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海堂尊《チーム・バチスタの栄光》《ナイチンゲールの沈黙》 

最近立て続けに医者が書いたミステリーを読んだ。

海堂尊の《チーム・バチスタの栄光》、《ナイチンゲールの沈黙》と、久坂部羊の《無痛》。

海堂尊は《チーム・バチスタ》が映画化されたあとドラマ化までされていたので気になって購入し、ついでに《ナイチンゲール》も買ってきたのだ。
《無痛》は10月の帰国時に新聞広告に大きく出ていたので、気になって購入。(幻冬舎から出ているということが別の意味で気になったが)

これらの本を読んでふと思ったことだが、医者で作家や漫画家をやっている人は結構多い。
漫画家だと手塚治虫は有名だし、作家だと森鴎外を筆頭に、渡辺淳一、斎藤茂吉・北杜夫の親子、帚木蓬生、加賀乙彦、永井明、なだいなだ、藤枝静男、そして海堂尊、久坂部羊。まだいるかもしれない。

個人的な拘りなのだが、血液型診断を筆頭に細木数子占いとか何とか占いの類は、わたしはどちらかというと好きではないので、まったく見ないし、調べない。科学的根拠もないし、ナンセンスだ。
同じように、理系・文系の切り口で話をする人がいるが、ほとんどの場合、的を射た内容にはなっていない。

例えば、ウチの場合、相棒は理数系の学部を出ていて、わたしは文学部なので、「ご主人は理系で奥さんは文系なんですね。」と言われる。まぁ、間違いではない。
そのあと、こう続く。

「理系の人って論理的で、文系の人は感情で物事を考えますよね。」

え?そうなんですか?
文系って感情的ってことなんですか?

このロジックがまったく理解できない。

理数系の勉強は確かに論理性が必要だろう。
だが、文系の勉強にも論理性は当然必要だ。
わたしは中・高生の時、現代文も含めて国語系が得意だったが、理系クラスの人たちが、

「数学は解答が一つしかないからスッキリするが、国語の問題は解答が一つではないから嫌いだ。」

と言っているのが理解できなかった。
国語だって解答は一つしかない。
ロジックで辿れば出てくる解答はたった一つだ。
いくつも解答があるように見えるのは、ロジックを読めていないからにすぎない。

彼らが戸惑っていたのは理数系と国語では授業の位置づけが全く違ったからだと思う。
通常の国語の授業ではおもに「鑑賞」という、感性を磨く作業を行い、試験ではいきなり文章のロジックを問う問題に変わってしまう。
理系の授業のように、授業で習ったことが試験に反映されない。(知識を問う問題以外には。)
大学入試などの問題には、通常授業で鍛えた鑑賞能力は問われない。
通常の授業でトレーニングを積んでいないので、問題の解き方がわからなかったのだと思う。
今はどんな授業は行われているのかわからないが、わたしが学生のころはそういう矛盾が実際にあった。
学生の身でありながら、なぜ授業では「鑑賞」ばかり行い、試験ではロジックを問われるのか疑問に思っていた。
その証拠に、予備校の現代文の授業では、当然のことながら鑑賞など一切行わない。
日々ロジック。
これで、現代文の偏差値が30代から60代に上がる人も多い。
当たり前だ。解き方がわかれば現代文など難しくもなんともないのだから。

文章を書くということも非常に論理的な作業だ。
論理的でなければ、文章を正確に読み取ることも、書くこともできない。
だから、医師で作家を行っている人が結構いるということも納得できる。
彼らは論理的だからだ。

所謂理系の人でも、文章を全く読めていない人や、書けない人はいる。
(理系ではなくても、当然いる、という意味も含めて。)
この場合の「文章」とは、文学作品のことではない。メールレベルの日常の文章のことだ。
理系・文系で人を分けたければ分ければよいが、もっと論理的に分けてほしいと思う。
分けてる人が論理的ではないから、その内容は笑止千万。

日本でだけど、この話題で1時間ぐらい話す人がいて、本当に不愉快だったことを思い出した。

+++

閑話休題。

《チーム・バチスタ》を読み始めた時、作者の年齢が気になった。
文体が妙に若いからだ。
著者の紹介欄に1961年生まれと書いてあって「へぇー」と思った。
わたしより年上の文体に思えなかったからだ。
そして、文章に疾走感があるのに驚いた。
その前に読んでいたのが東野圭吾のじっくりどっしりとした小説だったので、走り抜けているようなスピード感に戸惑いを感じた。

海堂尊は業界屈指の速筆と言われているらしいが、文庫本で上下2冊にもなるような長編もたった5日で書くと、新聞のインタビュー記事で読んだことがある。
現在勤務医らしいので、医師をしながらもの凄いスピードで書いていることになる。
著者がものすごい早さで文章を書いていることは、読んでいても非常に伝わってくる。

さすがに現役の医者が書いているだけに、病院の内部事情、現状の問題点、厚労省との軋轢などがリアルで面白かった。

小説を読んだ後、映画をDVDで見たのだけど、映画のほうは酷かった。
だいたい小説を映画化するとがっかりするのは常だが、《チーム・バチスタ》は特にひどい。
主人公の田口を女性にして竹内結子にしている時点で全然面白くない。
ドラマのほうは、チビノリダーの人が田口役だっけ?
原作は数日の出来事をじっくり書き込んでいるので、これをどうやってドラマ化したのか気になるが、あまり面白そうではないのでDVDでも見ないと思うけど。

 

+++

《ナイチンゲール》は、ちょっとがっかり。
カルトっぽくなっているのは何か意図があるのだろうか。
結局何なの???という印象。
比べたら《バチスタ》のほうが断然面白い。
シリーズ作の《ジェネラル・ルージュの凱旋》と《イノセント・ゲリラの祝祭》、迷うなぁ。
(読者書評を読むと、《ジェネラル》と《イノセント》は評判が良い。《ナイチンゲール》はやっぱり評判悪いな。)

    

+++

あ、長くなったので、《無痛》はまた次回。
この小説、刑法39条「心神喪失者の不処罰および心神耗弱者の刑の減軽」について問題提起をしていて非常に興味深かった。

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