スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[PR] 中国語留学のサポートなら

中国の冷凍食品事情@北京 

最初に「毒餃子」という言葉をネットニュースで見たとき、思い出したのは昨年7月の「段ボール肉まん」騒動。ちょうどそのとき一時帰国をしていて日本のTVで「段ボール肉まん」関連が取り上げられているのを見て、「こんなの毎日見ていたら中国でモノを食べるの怖い!と思う人が出て来るのも仕方ないなぁ」と思っていました。

で、今回の餃子事件。「食の安全」「中国の衛生管理は杜撰」というところでは類似のケースに思われているのかもしれませんが、わたしは全然質の違う事件だと思っています。

餃子事件の方は、日本国内で起きたこと、また工場やメーカーが明らかなこと、そして天洋食品で作られた製品が中国国内にも流通していることから、在中国日本国大使館領事部のHPにも情報が掲載されています。(日本における中国産冷凍ギョーザが原因と疑われる健康被害の事例発生について )

一方、ワイドショー的な取り扱いとなり、中国側が「TV局の捏造」という形で落ち着かせた「段ボール肉まん」については、領事部は一切コメントを出していません。「風評に惑わされるな」ということでしょうか。

餃子事件の方は、中国からも調査団が来日し、また日本政府からも現地に調査団が出されていることからもこれは既に外交問題となっています。

中国調査団会見、「工程問題なし」 ギョーザ中毒事件
政府調査団、中国側と協議 ギョーザ事件

この事件、中国国家品質監督総局の副総局長より「『日中友好の発展を望まない分子が極端な手段に出たのかもしれない』と述べ、故意に混入された可能性を示唆。」という発言が出されている事からも、中国側としては段ボール肉まん同様構造的な問題ではなく、個別の事件としたいようです。

05年4月の反日デモは社会的不安・不満に対する鬱憤が反日という行動で発散された、という解釈がなされていますが、今回の事件も「日中友好」に反対、というよりは今の中国の社会に対する抗議の意図があるのではないかな、と個人的には思っています。これは、中国に住んでいるとひしひしと感じますが、恐ろしいほどの発展速度、格差社会。とんでもない勝ち組がいる一方、それをすぐ横で見ていなければならない社会的弱者の数は見過ごすことの出来ない“量”です。厳密に人民を管理するこの社会の中で、弱者たちはなんとか社会に揺さぶりをかけたくて色んなことをしでかし始めています。これは分類すれば「テロ」と認めて良い事件なのだと思います。

507507507

で、話は代わりますが、昨日の日記で冷凍食品の価格のことに触れたときに、中国の冷凍食品の価格が気になり、スーパーに調査に行ってきました。(普段は漠然と欲しいものだけ買っているので具体的な値段を覚えていませんでした)

行ったのはヨーカ堂なので、北京のローカルスーパーより多少日本的な食品が置かれています。全て現地製造品ですが、ちょっとハイソな中国人、洋食に慣れている中国人向けのものも並んでいましたが、一方ローカル食の強い食品も置かれています。

「ヨーカ堂ってローカルスーパーじゃないんじゃない?」

と思われるかもしれませんが、見た感じですが客層の9割以上は中国人です。一般のローカルスーパーよりは多少日本からの輸入品が置かれていますが、たいした量ではありません。日本人客は、本当に日本の食材が欲しい時には、日本人住居者が多いマンションの中にある外国人向けスーパーに行きますから、ヨーカ堂に置かれている商品は基本的に中国人向けです。

【うんちくコーナー】ヨーカ堂@中国
《北京》
現在の北京市内の店舗数は6店舗、2008年のオリンピックまでに10店舗を予定。
平日の来店客数は平均で25,000人/店、週末で35,000人/店、春節、国慶節等の大型連休では、50,000人を超える。

《成都》
1996年12月に四川省成都市に『成都イトーヨーカ堂有限会社』設立しており、実は北京より成都のほうが先。現在成都には3店舗ある。

●1店舗当たりの年間売り上げは、約80億円で、これは日本国内の売り上げと方を並べる数字だとか。物価比を考慮すると、中国では成功している、受け入れられている、と考えられます。

●成都のヨーカ堂はかなり豪華で「デパート」風の雰囲気だと聞いていますが、北京のヨーカ堂は日本と同じ「スーパー」風と、コンセプトやターゲットとする客層も異なっているようです。

では、ヨーカ堂(北京 望京店)の冷凍食品コーナーをご紹介しましょう。(本日のレートが1元=14.8円なので、便宜上1元=15円で計算しています)


080207_01.jpg
思念食品(中国企業)
豚肉焼き餃子 240g 8.5元(127.5円)
*ローカルスーパーではあまり取り扱っていないけど
完全に外国人向け商品でもない、というジャンルの商品
(中国人富裕層向け)


080207_02.jpg
阿克力(中国企業)
マッシュルームグラタン 200g 19.9元(298.5円)
*ローカルスーパーでは売っていなさそうだけど、
ちょっと豊かな中国人はピザやグラタンも食べる。
どちらかというと富裕層向け商品


080207_03.jpg
阿克力
チキンライスグラタン 200g (298.5円)
*同上


080207_04.jpg
阿克力 
サラミチーズピザ 280g 28元(420円)
*同上 


080207_05.jpg
思念食品
ナン 葱風味 5枚入り300g 7.5元(112.5円)
*インド料理も人気。カレーは自分で作るのか疑問。
多分中国的な「餅(ビン)」として食べるのだと思われる。

080207_07.jpg
日冷(ニチレイ)食品 (日中合資)
ココナッツ風味ビーフカレー 400g 17元(255円)
*日本風を強調したローカル食品、という分野の商品かな。
ココナッツ風味ビーフカレーって、普通日本人は食べないよね。


080207_06.jpg
思念食品
ワンタン 500g 13.2元(198円)
*この辺の商品はローカル商品と言える。
中国全国どこのスーパーでも売られているレベルの商品。


080207_08.jpg
思念食品
水餃子 800g 11.9元(178.5円)
*特売品
ジャッキーが宣伝しています。


080207_09.jpg
伊利 (中国企業)
羊肉にんじん水餃子 450g 10.5元(157.5円)
*内蒙古のメーカーで羊肉食品や乳製品を出している


080207_12.jpg
湾仔碼頭 (中国企業)
三鮮・キノコ三鮮 水餃子 800g 19.9元(298.5円)
*特売品

080207_11.jpg
龍鳳 (中国企業)
豚肉ピーマン水餃子 450g 4.95元(74.25円)


080207_13.jpg
龍鳳 (中国企業)
春巻き(三糸・山芋・あんこ味) 200g 5.6元(84円)


080207_14.jpg
おまけ
アイスクリーム
種類も多く、安くて美味しいです。


今回調査に行ったのはヨーカ堂ですが、最初の方のグラタン・ピザ・ナン・カレーは中国人富裕層向け商品ですが、他の水餃子などは完全にローカル商品で、地方のローカルスーパーでも売っているものです。

売り場の感じは日本のスーパーと変わりなく(ローカルスーパーでもね)、種類も豊富で美味しいです。

食の安全については、先日の日記にも書きましたが、中国では日常茶飯事。
月餅のあんこが去年の使いまわしだったとか、餃子の餡に生ゴミが使われていたとか、そういうニュースは中国人もよく知っています。そういう事件が起こると中国のニュースでも大きく報道されるし、今ではネットで瞬く間に中国中に“事件”は伝えられ、該当商品は当然売れなくなります。

今回紹介した食品は全て中国内での大手冷凍食品メーカーですが、安全な食品を買おうと思うなら、大手のものを買う、安すぎるものは疑う、量り売りよりは信頼のおける大手メーカーのパックされた商品を買う、等は中国人も気をつけていることです。

「中国の食品は危険」「中国人は何も知らないで食べている」というような意見をもたれている日本の方もいらっしゃるようなので、そうでもないよ、ということをお伝えしました。
(そりゃ、ある分野については中国人には知らされていない、ということもありますが、それはお互い様の部分もあるんじゃないか、と・・・)

(もちろん、農村部ではまた変わってきますが、とにかく中国は広く、日本では考えられないほどの格差社会なので、全てを一元的に伝える、ということは不可能です。今回のレポートは都市部の状況、とお考え下さい)




 

スポンサーサイト

[PR] 中国語留学のサポートなら

コメント

はじめまして、ともこさん。成都在住のKMです。

>1996年12月に四川省成都市に『成都イトーヨーカ堂有限会社』設立しており、実は北京より成都のほうが先。現在成都には2店舗あります。

ヨーカドーはウォルマート(米)やカルフール(仏)よりすこし上の層を中心顧客としています。
富裕層を対象としたデパ地下に伊勢丹があります。
ヨーカドー春熙店(1号店)と伊勢丹は隣同士ですが、客の入りはヨーカドーが桁違いに多く、夜でも全レジは列をつくります。
昨年12月、3号店の錦華店がオープンし、さらに増店補中です。

>冷凍食品の量り売りも一般的です。

冷凍魚類などは量り売りがあります。しかし、冷凍加工品(餃子など)の量り売りは、昨年、当局より禁止されました。現在、ヨーカドーをはじめとする外資系の大型スーパーはもちろん、地元資本の中スーパーでもこれは見かけません。すべて、写真のように製造元で梱包されたものです。

v-5KMさん

コメントありがとうございます!
成都のヨーカ堂は行ったことが無いのですが、北京のヨーカ堂と比べて「デパートっぽい」と聞いたことがあります。北京のヨーカ堂はご存知かもしれませんが、日本のヨーカ堂と同じ感じで本当に「スーパー」です。個人あたりの購買単価はわからないのですが、カルフールより客層の収入が高い、というイメージは北京には無い感じです。

3号店、オープンしていたんですね。調べてみたところ、「2007年中に3号店がオープン予定」という記述しか見つけられず、既にオープンしているのかわからなかったため、2店舗としていました。ありがとうございます。

冷凍魚類や魚のすり身団子みたいなものが量り売りだったのでうっかり書いてしまいましたが、確かに餃子は今は量り売りしていませんね。ご指摘ありがとうございます。

コメントを参考に、本文を若干訂正させていただきました。


コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://weeklychinalife.blog103.fc2.com/tb.php/127-51b53cee

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。