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しいのみ学園 

9月18日

日本で始めて障害児学級を作った昇地三郎先生のドキュメンタリー映画『しいのみ学園』の試写会に行ってきた。

昇地先生が作るまで、日本に障害児学級は無かったのだとか。

しかも、この先生、今年101歳!101歳にして40日間世界一週講演旅行をしている。実際に会場でお会いしたのだけど、自分の足でしっかり歩き、背筋もシャキっとしていらっしゃった。ここまで来ると歳の概念を超越している気がしてくる。(言うまでも無く世界最長寿命の教育学博士・哲学者)

この先生の生涯もドラマチックで、先生ご自身が生後半年にして牛乳中毒になったため15歳まで虚弱児で育ち、2人のお子さんは小児麻痺にかかってしまわれた。息子さんのような子供にも教育を、ということで、1954年(昭和29年)日本で始めての障害児教育施設「しいのみ学園」を私費を投じて作られた。その後、障害児にも教育を!という声が広がり、日本で特殊学級の開設が法律化されたのは確か23年後、と仰っていた。

今では全国に900校の特殊教育学校があり、各学校或いは2校に1校の割合で普通学校内に特殊学級が設けられ、障害を持った子供も教育を受けられるよう、日本では法律で決められているという。(こういう環境が整ったのが1人の教育者の働きがきっかけであること、そしてまだその人物が生きている、ということに感動を覚えると共に、今、自分が当たり前だと思っていることも、誰かが努力して作り上げたものなんだ、と、改めて思った)

昭和30年に製作されたのが『しいのみ学園』という映画である。昇地先生が学園を作られるまでのドキュメンタリーで、当時口コミで感動が広がり、日本中の小学校で上映されたという。

昇地先生は去年100歳の時にも北京を訪問されている。実は昇地先生は「中国にも養護教育を!」という声を受け、長春の解放大路小学校にできた知的障害を持つ子供のための特殊学級「しいのみクラス」(中国語名は「柯樹籽班」)の日本責任者でもあり、昨年は100歳を記念した講演のために北京にいらしていた。(←JICA支援事業;中国初の普通小学校の中の知的障害を持つ児童の為の学級)

その時に、在華日本国大使館の宮本大使にお会いになった際、宮本大使も小学生の時にこの映画を見たことを鮮明に覚えており、是非この映画をまだ特殊児童教育が行われていない中国で上映して欲しい!との声を受け、10ヶ月をかけて中国にて吹き替え作業が行われ、53年前に日本で製作された映画がこの日、中国で蘇った、というわけ。

当日は、もちろん宮本大使も参加されていた。(流暢な中国語でのスピーチ!)

53年前に作られた映画なので、細部はもちろん古いが、内容は特に“中国”という環境で見たせいか、古くないことに驚いた。当時の日本では、障害を持つ子供は学校教育を“受けなくても良い”ということだったらしいが、それは今の中国も全く同じである。

会場には、障害をもつ中国人の方や、障害者支援を行っている中国のNGOの方も多くいらっしゃった。

仕事で中国の小学校、中学校を見る機会があるが、特殊クラスがどこにも無いことには以前から気づいていた。自分が学校に通っていた時には、必ず1クラスは特殊学級があったことを覚えているので、それでは中国の障害児はどこで勉強しているのか疑問に思っていたのだけど、なるほど、法律が無いので学校に行っていない子供が多い、というわけだったのだ。

大都市は見た目は日本と変わらない中国。でも、やはり教育や保険の分野では、社会的弱者は切り捨てられているという現状。

上映会のあとの質疑応答で、ショートカットの若い女性が挙手した。

自分は大学生だが、今まで特殊教育について全く関心が無かった。しかし、今日の映画を見て非常に感動し、関心を覚えた。まだ多くの学生がこのことを知らないでいる。この映画のことをどうしたら学生たちに広められますか?

この映画、今の予定では12月にCCTV(中央電視台)で2回放映される予定だそうだ。

できるだけ多くの中国の方がこの映画を見て、日本で50年前に起きたようなムーブメントが中国にも起こり、全ての障害を持つ子供が義務教育を受けられる日が早く来ることを祈っている。

そして、その手伝いが少しでもできたら、と思っている。

上映会の記事;
http://japanese.china.org.cn/life/txt/2007-09/20/content_8920269.htm

昇地先生のブログ;
http://blogs.yahoo.co.jp/shiinomi100/49486192.html

『しいのみ学園』の歌↓ココで聞けます。短調でコワイ・・・!
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/mp3/index.html

*映画で昇地先生役を宇野重吉(!)が演じていた。今の寺尾聰よりも若い!!!






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コメント

今回新たにブログを開設させてもらいました、jhadです。
毎日更新していきたいと思っています。
是非きてコメントを書き込んでいってください。

101歳先生へのご声援ありがとうございます

北京での映画「しいんみ学園」上映会にお出で戴き、誠にありがとうございました。
また、丁寧な感想文を書いていただき、重ねてお礼申し上げます。
来年5月には、上海・華東師範大学からの要請で講演に出かけます。2月は、台北師範大学で講演します。8月9月は、連続4年・通算5回目の世界一周講演旅行に出かけます。ブラジル移民100周年記念講演会・・西アフリカの教育関係者の要請でセネガル他にも出かけます。今後とも宜しくご支援下さい。これからもブログをご覧下さい。(代筆・古賀毅敏)

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