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辞めた彼女の事情 

今年の3月に、とても優秀な中国人の若い女性スタッフがうちの会社を辞めた。

 

彼女は転職でうちの事務所に来て、今の仕事が前の仕事に比べて如何にやりがいがあるかいつも語ってくれ、また、責任のある仕事を任されるたびに残業も厭わず業務を行い、素晴らしい成果を出していた。わたしは彼女のような人がうちの事務所を支えて行く基幹スタッフになっていくものだと思っていた。

 

彼女は事務所を辞めたかったわけではなかった。戸籍の関係で辞めるという選択をしたのだった。

 

彼女は中国の東北の出身なので、北京の戸籍ではない。彼女には今、他の地方で働いているフィアンセがいて、彼も北京籍ではない。

 

中国には都市戸籍と農村戸籍があり、このせいで流動人口(主に民工〈3K労働者〉)の子弟の就学が問題とされているが、彼女達の場合、他の都市の都市戸籍を持っているが、北京籍ではないので、このまま北京で暮らしていても、子供ができた時に北京では就学できないという問題が出てくる。

 

彼女は彼との結婚を考えるようになったとき、このまま北京で仕事を続けるという選択肢は戸籍の問題で消えた。それで仕事を辞める決断をしたのだ。

 

以前にも一人、臨時雇用で来ていた非常に優秀な大学院生が、うちの事務所でこのまま働きたいが、北京籍を取る為に大学に残り教員になる道を選んだ。地方出身者でも、北京の大学で教員になれば北京籍が取れるそうである。仕事の中身や収入より、戸籍を取ることが地方出身者が北京に残るためにはまず大事なことなのだ。

 

上海で工場を管理している方から聞いた話だが、上海では工場で工人を雇うのに、上海籍の人は採用せず、安徽省などのいわゆる「外地」の戸籍の人を採用するそうである。上海の場合、地元の戸籍の労働者には保険など各種保障しなければならない費用が生じるのだが、外地の労働者にはその必要がないからだそうだ。同じ給料を払っても、上海籍の工人には他に払わなければならない費用が生じる分、割高になる。逆に言えば、同じ労働をしていても、外地の労働者には保障がかかっていないのである。これも戸籍による格差の例だろう。

 

日本が格差社会になっていると言われているが、中国の比ではない。わたしの目から見れば中国は今や階級社会、もっと言えば戸籍によりインドのようなカースト社会のようにすらなっているように感じる。戸籍のせいで、住む場所や仕事まで自分の能力に見合った場所を選べない。

 

優秀なスタッフほど戸籍の理由で泣く泣く事務所を去っていく。

本当に残念。


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コメント

厳しい、悲しい現実ですねぇ・・。
言葉が浮かびません。。

中国の大都市は表面上は日本以上の経済的発展をしているように見えますが、その裏の保険制度や公的年金などは実質上破綻していて、よくこんなにめちゃくちゃなのに13億もの人民をまとめていられるな(実際にまとまっているかは不明ですが・・・)と思います。

そんな制限があったのねぇ~~~。
それって中国の発展につながるのかなぁ?

北京で仕事して2年目の女の子が
「私は北京戸籍がないから、今のとこで3年間は働かないとダメ。でも北京人は、戸籍の心配がないから、すぐに辞めて転職する」って言っていたので、北京で正社員として一定年数働いた人は。みんな北京戸籍が取れるのかと思ってました。
単位や職種によって取り扱いが異なるんですね。

>わはは
矛盾だらけですわ・・・。

>木子李さん
一定数働くと北京籍を取得できる会社もあるようですね。うちの事務所がその資格を持っていない、ってことも問題なんですが・・・。

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