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梅家塢龍井と富陽龍井 

4月から高級評茶員の勉強を始めたわけだが、ベテランの先生に変わったこともあり、内容が毎回豊富で深い。

今学んでいることは、今後もう学ぶ機会はないだろうから、記録代りに毎回授業で習ったことを復讐も兼ねてUPしていこうと思う。

(この回は写真を全然撮っていなかった!なので、文章ばかりでつまんなくてスマソ。)

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第3回 高級評茶員【西湖龍井;梅家塢龍井】

高級評茶員第1回目は碧螺春をやり、第2回~4回目はずっと龍井の授業。

毎回授業の度に、北京に届いたばかりのさまざまな龍井を飲みながら授業を受けるので、これはとても楽しい。(但し、評茶師の授業なので、美味しく淹れて味を確認した後は、評価のための独特の淹れ方をするので、美味しさは無くなってしまう。)

西湖龍井第3回目のテーマは「梅家塢龍井(mei2jia1wu4 long2jing3)」。

まず
西湖龍井とは・・・

浙江省の中の、決められた西湖地域で採取され製造された龍井茶を指す。

西湖区茶園とは東部(西湖郷13村)、西部(龍塢郷11村、留下鎮10村)、南部(轉塘鎮23村、周浦郷17村)、その他1村。

その中で「西湖龍井」を称せる前述の西湖郷13村は以下のもの。

梅家塢、龍井、翁家山、楊梅嶺、九渓、梵村、満覚隴、双峰、茅家埠、頭隠、玉泉、金沙港、南山

*それより昔は次を指して「西湖龍井」としていた(行政区分の変更前)。
 「獅子峰」「梅家塢」「龍井」「虎跑」「雲棲」

+++

浙江省で作られた「龍井」の中に、西湖地域で作られた「西湖龍井」があり、西湖茶園区の中でも梅家塢で作られた龍井を「梅家塢龍井」と呼ぶ。

今回の授業では、西湖龍井の中でも、特に梅家塢龍井にターゲットを絞り、梅家塢龍井と浙江省の他の地域の龍井と飲み比べ、その違いを把握するのが目的。

その前に、ニセモノ龍井も把握しておく。

よく市場に出回っている“ニセモノ龍井”で多いものに“安徽省の龍井”というものがある。
これはおかしな言い方で、“龍井”を名乗れるのは浙江省のお茶のみである。
これは言ってみれば、「仙台の山形牛」と言っているようなもので、言葉自体に矛盾を孕んでいる。

このお茶の正体は、「頂谷大方(ding3gu3da4fang1)」という安徽省で作られている緑茶。
龍井と見た目がそっくりなので、ネームバリューのある「龍井」として売られてしまっている。
“ニセモノ龍井”と言ってしまうと印象が悪いが、このお茶も龍井とは違った美味しさをもつお茶である。
碧螺春の悲劇と同じ現象である。

関連記事:ニセモノ碧螺春を見分けられるか?@北京 (高級評茶師第1回)


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頂谷大方について・・・

安徽省の緑茶である「老竹大方(lao3zhu2da4fang1)」(扁状形炒青緑茶)の中で、老竹嶺と福泉山で作られる最も優れた「老竹大方」を「頂谷大方」と呼ぶ。
「頂谷大方」の製法は明代に記録されているが、一旦途絶え、現在の「頂谷大方」は80年代に製法を記録に基づき再現し、作られたものである。

『中国茶葉大辞典』より翻訳

安徽省出身のお茶の先生(←教室の先生ではなくて他の茶館の)曰く、西湖龍井の「板栗香」より、頂谷大方の「豆香」の方がランクが上であるらしい。
(この辺は好みの問題だろう…)

090420_dinggu.jpg 
頂谷大方
色が黒っぽいのは、機械を使わず
“伝統的製法”で作っているため。
茶葉の形自体は龍井と非常に似ている。

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もうひとつ、ポピュラーな(?)“ニセモノ龍井”として紹介されたのは、浙江省で作られている「開化龍頂(kai1hua4 long2jing3)」(半烘炒緑茶)。
これも外観が龍井とそっくりなので「龍井」として売られているが、実際は製法そのものが龍井とは違う、異なるお茶。

よく見ると外観が龍井とは全然違うが、ぱっと見似ているため、龍井として売られている場合があるのが、「宜興(yi2xing1)龍井」と「竹葉青(zhu2ye4qing1)」。
「宜興龍井」も宜興は江蘇省の地名なので、名前自体が矛盾している。
「竹葉青」は四川省の有名な緑茶。
「竹葉青」はこの日、最後に等級別の評茶をしたが、龍井の形を知っていれば、外観も違うし、味も香りも全く違う。


今回、フェイクについては「竹葉青」以外は見ただけで飲まなかった。

実際に飲んで比較をしたのは、浙江省銭塘区[銭塘(qiang2tang2)龍井]の富陽(fu4yang2)龍井と梅家塢龍井。

最初は、富陽龍井の3つのランクのお茶を飲み比べた。(単杯)
味と茶葉の香りを確認した後、老師が茶杯及び茶葉のカップの順番を変え、味覚と嗅覚でランクを当てるというトレーニング。

次は、梅家塢龍井で同じことをした。但し、今度は3ランクのお茶を2つずつカップに入れて、合計6つのカップでのトレーニング。
つまり、3つのランクを当てるとともに、同じランクのお茶も探し出さなくてはならない。(対杯)
これは難易度が高い。

3回目は、「竹葉青」で単杯方式で4つのランクをそれぞれ探し当てる。

090420_cha3 (2) 
これが四川緑茶の「竹葉青」
下の「龍井」の茶葉と見比べれば、外見が異なることが良くわかる。
「竹葉青」のほうが茶葉がつるっとしている。

090420_cha3.jpg 
龍井茶

今回の授業で、富陽龍井と梅家塢龍井の味の違いを把握することができた。

梅家塢龍井には独特の「板栗香」があり、味がかなり個性的なのに対し、富陽龍井はもっとあっさりしている。
中国語で表現すると、梅家塢龍井の「板栗香」に対し、富陽龍井の香りは「清香」と呼ばれているそうな。
梅家塢龍井が個性的なコケティッシュな女性だとしたら、富陽龍井は清純派といったところか。

ネームバリューと生産量の少なさから、梅家塢龍井は高値が付けられているが、だからといって梅家塢龍井のほうが“良いお茶”というわけではない。あくまでも味の好みの問題。

わたしはどちらが好きだったかと言うと・・・

もともと梅家塢龍井の個性的な「板栗香」が好きなので、やっぱり梅家塢。
でも、富陽龍井も非常に上品で美味しかった。

次回はいよいよ西湖龍井の中でも希少価値という面ではレアモノの“獅峰龍井”が教室に届くという。
楽しみ!

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当ブログにエントリーした情報をindexページに纏めました。

《週刊中国的生活》 index:レストラン 
《週刊中国的生活》 index:中国茶 

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