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安吉白茶・六安瓜片・太平猴魁~“鳳凰の羽”と呼ばれる茶~ 

高級評茶員 第6回 覚書

緑茶VOL.6【安吉白茶・六安瓜片・太平猴魁】

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ずっと続いた緑茶シリーズ最終回。

4月1日から始まったこのコースは、ちょうど中国緑茶の新茶のシーズンと重なったことから、毎回教室に入荷したての新茶を頂くことが出来た。

今回評茶したのはこの3つのお茶。
どれも茶摘みの時期が比較的遅い緑茶である。

《安吉白茶([an1ji2bai2cha2]/あんきつしろちゃ)》・・・浙江省安吉県の緑茶

090513_cha.jpg 

過去記事より】
緑茶というと、西湖龍井や碧螺春が代表的ですが、最近美味しい♪と思ってよく飲んでいるのが「安吉白茶」という浙江省の緑茶です。
今飲んでいるのは去年馬連道の安吉白茶の専売店で買ったものなので、まだ新茶ではないのですが、龍井や碧螺春とはまた違う甘みのあるお茶で、たしかそんなに高くなかったと思うのですがとても美味しいので、今年もまた買おうと思っています。


ちなみに、このお茶、「白茶」と名づけられていますが、中国茶の製法区分では“緑茶”です。「白茶」と呼ばれているのは茶葉の新芽が白毫に覆われていて白く見えることからそう名づけられたそうです。

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わたしが馬連道をうろつき始めた2006年当時は、安吉白茶の専売店はほとんど見かけなかったが、今ではかつてのプーアル茶の専売店並に安吉白茶の専売店が並んでいる。

これは、お茶を淹れたとき茶葉が非常に美しいことと、このお茶にはアミノ酸が非常に多く含まれている(龍井茶などの約2倍)ことから、最近の健康指向も相まって急激に人気が出てきたことと思われる。
(“安吉白茶”の“安吉[an1ji2]”と“アミノ酸”の中国語である“氨基酸[an1ji1suan1]”の発音が同じことから、「アミノ酸が多いから安吉白茶!」などという謳い文句で売られていたりする。本当は浙江省安吉県のお茶だから“安吉”。)

馬連道のお茶屋さんで、白牡丹や寿眉などの白茶の話をしていると、「でも、安吉白茶は“白茶”じゃなくて“緑茶”だよ。」などと言われたりして、ちょっと不愉快。
だれも安吉白茶の話なんてしていません!って・・・。
まぁ、今や白牡丹や寿眉をも超える知名度になっているということなのだろう。

茶摘みの時期は穀雨前後。

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《六安瓜片([liu4an1gua1pian4]/ろくあんかへん)》・・・安徽省六安市

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元代に作られ始め、明代には皇帝への献上茶となるほど美味しいとされてきたお茶。
一旦廃れたが、清代末期に復活したのが現代の「六安瓜片」とされている。
茶葉の形が“瓜のよう”であり、茶葉が内側に丸まっている「片形茶」と呼ばれている。


茶葉には芽や茎が付いていないのが特徴。

伝統的な製造工程では、最後に「大老火」という火入れを行う。この工程により、茶葉に白っぽい皺が入る。
現代的な製法では、この「大老火」を行わないため、茶葉が濃い緑色となり、白っぽい皺が入らない。

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右下のお茶以外の3つは伝統的な工程で作られた六安瓜片
右下のお茶は現代的な製法で機械で作られた六安瓜片
茶葉の感じが全く違う。
(右下の茶葉の色が悪いのは去年のものだから)

“明前(清明節より前)”には茶摘みは行わず、“雨前(穀雨前)”のお茶が最良とされている。

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《太平猴魁([tai4ping2hou2kui2]/たいへいこうかい)》・・・安徽省黄山県龍門

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太平湖のほとりの猴坑に住んでいた茶農の王魁成が栽培した素晴らしいお茶なのでこの名前が付いたと言われている。

穀雨から立夏までに摘み、雨の日は摘まず、朝霧がかかったときに摘み、晴れると終える。

柿大葉種(しだいようしゅ)という品種の茶葉を一芽二葉から三葉で摘んで作られている。
写真を見ていただいたらわかるように、ちょっと笑ってしまうほど茶葉が大きい。
ワカメか野菜のスナック菓子のようである。

なので、評茶するときも、カップからはみ出ていた。

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お湯を注ぐとすぐに沈むので、周囲からゆっくりと湯を注ぐ。

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1.安吉白茶 単杯(#1~#4)

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写真だとわかりにくいが、#3(手前から2つ目)のお茶だけ色が違った。
ほのかなベージュのような色だったが、
これを「鵝黄色」と言い、安吉白茶の正統な色だそうである。

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上:お茶を出した後の茶葉(葉底)
下:お茶を淹れる前の茶葉

#1と#4の茶は、飲んだ感じ、やや生臭い印象を得た。
#2と#3は花の香りのような印象。

4つとも一見茶葉に芽が多く、綺麗に見えるが、よくよく見ると味に表れていた差が見える。

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左;#1の茶葉 右;#3の茶葉

安吉白茶は「一芽一葉」(芽が一つ、葉が一枚)が基本だが、#1の茶葉は葉が2枚付いているものが多かった。芽もかなり伸びていて、#3の茶葉より1.5倍ほど成長している。
#1の芽は伸びてしまっているため細くなっているが、#3の芽は肥えた状態で、養分をたくさん含んでいる。
この差が味にも出ているから、お茶ってスゴイ!

#3、#2、#4、#1の順番でランクの高いお茶だったようである。

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2.六安瓜片 対杯(#3 特級一/#2 一級/#1 二級)

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六安瓜片は安吉白茶や黄山毛峰などのお茶と比べても緑の色が濃いが、これは茶を揉む工程の軽重とは関係ないのだとか。
揉む工程の軽重は湯に入れたとき、表面に浮く時間で判断できるそうである。

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伝統的製法で作られた六安瓜片の評茶

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3.太平猴魁 単杯

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葉底
茶葉が大きい。
この写真はほぼ実物大。

写真の2つの茶葉を比べると、左の茶葉は(写真では分かりづらいが)褐色がかっているが、こういう茶葉のほうがランクが上だそうである。
また、良く見ると茶葉の表面に細かい格子模様が見えるのだが、これは制茶の工程で布の上に置き、圧力をかけることからその布目模様が茶葉についている。
この工程を機械で行っているものには格子模様が無いので、ここもチェックポイント。

乾燥した茶葉の状態でも、下の写真の3種を比較した場合、左の2種類の方が緑色が若々しく、良い茶葉に見えるが、実際には右の茶葉のほうがランクは高い。
(褐色がかっていること、格子模様がはっきりと見えることから。)

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実際の味は、左2種は岩海苔のような味がし、右のものはお米を炊いた時のような香りがした。
一番左のものは製造過程でミスがあったのか、少々煙くさい香りがしたが、中央と右の茶葉は趣は異なるがどちらも美味しかった。
実際のランクとしては、右が一番上で、左のものがランクが落ちるそうである。

但し、今年はまだ特級の太平猴魁は届いていないとのこと。
特級が入ったら是非試飲させてください!と老師に頼んであるので、到着が楽しみである。

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4.泡茶(茶を美味しく入れる)

今回の泡茶は安吉白茶と六安瓜片のそれぞれ一番ランクの高いものを飲ませて頂いた。 

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左;六安瓜片 右;安吉白茶

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茶の色はこんなに違う
左;六安瓜片 右;安吉白茶
安吉白茶のこの色を“鵝黄色”と呼ぶらしい

安吉白茶が近年とみに人気が出てきたのは、茶をガラスの器で淹れたときの茶葉の美しさによるところが大きい。

安吉白茶を中国語では以下のように形容している。

形如鳳羽
色如玉霜

“鳳凰の羽”に例えられるその茶葉の美しさとは、こんな感じである。

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“一芽一葉”の葉が開き、反り返った様子で芽を上にしてグラスの中を
くるくると舞う。
正に“鳳凰の羽”。

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安吉白茶

 安吉白茶が飲んでみたくなりました?

安吉白茶は最近一種の流行のようなので取り扱っているお茶屋さんは北京でも多いと思うし、馬連道に行けば専売店はそこいらじゅうにあるので探す必要も無いぐらいですが、購入の際には必ず試飲をしてくださいね。(良心的なお茶屋さんは必ず試飲させてくれます。)

安吉白茶は日本の緑茶と比べて味も仄かなので、試飲しないで買って帰り、家で飲んでみて「あれ?こんな味?」と思うかもしれません。

また、アミノ酸が多く含まれているので、甘く感じるかもしれません。
この甘さにも好みがあると思います。

わたしは前回馬連道に行ったとき、安吉白茶を買おうと思い、専売店で試飲させてもらいましたが、あまり味を感じなかった(美味しいと思えなかった)ので値段は安かったのですが結局買いませんでした。

まず、自分の舌で確かめて、美味しい♪と思ったらまずは50g(1両)買ってみると良いと思います。
(中国茶では1回に使う茶葉の量は3g程度なので、50g買っても16回ほど飲むことができます)

買う際に覚えていたら、淹れた後の茶葉が「一芽一葉」か、茶の色は「鵝黄色」(薄いベージュ)か確認してみると、そのお茶のランクがわかります。

でもまぁ、ランク云々より、美味しいと思うことが第一!

日本茶の味に慣れた日本人の舌では、ランクの高い上品な茶葉より、中ぐらいのランクの味や香りが比較的はっきりとしているお茶のほうが合うこともあります。

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090517-2(1).jpg 

台湾のお土産に頂いたパイナップルケーキ。
奇蘭と一緒に頂いた。

このパイナップルケーキ、しっとりしていて、素朴で手作り風でとても美味しかった。
以前台北に行ったとき、一緒に行ったMッチが、「パイナップルケーキはここで買わないと!」と言って連れて行ってくれた店と同じ店のような気がする。
今まで食べたパイナップルケーキの中でも、一番!と言えるぐらい美味しかった。

+++

*各お茶の説明は以下の書籍を参考にしています。

     

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当ブログにエントリーした情報をindexページに纏めました。

《週刊中国的生活》 index:レストラン 
《週刊中国的生活》 index:中国茶 

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