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碧螺春の周囲に流れる時間@北京 

 【前回までのあらすじ】

無事に妹の命を救ったわたしは、御茶仙人にお礼を言いに行った。すると、御茶仙人から不老長寿の秘密を教えてもらう。

金角・銀角から奪った紫金紅葫蘆の中に入ってる碧螺春を飲むと、不老長寿の命が授かるという。

そこで、わたしは紫金紅葫蘆の中から碧螺春を取り出し、淹れてみることにした・・・。

関連記事:
雨前緑茶を買いに馬連道へ@北京 
龍井:明前と雨前を比較してみた@北京 

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・・・ということで、馬連道の江蘇省のお茶屋さんで入手した碧螺春を淹れてみた。

090419_biluochun1(2).jpg 

洞庭碧螺春の特徴は、“蜂の脚”のような細く丸まった茶葉。色は濃い目の緑で、白い産毛のようなふわふわがびっしりと生えている。
また、碧螺春の茶樹の周囲には果樹を植えることから、果樹の香りが茶葉に移った“花果香”と言われるフルーティーな香りが特徴。

一般的に、碧螺春は500gにつき6万の芽が摘まれているというが、このお茶は芽がさらに小さく、500gにつき7万の芽が摘まれているという。
相変わらず桁違いなことをやっている中国である。
(こんな繊細な芽はもちろん手摘み。)

関連記事;ニセモノ碧螺春を見分けられるか?@北京 

お店で感じた“花果香”を再度自宅で再現してみた。

090419_biluochun1(3).jpg  090419_biluochun1(4).jpg 

碧螺春は“上投法”という、まずお湯を入れてから茶葉を後から入れる方法でお茶を淹れる。
すると、上からはらはらと雪のように茶葉が舞い落ちる美しい様子をガラス越しに観察することができる。

左は茶葉を入れたばかりのとき。
右は、30秒ほど経ったときの状態。

090419_biluochun1(5).jpg

早速試飲。

香水のようは華やかな香りが茶葉から立ち込めている。
“花果香”と言っても、どちらかというと“花”の香りが強い感じ。
ただ、先日の西湖龍井と比べると、非常に仄か。

中国茶の勉強を始めて感じたのは、中国人が「美味しい」と評価する緑茶は、味が非常に仄かである、ということである。

授業で、3ランクの同じお茶を飲み比べる。
当然、味が違うのだが、先生(中国人)の「美味しい」と評価する茶葉と、日本人(Tさん&わたし)の評価する茶葉が異なることが緑茶の場合、非常に多い。

簡単に言うと、先生が美味しい、と評価する、実際にランクの高い茶葉というのは、わたしにとって非常に味が薄く感じる。
中国で有名な緑茶というのは、総じてわたしにとっては味が薄くて物足りない感じがするのだ。
なので、緑茶も龍井や碧螺春以外の茶葉も買ってみたいと思うのだが、50gであっても飲みきる自信がなく、なかなか買えないでいる。

ずっとそんな風に感じていたのだが、前回の一時帰国の時、気が付くことがあった。

コンビニでお茶のペットボトルを見ていた時、伊藤園の緑茶「伊右衛門」に「濃い味」が発売されていたことに気がついた。そう言えば、「お~い、お茶」も最初は普通の緑茶だったが、その次に発売されたのは「濃い味」である。

特保のお茶のイメージから、濃いお茶の方がカテキンがありそうなイメージなのか、日本では比較的濃いお茶が好まれているように感じた。
高級は玉露などはまた別だと思うが、家で飲むお茶は比較的濃い緑茶であった。
日本茶は蒸して作るので、主に炒って作る中国の緑茶とは自然と味が異なってくるわけだが、日本人は濃くて渋みや苦みがある程度あるお茶に飲み慣れているため、薄いお茶は物足りなく感じてしまうのではないだろうか。

なので、中国緑茶を買うときには、高ければ美味しいという法則は当てはまらないことが多いと思う。

高級ランクのお茶は、中国人的に言えば、“「回甘」(あとから上ってくる甘さ)が長引く”、というが、味が仄か過ぎる。
なので、中ランク程度の茶葉の方が味が比較的くっきりと出ていて、日本人の好みには合うように感じる。(中国人的に言えば、“「回甘」は強いが短い”のでランクが下がる、ということになる。)

この碧螺春も、心を静かにして、お茶に集中したとき、この“花果香”を強く感じることが出来るが、もっとインパクトの強いものを想像していると、この香りを感じることが出来ないかもしれない。

中国茶ではお茶を御猪口のような小さな茶器で飲むが、中国緑茶のような仄かな味のお茶は、このような小さな茶器で少しずつ飲むことで、繊細な味を感じることが出来るのだと思う。
これをカップでかぶ飲みしてしまうと、碧螺春の“花果香”も龍井のナッツのような香りも感じる暇も無いまま飲み干されてしまう。

実際に、家でお茶を飲むとき、カップで飲んでみたら、同じお茶なのに茶器で飲んだ時より香りを感じることができないように感じた。
烏龍やプーアルのような個性が強いお茶だとある程度大きな茶器でも楽しめるが、緑茶のような繊細なお茶は、やはりあの小さな茶器で飲んでこそ、と、わたしは思う。

4月下旬に一時帰国するので、美味しい新茶を家族にも飲ませてあげようと思っていたのだが、西湖龍井は美味しさが伝わりそうだけど、碧螺春は難しいかも・・・。
値段はさほど変わらないんだけどなぁ・・・。

西湖龍井も、大勢の人とわいわいおしゃべりしながら飲むと、微妙な香りは嗅ぎ取れないかもしれない。中華料理のインパクトの強さ、味の強烈さと比べると、中国緑茶の美味しさはびっくりするほど繊細だ。

今回買った西湖龍井も碧螺春も、一人で、あるいは複数であっても静かな環境で、お茶に意識を注ぎながら、心静かに味わって、初めてその美味しさがわかる気がする。
耳に入る音ですら、音楽ではなく自然の音か、あっても仄かな程度の音が良い。
大量の音量で音楽を聴くと、それだけでこのお茶の味を嗅ぎ取れなくなってしまいそうだ。
それほどに、繊細。

中国の緑茶を飲むと、誰が言ったのか知らないが、以前聞いた、

コーヒーは労働者の飲み物である。

お茶は自由人の飲み物である。

という言葉に同意できるように思う。

こういうお茶は時間に捕らわれず、ゆったりした時間の流れの中でしみじみ味わってこそ、その味を愉しめる、と思うのだ。

わたしが買ったのは、雨前緑茶ではなく、ゆったりとした時間の流れだったのかもしれない。 

 

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当ブログにエントリーした情報をindexページに纏めました。

《週刊中国的生活》 index:レストラン 
《週刊中国的生活》 index:中国茶 

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コメント

はじめまして

GWに北京へ1週間行くので調べていたらこちらに迷い込みました

面白いブログを見つけてちょっと今日は嬉しい気分です^^

また、寄らせていただきますね
宜しくお願いしますm(_ _"m)

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