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「ポニョ」と「Krispy Kreme」と「まずいラーメン屋」について。 

まずいラーメン屋が存在することについて、ときどき考える。



日本において、ラーメン屋は競争率の高い飲食店の部類に入ると思う。
ラーメンとカレーは日本の国民食とも言える勢いで親しまれているわけで、各博物館があったり、各ジャンルのTVチャンピオンがいたり(終わったけど)、味や店を徹底的に追求している人がいることにおいては、他の料理の追随を許さないツートップである。



この「まずいラーメン屋が存在することについて」のロジックは《ほぼ日刊イトイ新聞》で糸井重里が書いていたように思うのだけど、内容も正確には覚えておらず、どこに書いてあったのかも忘れてしまったけど、おおよそ以下のようなものだったと思う。


ラーメン屋は激戦商売であるから、"まずいラーメン屋”というのはロジックとして存在し得ない。
競争率が高いのだから、従来あったまずいラーメン屋は潰れてしまうし、新規オープンするラーメン屋は何か既存のものに対抗できる改良点があるというのが普通である。まずいラーメン屋が新規オープンすることはあり得ないことだろう。



しかし、現実にはまずいラーメン屋は存在する、という事実をどう解釈するのか。




その後の展開は忘れてしまったので以下はわたしの考えたことだけど、「現実にはまずいラーメン屋は存在するという事実」については2つの可能性があると思う。



一つは、みんなの味覚がおかしい、という可能性。何らかの要因(たとえばマスコミに取り上げられたとか、芸能人が経営しているとか) の、味とは関係の無い部分でその店が栄えているということ。

 

二つ目は、わたしの味覚が他の人とは違う、という可能性。わたしは美味しく感じないが、大勢の人は美味しい、と感じている可能性も否定できない。つまり、わたしにとっては「まずいラーメン屋」であるが、大勢の人にとっては「美味しいラーメン屋」であるという可能性。



日常のいろいろな場面で、自分の意見・感性が大勢の他人と異なったとき、わたしは「まずいラーメン屋」について考えてみる。



最近では「ポニョ」がそうだったし、新宿で1年以上行列が途絶えない《Krispy Kreme 》のドーナツもそうだ。



《Krispy Kreme 》のドーナツについては、2007年8月に帰国したとき、とんでもない行列ができているのに驚いたが、ディズニーランドも仰天の行列に並ぶ気はせず、「そんな味なん?」って感じでスルー。



2008年5月帰国時にも行列は続いており、TVや雑誌を見ていても芸能人が差し入れに《Krispy Kreme 》のドーナツ持って行った、みたいな記事が多く、「そんな位置づけなん?」って感じで、やっぱりスルー。



で、2008年10月。まだ並んでる。
土日はえらい行列だけど、平日の午前中に通りかかったら「15分待ち」って書いてあって、そんなら食べてみるか?ということで並んでいたら、そういう時間帯だったのか、並んでいる間、プレーンの出来立てドーナツを無料で配布してくれた。



で、並びながら食べてみたら・・・



「・・・てか、普通?」



って感じの味で。



「もう食べたから、並ばないで帰る?」



って感じの味で。



まず生地が柔らかい。そして、甘い。
甘い上に表面に砂糖の溶けたやつのコーティングがありもっと甘い。
アメリカ人好みかもしれないけど、日本人には甘すぎない?って感じの味で。
昔から食べてるってことを差し引いても、ミスドのほうが美味しいって。(オールドファッションとフレンチクルーラー!)



まぁ、「まずい」とまでは言わないけど、「なんで1時間も並ぶの?」って思う味なわけ。



実際に食べた人の話を聞いても、「甘すぎ!」「フワフワしすぎ!」「ミスドのほうが美味しくない?」という反応がわたしの周囲では出ている。



評判はそれほど芳しくない。
この「ラーメン屋」(ドーナツ屋だけど。)は実は美味しくないのか?或いはわたしの味覚がはずれているのか?



こんなにみんなが並んでいるのは、たぶんTVや雑誌にその名前が出てくるから、食べてみたい人が多いんだろう。
また、プレーンが1個160円、他のが180円と知名度の割にはリーズナブルなので、差し入れやお土産としてのコスパが良い、というメリットもある。(わたしは2個だけ買ったんだけど、周りの人はみんなダース買いしていたよ。)



マスコミに良く出てくるから一度は食べてみたい人たち(実際、うちの母も超食べたがっている。「ミスドのほうが美味しい」って言っても、みんながあんなに並んでいるから一度食べてみたい!と引かない。)+お土産需要。



それがあの行列の正体だと思う。
わたしの個人分析では、単純に美味しいから並んでいるんじゃないな。
振り返れば、ハーゲンダッツもスタバも店ができたばかりの時にはみんな並んでたもんね。
その程度なんじゃないか、と思う。



で、《ポニョ》。



わたしは純粋に楽しめなかった、ということは前回書いたんだけど、つまらなくは無かった。
それは、《ポニョ》のストーリーがすべて記号の羅列に見えて、その謎解きが出来なかったからだ。
娯楽としての映画のはずなのに、聖書の如く比喩に満ちているというのはどうなのか?楽しめないじゃないか?という議論もあるのかもしれないし、実際に観終わったあと「???」という感じだったけど、「問い」を与えられた感じもして、わたしはそういうのは嫌いじゃないんだけど、娯楽ってのはそんなんじゃないだろ?!という方には不評かもしれない。


わたしはむしろまったく「問い」が無い(ように思える)《ハリーポッター》みたいは作品は全然面白いと思えないほうなので、比較すればハリポタよりはずっと楽しめた。



わたしは宮崎アニメに興味があるので(好き、とは言えないけど。)観に行ったのだけど、《ポニョ》が大変な観客動員数であったことを事前に知っていた。



《Krispy Kreme 》でもそうだけど、わたしはスタンスとしてまず、大衆の動向を肯定することにしている。
行列ができるのだから美味しいのだろう、観客動員数が凄いのだから面白いのだろう。
そして、それを検証してみたくなる。
自分の感性とその動向が合致しているのか、否か。



合致を感じなかった場合、その理由を考えてみる。それがわたしにとっての「まずいラーメン屋」のロジックなのだ。
事実として大勢の人が動いているわけだから、そこにトレンドの理由があるのだし、その本質を知りたいと思うのだ。



《ポニョ》に戻るのだけど、まず観客動員数が記録的であったということは事実なのだから、《ポニョ》というラーメン屋を「まずい」と分類してしまうと、「7月19日の公開初日から31日間で、観客動員数843万人、興収約101億3500万円に達した。」という記事の843万人の感性を疑わなくてはいけなくなる。



この843万人すべてが「面白かった!」と思ったかどうかは不明だが、タタっとググってみたところ、概ね感想は肯定的だったし、試写や封切の段階で本当に面白くなかったらその後の観客動員数は伸びなかっただろうから、それなりに評判は良かった、ということなのだろう。


但し、実際に映画を観たわたしは素直に「面白かった!」と言えないわけで、まず、ポニョが可愛くない・・・というか、気持ち悪い、と思ったのだ。



しかし、多くの人は「ポニョが可愛い」と言っている。
何故か?



その理由は、わたしはあの歌にあるんじゃないか、と推測している。
日本にいる人は、公開前に予告編なんかであの子供が歌うポニョの歌を聴いている。あの歌が可愛いから、ポニョが可愛い、という先入観を持ってしまっているんじゃないだろうか(ジブリの意図的なミスリーディング)、という仮説。



実際、わたしが事前に母親(映画を観ていない)に「ポニョって何?」と聞いたところ、「魚」と答えたのだが、映画を観たわたしは、ポニョは魚ではない、と思っている。てか、魚に見える?どーみても魚じゃないよ?



歌の中で「ポニョ ポニョポニョ 魚の子」と言っているからみんな「魚の子」だと思っているけど、ストーリー的には、仮に「魚」であっても、「魚の子」ではない。だって両親が魚じゃないもん。
わたしとしては、そこからまず「問い」が始まるわけで、もちろんこの「問い」は最後まで見ても解決しない。



わたし的には、この映画は歌と“ポニョ”という可愛い音の響きで観客に「ポニョは可愛い魚の子」という先入観を与えているのではないか、
という仮説を持っている。
つまり、「面白い」と言った人の何%かは、この先入観に引きずられたのではないか?と。



じゃ、観客は宮崎駿の罠に引っかかったのか、というとそれだけではなくて、観るべき箇所は確かにあったのだけど、それについてはいろいろ観ていたらこんなサイトがあって、10月10日の晩、大森の洋食屋で議論されたことはほぼ全て書かれているので、省略することにする。
(ちなみに、このサイトはこれを書くにあたりググったらヒットしたもので、事前には読んでないよ。)



【宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢】


総括すると・・・



《ポニョ》は事実として「数字」を出した。これについて、《ポニョ》が「まずいラーメン屋」であったと仮定すると、マスコミに踊らされて映画館に行った観客、及び「面白い」と評価した人は味覚が悪い人、ということになる。



でも、先にも述べたが、わたしは事実を肯定したい。つまり、「数字」を出したものはそれなりに理由がある、と思いたい。
前提として、ジブリがおかしなものを作らない、というブランドへの信頼があるのだけど、宮崎駿が出した「問い」に対し、観客の感性が何かをキャッチした、と解釈したいし、それが公開後も数字が落ちない、という事実に反映されている、と思いたい。



これは希望的観測だけど。



日本の観客はジブリその他のおかげで、アニメに対する審美眼は鍛えられていると思う。
もちろん、どんな映画であっても「面白くない」と思う人は必ずいるわけで、個人差は差し引いて、マジョリティーの評価として、ね。



@@@



結論としては、《Krispy Kreme 》はわたしの味覚で言うと、もう少ししたら(店舗数が増えたら)「なんで並んでたんだろ?」という時代が来ると思う。
「最近のミスユニバース日本代表って、美人なの?」という疑問にも少し似ている。



《ポニョ》は評価が残ると思う。「なんであんな映画が流行ったんだろ?」にはならないと思う。



@@@



ということで、明日は「東京三大行列」(勝手に命名)の最後、「H&M」の正体を検証しに行ってみようと思っています。
(オープン1ヶ月後も90分待ちの行列だとか!)




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コメント

てか、さいきんの宮崎さん、イケてませんわ。
シナリオに整合性をもたせる気がナイように感じます。

だもんで、当然、「ハ?」ってなるんじゃないんでしょうかねー。
見てるほうも、そこまで考えてないという、質でみれば悪循環ループ?

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>yiersanさん

宮崎駿はシナリオを作らずに製作に入る手法をとっているそうですね。
シナリオの整合性のなさを絵や技術で補っているというか、そこだけで魅せているというか。
その部分が《ポニョ》では全開だったように感じます。
話は全然わからなかったけど、海のシーンとか、圧巻でしたし。

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