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平成中村座歌舞伎公演に行って来た@浅草寺境内仮設劇場 

浅草寺境内仮設劇場 平成中村座 十月公演《通し狂言 仮名手本忠臣蔵》を見に行ってきた。

コレ、興味ない方には「あ、そう。」って感じになるんだろうけど、歌舞伎好きな方からは「よくチケット取れたね!」と言っていただきたい。いやー、まじプラチナチケットですから。

わたし、10月が誕生月なので、同じく歌舞伎好きの母親がネットを駆使して確保してくれたのだ。自分では取れなかったね。そこまでの気合も北京では起きていなかったし。

平成中村座とは・・・

平成中村座は、2000年に東京・浅草で初演された歌舞伎公演である。
歌舞伎役者の十八代目中村勘三郎(初演時は五代目中村勘九郎)と演出家の串田和美らが中心となって、 浅草・隅田公園内に江戸時代の芝居小屋を模した仮設劇場を設営して「平成中村座」と名付け、2000年11月に歌舞伎『隅田川続俤 法界坊』を上演したのが始まりである。 翌年(2001年)以降も、会場はその時によって異なるものの、ほぼ1年に一度のペースで「平成中村座」を冠した公演が行われている。(Wikiより

今回の公演で重要なのは「江戸時代の芝居小屋を模した仮設劇場を設営」という箇所。今回は浅草寺境内内だったのだけど、現代劇を上演するような劇場ではなく、江戸時代の芝居小屋を再現した小屋で当代一流の役者の芝居を見る、という贅沢は何物にも変えがたい。これについては、またあとでしつこく語りますが。

+++

せっかく母と浅草に行くので、ちょっと早めにいって仲見世散策。

081007_02.jpg 
人力車に乗らなかったけど、人力車のお兄さんが撮ってくれた。
「どこからいらしたんですか?」と聞かれ、
「都内です・・・」と。
意外にこういう所来ないんだってば!

081007_03.jpg 
あの有名な雷門の提灯の下、見上げたことある?
龍が彫られている。


うんちくその1.この大提灯ともうひとつ内側の門にある大提灯は
どちらも松下幸之助さんが1960年にポケットマネーで寄贈したものらしい。
その証拠に提灯の下の部分に「松下電器」の社名が入っている。
今後、社名は「Panasonic」に代わるけど、この提灯の社名は変更しないらしい。

うんちくその2.もうひとつ内側の門にある提灯の底の龍が持っている「玉」は赤色だよ。

雷門を堪能したあとは、仲見世へ。

081007_04.jpg 
小腹が空いたので「日本的小吃」を食べながら。
これはあげまんじゅう。食べ歩きできるように、人形焼も全て1個単位で売られているのが嬉しい。

081007_05.jpg 
浅草寺周辺にはこんな昭和な飲み屋街も。
今度はゆっくり焼き鳥なんか食べに来たいな。

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日本一危険な遊園地の前も通過。
8時までやっているらしい。入場料900円

ぶらぶら歩いているうちに時間になり、中村座へ入場。

081007_07.jpg 
中は撮影禁止だったので、写真は無しということで。

入り口で靴を脱いで中に入ると、おぉ~!江戸東京博物館内にあるような中村座が復元されている。香川県に残る最古の歌舞伎劇場・金丸座にも雰囲気が似ている。素敵!!!

わたしの持論に、芝居を作る三大要素は「役者」「小屋」「観客」というのがある。
映画と芝居の一番の違いは、芝居は生物だ、ということ。
どんなに役者が良くても、小屋の形や大きさが芝居に合っていないと芝居が全然観客に伝わってこない。また、観客が芝居に入っていかないと、役者の温度も上がらない。
(その点では、今年5月の玉三郎北京公演も充分堪能させて貰えた!コンセプトが一致しない劇場で公演される芝居ほど悲惨なものは無い。)
歌舞伎みたいな芝居は観客の雰囲気でそんなに変わらないけど、でも来月の《法界坊》は英語で上演するNYバージョンDayがあるみたいで、観客も基本的に外国人狙っているみたいで、客が全員外国人だと当然芝居も変わると思う。まぁ、これは極端な例だけど。

話はすこし反れるけど、80年代後半から90年代前半にかけて、わたしは小劇場にはまりまくっていて(自分も芝居やってたということもあるけど)、都内の小劇場を見まくっていたわけだけど、好きな劇団の芝居は、だいたい初日・中日・千秋楽と3枚チケット買ってた。それは、その日の客の雰囲気で芝居が変わるから。本当に、客が変わると芝居が全然変わるのが面白かったので、同じ芝居を何度も見ていた。

で、今回の小屋だけど、ホント、素敵!
キャパシティは832らしい。わたしが好きな小屋はシアターコクーンで、コクーン歌舞伎もとっても素敵だと思うんだけど、コクーンのキャパが747らしいので、今回のチケットの競争率はコクーン歌舞伎より若干余裕があったということかな。歌舞伎座のキャパは1867ということで、勘三郎だったら歌舞伎座でも1ヶ月満員御礼にできる役者なんだから、それを考えるとやっぱ、今回の競争率は熾烈だったのもうなづける。

歌舞伎の芝居というのは長くて、今回の公演も5時15分開演、終わったのは9時。
途中、25分の休憩があり、このタイミングでみんな食事を取る。
現代劇だと、劇場で飲食禁止、なんて所も多いけど、歌舞伎はもともと朝から晩まで長い芝居を見るものだから、劇場でご飯を食べるのは全然OK。こういうスタイルも歌舞伎の好きなところ。

今回の休憩は7時からだったんだけど、いっつも「お見事!」と思うのは、7時から休憩だったら、その幕は必ず毎日同じ時間に終わるんだよね。全然ぶれない。こういうの、プロだと思う。

今回の演目は《仮名手本忠臣蔵》で、通し狂言。
今、歌舞伎座で通常上演されている芝居は、有名な芝居の良いところだけピックアップしたものの、要はハイライトシーン特集みたいな上演方法だけど、たまに「通し狂言」があって、それは長い話を全て上演する、というスタイル。本当の歌舞伎は1日では上演しきれないぐらい、1つの話が長い。

ちなみに、《忠臣蔵》を知っている人は結構いると思うし、歌舞伎のことをちょっと知っている人だったら、「おかる・勘平」も知っていると思うけど、《東海道四谷怪談》が《忠臣蔵》の外伝だって知ってた?

 
《仮名手本忠臣蔵》の通しでも、四谷怪談は入っていないけど、あれも忠臣蔵の話なんだよね。

今回のキャストは勘三郎、勘太郎、七之助、橋之助、仁左衛門その他だったのだけど、いやー、勘太郎がめーーーーっちゃ上手いのに驚いた!つか、勘三郎(ちょっと前まで勘九郎だった方のね)に声も芝居もそっくりで、まだ26才?!超驚いた!子供のときから踊りでは神童と呼ばれていたとは知っていたけど、こんな芝居をする役者になっていたなんて!
勘三郎もすごい役者だと思うけど、もしかしたら勘太郎は父を超えるかもね。
七之助も上手いし、兄弟でスゲー。

わたしの頭の中で歌舞伎役者の年齢が10年前で止まっていたので、仁左衛門のおっさんぶり、橋之助の中年ぶりにビックリ!今や若手は勘太郎・七之助の時代なのね・・・。

ここで歌舞伎の世襲制についても語っちゃうけど、あれはOKだと思う。
勘太郎みたいな役者は、世襲制でないと生まれない。
中国の京劇は世襲制を廃止して、学校制にしたでしょ?
京劇の名優で梅蘭芳っていう有名な女形がいるのだけど、彼の息子の梅葆玖というやはり女形の役者の公演を北京で見たことがあるのね。
彼の京劇は、他の国家一級演員の芝居とは全然空気感が違った。なんていうか、DNAで芝居をしているっていうか、ねっとりと濃い空気で芝居をするのね。空気の密度が他の役者と全然違う。

梅葆玖の芝居を見たとき、「中国は偉大なる国家無形文化財を失ったんだな」ととっても残念に思ったものだ。世襲制は機会均等ではない。でも、親から子への口伝でしか伝えられない芸能もあるのだ。それは学校では教えられない。そして、一旦途絶えたら、恢復できない。
今回、勘太郎の天才振りを見て、改めてそんなことを感じた。
現18代目勘三郎つまり元勘九郎はお父さんである17代目勘三郎そっくりと言われているし、今の勘太郎もお父さんの18代目勘三郎とソックリだ。何十年か後には彼が19代目勘三郎になるのだろう。こうやって同じ名前が引き継がれ、芸が残って行けるシステムというのは、素晴らしいことだと思う。(そして、それをやっているのが松竹という民間企業だという事実。松竹はすごい。)

《忠臣蔵》、勘三郎(当時 勘九郎)・玉三郎・幸四郎バージョンで見たことがある気がするんだけど、それが強烈に面白かったんだけど、今日のバージョンもものすごく面白かった。
やっぱ、定番には定番の理由があるね。ストーリーもすごく面白い。

そんで、中村座で歌舞伎を見ていると、「同じ芝居を江戸時代の人も楽しんでいたんだな」という不思議な気持ちに襲われて、日本人としての縦のつながりっていうのかな?そういう時代を越えて「繋がっている」感すら感じることのできた夜だった。

素敵なプレゼントをくれた母に感謝!

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夜の浅草寺もなかなか良い雰囲気。

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コメント

文化や技術はいいと思うけど、利権はダメですよね、世襲しちゃ。

>ヨシダさん

継がせるものがあると、継がせたくなるのが親心なんでしょうね。
継ぐ器がないとボロが丸見えなので、それはそれで無能さを世間に晒すことになって残酷なことで・・・。

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