飲めるのは2年後から。

「爺ちゃんが作って、孫が飲む」

と言われるぐらいのお茶なので、まぁ、美味しく飲めるのは5年後か?

相棒の5年後の誕生日にでも、飲んでみよう。

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