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獅峰龍井と大佛龍井 

授業覚書。

第4回 高級評茶員【西湖龍井;獅峰龍井】

前回は西湖龍井の梅家塢龍井と銭塘龍井の富陽龍井の比較を行ったが、今回は西湖龍井の獅峰龍井と越州区の越州龍井の中の大佛龍井の比較を行った。

本日登場したお茶(すべて明前茶);
・獅峰龍井 3ランク
・大佛龍井 5ランク(内、試飲は4ランク)
・白茶龍井 2ランク(内、試飲は1ランク)
・頂谷大方 1ランク

+++

1.大沸龍井(特級:濃香型)と獅峰龍井(特級1号・特級2号・1級)の4種の比較

これは、評茶ではなく、まず各龍井の味を把握するため、普通の淹れ方(=美味しく飲める淹れ方)で淹れさせてもらった。
では・・・

獅峰龍井とは…
西湖茶区の中でも獅子峰で採れ、製造された龍井を指す。
生産量が少ないことと、その上品な味わいから、龍井の最高峰とも呼ばれている。

明前獅峰龍井は大変貴重で高く、本日試飲させてもらったお茶は、特級1号で3000元/斤(500g)級。他の物も1000元/斤以上のハイクラスのもの。
明前の中でも、ファーストフラッシュは大手茶商が買い占めており、5800元/斤で販売されている。

090422_(2)_shifeng2.jpg 
獅峰龍井 

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大佛龍井とは…

杭州から高速道路で二時間、約130キロ東南に下がったところにある紹興市新昌(しんしょう)。
この地で龍井茶が作られるようになったのは、いまから約10数年ほど前でした。新昌でも特産になるようなお茶を作って売り出したい、そう考えた新昌県は、1979年に県東郊外の西山嶺のあたりに新昌茶葉良種場を創設しました。この改良場には総面積35へクタールの茶畑があり、10数年前から龍井の改良が行われたわけです。

大佛龍井茶は2000年には6.7アールあたり100キロの生産量を上げられるようになりました。ここで作られる大仏龍井は、化学肥料と農薬の使用が禁止され、全面的に有機肥料と生物農薬を使用するオーガニックティーとして生産されています。

1998年には、中国国際茶博覧会並び貿易会で「中華文化名茶」賞を受賞し、2000年には、中国国際茶博覧会並び貿易会でも、「西山碧芽」という銘柄の大佛龍井茶が国際賞を受賞しています。
 
090422_(1)_dahuo2.jpg 
大佛龍井
 
@@@


獅峰龍井は、名前は聞いていたが、実はまだ飲んだことが無い。
市場でも、西湖龍井を売っている店では、聞くとほとんどが梅家塢龍井で、獅峰を扱っている店はとても少ないと思う。

…ということで、とても楽しみにしていた本日の授業。
まず外観を比較すると、獅峰龍井はそれほど綺麗な外観をしていない。色もちょっとくすんだ感じ。
なので、獅峰龍井と大佛龍井を並べると、大佛龍井のほうが高級(高い)と勘違いする人が多いらしい。
確かに、見た目はあまり良くない。

090422_(4)_左獅右大 
左:獅峰龍井 右:大佛龍井
茶葉の形も微妙に異なる。 
 

4つの茶葉を味わってみると…。
090422_(5).jpg 
左から、獅峰龍井特級1号、2号、1級 一番右が大佛龍井(特級)


獅峰龍井…非常に仄かだが、深い甘みがある。梅家塢龍井に強く感じるナッツのような香りは感じない。もっと柔らかな甘みを感じる。
これは、ランクが上がるほど仄かになっていく。
この上品さをして、「龍井の最高峰」と言わしめるのか。

大佛龍井…獅峰龍井に比べてコクがある。口に含むと、しばらくすると「豆香」(豆のような香り)が口に広がる。例えて言えば、「真中に青い豆が1個入っている」そんなイメージの味。

個人的な感想を書いておくと、獅峰龍井は確かに美味しい。とても上品。
しかし、個人的な好みで言うと、わたしは梅家塢龍井のような個性の強い、コクのある味が好みなので、この2つの茶葉で比較すると、大佛龍井の味のほうが好みである。
なので、もし店で買うとしたら、安くて味が好みの大佛龍井を選ぶだろう。

*獅峰龍井についてネットで検索をかけて調べていたら、日本の中国茶販売サイトの中には、「ナッツのような香りが素晴らしい獅峰龍井」を売っているお茶屋さんがあったりするが、あれは間違いなんじゃないか、と思ったり…。

ナッツのような香りがするのは、西湖龍井の中でも梅家塢龍井のほうだけだと思うのだけど。 或いは、大佛龍井を飲んで、ナッツっぽいと感じる人もいるかも知れない。
そうすると、そのお店で売っている「獅峰龍井」は、本物の獅峰龍井ではない可能性が高いなぁ…なーんて思ったり。

ちなみにそのお店の茶葉を見てみると、「獅峰龍井」が75g2600円。人民元換算すると…50gあたり約116元→ってことは、1160元/斤。
最初のほうで書いた値段は卸値なので、日本で販売されるとこの3倍以上にはなるはず。
う~ん・・・やっぱり獅峰龍井にしては、安いよね~…。(ランクがかなり低い可能性もあるけど。)

もちろん、こういうお店はほんの一部だと思うけど。

+++

2.白茶龍井2ランクと大佛龍井、頂谷大方の4種の比較

これも評茶ではなく、まず味の確認をさせてもらった。

白茶龍井とはちょっと変わった名前だ。
何故なら、中国茶は製法により「緑茶・黄茶・白茶・青茶・紅茶・黒茶」の六種に分類される。
龍井は緑茶なのに、そこに“白茶”の名前が付いているとは如何なることか?

実はこれは、近年中国緑茶業界で流行している「安吉白茶」の茶葉で作った龍井茶のこと。
「安吉白茶」とは、浙江省安吉県で作られている“緑茶”の名前。
以前は「安吉白片」と呼ばれていたが、「白片」では“格が無い感じ”という理由により、安吉県の村興し的な理由で「白茶」に名前を変更したのだとか。
(正確に言うと、ランクの高い「安吉白片」を“片”から“茶”に昇格させて「安吉白茶」と命名し、ランクの低いものは引き続き「安吉白片」として売っているとのこと。)
なので六種の分類にある「白茶」とは何の関係もない。
その甲斐あってか、北京でも安吉白茶の専門店は年々増えている。(馬連道でも、2005年には殆ど見かけなかったが、今現在は探さなくても見つかる程度の数の茶商が出ている。)
そういう下心で改名させられた茶葉であるが、味は非常に美味しい。
北京在住の日本人の中でも、緑茶であれば安吉白茶が一番好きだ、と言う方は結構多い。
他の緑茶が仄かな味わいなのに対し、安吉白茶は比較的くっきりとした味だからだろうか。
その安吉白茶の茶葉を龍井の製法で茶葉にしたものが「白茶龍井」。
味はやはり安吉白茶と似た味わい。
「板栗香」のような独特の味わいは特にない。

090422_(3)_baicha.jpg 
白茶龍井
他の龍井と比べると、ちょっと明るすぎるぐらいなトーンで
黄緑が濃い。

090422_(6).jpg 
左:白茶龍井 右:安吉白茶

090422_(7).jpg 
左:白茶龍井(上) 上:白茶龍井(中)、
右:頂谷大方(濃香型)、 下:大佛龍井(清香型)
比較して見ると、白茶龍井が飛びぬけて鮮やかな緑であることがわかる。

090422_(8).jpg 
左から、白茶龍井ランク上、ランク中、頂谷大方(濃香型)、大佛龍井(清香型)

個人的感想…というか疑問としては、安吉白茶も緑茶なのに、何故さらにそれを龍井にしたのだろうか。その意図が不明。
また、安吉県の村興しなのだろうか。

大佛龍井は、今回は「清香型」というものが出てきた。
「濃香型」はイコール「板栗香」や「豆香」がくっきり出るように作られたもので、「清香型」はもっとあっさりと作られたものらしい。
原料は同じで、製法により「濃香型」と「清香型」に分かれるようである。
頂谷大方は「濃香型」が出され、「豆香」のインパクトが印象的であった。
インパクトはあるが、香りの持久性は若干劣っていた。
 
+++

各茶葉の味を確認したあとは、「対杯」方式で評茶のトレーニングを行った。

対杯1.獅峰龍井 3ランク×2

3ランクとも上位ランクの茶葉であるため、茶葉の香りに大きな差はなく、どれも柔らかい香りがして、判別するのは非常に難しかった。
茶の色はランクにより微妙な差が出ていたため、抽出した茶の判別は難しくはなかった。

対杯2.大佛龍井 3ランク×2 

最上位ランクの茶葉と、今回の中では3番目のランクの茶葉では香りに差があったため、2つのランクの判別は比較的容易であった。
ただ、間にもう一ランク入るとその差が縮まり、特に最上位と2番目の差は非常に微妙であり、判別は難しかった。

+++

今回の授業により、2つの大きな収穫があった。

一つ目は、憧れの獅峰龍井を飲むことができたこと。(しかも3ランクも!)

二つ目は、大佛龍井が非常に美味しかったこと。
梅家塢龍井のコクとはまたタイプが異なるが、こちらも非常に個性的な味で美味しかった。
最近は大佛龍井も名を出し始めているようなので、「大佛龍井」の看板で茶葉を売っている店も出ているかも知れない。

…ってことで、龍井づくしの授業が終わった。
こんなにたくさんの龍井(しかもすべて明前!)を比較しながら飲めるなんて、ぼかぁ~幸せだぁ~☆
090422_(9).jpg 
次回は「黄山毛峰」らしい。
 

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当ブログにエントリーした情報をindexページに纏めました。

《週刊中国的生活》 index:レストラン 
《週刊中国的生活》 index:中国茶 

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