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梁石日《闇の子供たち》と臓器移植問題 

梁石日(ヤン・ソギル)原作、宮崎あおい主演の映画《闇の子供たち》に、タイ国内において敏感な児童買春に関する内容が含まれていることに気が付いた主催者が、2008年9月23日に開催されたバンコク国際映画祭 (Bangkok International Film Festivalに、当初出品予定だった《闇の子供たち》の上映中止が20日に報道され、開催時に中止が発表された、という記事を読み、原作を読んでみたくなって購入した。

映画の方はまだ見ていないので、今回のレビューは小説のほうについてのみだが、かなりショッキングな内容だ。
ノンフィクション風に描かれているが、「え?そこまで・・・?!」と思う部分がかなりある。

闇の子供たち 【内容情報】(「BOOK」データベースより)

貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。


実際のところ、内容のフィクション性については疑問の声も多く出ている。
(詳細については、Wiki「作品内容のフィクション性」参照)


映画の話題性に惹かれて購入した本だが、梁石日という作家、幻冬舎という出版社の2つの点から身構えて読んだことは確かだし、読み進めるにつれて、「う~ん・・・ちょっと書きすぎじゃないのかなぁ。」と思う点は結構あった。まぁ、想定内ってやつ?


梁石日の原作の映画は《月はどっちに出ている》はとても好きで何回か見ている。《血と骨》の暴力シーンと《闇の子供たち》の幼児への虐待シーンは重なるものがある。同じ作家のカラーとして。


小説として面白くなかったわけではないが、不正な心臓移植をタイ国内では出来ないことへの指摘、本作に取材協力をした大阪大学医学部付属病院移植医療部の福嶌教偉は、フィクションの部分として、子供の心臓移植について日本人がタイで心臓移植を受けた例はないこと、他の子供の生命を奪っても自分の子供の生存を願う両親は存在しないこと、また、心臓移植には8人のエキスパートが必要なことから、機密保持、量刑の重さから、不正な心臓移植自体の収益性に疑問があることなど、小説の肝心な部分の信憑性に欠けていることから、ストーリーに気持ちが入って行けない。


「闇」を描きたいのはわかるが、自叙伝では好きに書いてもらって構わないけど、ノンフィクション風のフィクションで、現実以上の悪人を作り上げているとなると、映画の方はあまり興味無いかなぁ…。

+++

臓器移植と言えば、中国でもかなりリアルな話題だ。

中国では死刑囚の臓器移植が合法で行われている。



1995年の留学当時も、行方不明になった若い留学生や中国人の子供は臓器売買の対象として売られている、という噂がまことしやかに流れていた。
2000年当時、瀋陽の一番大きな病院の入口に、「腎臓売ります。〇型 Tel〇〇〇〇〇〇〇」という手書きの紙が時々貼られているを見たことがある。
95年当時の噂の真相は確かめようがないが、2000年の貼り紙は実際に見たものなので、そういう希望者がいたことは事実である。

臓器移植の問題は、倫理の問題のみならず、経済格差の問題とも密接に繋がっていることを実感する。

いぜん中国でヤミ臓器移植、規制後も邦人17人が手術



臓器売買禁じる「人体臓器移植条例」施行される - 中国
(中国)国内では毎年約5000件の臓器移植手術が実施され、中国は米国に次ぐ世界第2位の臓器移植大国となっている

中国臓器移植で日本人逮捕


臓器移植のお値段
「肝臓や腎臓の移植を受けられるのは、主にフィリピン、中国、インドです。臓器の代金はどこも移植手術代とセットで、インドが約100万円と最も安く、フィリピンと中国は1000万円前後。使われる臓器はインドとフィリピンが主に貧困層が売ったもの、中国では死刑囚のものです。これまで日本人が海外で臓器を買い移植した数は中国で数百人、フィリピンで数十人、インドは数人程度。アジアでの移植はドナーの身元が不明確な場合が多く、病気などの不安もあって、日本人には普及していません」

比が腎臓売買公認へ、「倫理」「安全」懸念の声


[1127]中国の死刑と臓器売買 
世界で死刑が多い国といえばダントツで中国。2006年では世界の年間の死刑執行が約4000件。そのうち3400件が中国で執行されています。死刑執行の数は国家機密のため公表されませんが、実際にはもっと多い7500~8000人が中国で死刑にされていると言われています。人口が多く、その分犯罪も多く、そしてその犯罪の影響が大きいため極刑で対処しなければなら無い事情が中国にはあるようです。

この記事、2007年11月に書かれたものだが、「200万円というと中国では一生暮らせる金額」という記述を見ると、ちゃんと調べて書いているのか疑問に思う部分もある。
今の中国では、200万円は決して一生暮らせるような金額ではないよなぁ。
役人や黒社会の人たちが関わっているようだけど、彼らにとっては、200万円なんて決して一生レベルの大金ではないよ。
この辺に、中国に対する先入観を感じる。

 

 

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コメント

こりゃまた重いテーマで。
臓器売買…。冷たいけど私は、人間は自分の体をまっとうしたら、その限りで命を完結すべきだと思うんだよねぇ。だって、お金が絡むと結局お金のない人が喰われるんだもの。命くらいは純粋に公平平等であってほしいぞ…と。

>zhaozhaoさん

>人間は自分の体をまっとうしたら、その限りで命を完結すべき

医学が進歩しすぎて倫理に触れるようになってくると難しくなりますね。
本当はzhaozhaoさんがおっしゃるようなシンプルな形にすべきなのかもしれませんよね。
お金で助かる命と助からない命があるというのは、命すら平等ではないのか、と複雑な気持ちになります。
でも、自分の身内のこととなると、また別になってしまうかもしれません。

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