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《さくらん》鑑賞日記 

安野モヨコ原作、椎名林檎音楽、というのも気になったし、蜷川実花監督というは胡散臭い気もしたけど、気になるので見てみた。

原作・脚本・監督・音楽、オール女性の作品。

見ていて思い出したのは、《ロマンチカ》という劇団。

もう今から考えると20年前っていうのが恐ろしいんだけど、小劇場ブームってのが起きて、東では野田秀樹率いる東大系列の《夢の遊眠社》、鴻上尚一の早稲田劇研出身者からなる《第三舞台》、西は大阪芸大の《劇団☆新感線》で古田新太や羽野晶紀が人気を博していて、同じく大阪芸大出身者による劇団《南河内万歳一座》もすごい人気で、とにかく西も東も小劇場がめちゃくちゃ面白い時代だった。(今や作家の町田康も当時は「町田町蔵」という名で芝居に出ていて、でもなかなか東京に来てくれなくて、来るって言っても実際にはキャンセルになったりして結局1回も彼の舞台を見られなかったのがすごく残念だったという記憶もあったり。)

その当時、いわゆる「女の子劇団」というものもあって、「躍進するお嬢さん芸」のキャッチで名を馳せた日本女子大の《自転車キンクリート》、美女の「美・耽美・退廃・毒・裸」だけでできてると言われていた東京女子美術大学の《ロマンチカ》、東京演劇アンサンブル養成所時代のメンバーにより結成された《劇団青い鳥》あたりが有名どころだったと思う。

その中で、《ロマンチカ》というのは独特の位置があって、まずコアメンバーは全員美人。で、エキストラ的なキャストには明らかなブスを起用するというコントラストが激しい劇団としても有名だった。ハンパな小劇場ではハンパな美人或いは特に個性の見られないキャストが舞台に上がっていることが多いけど、ここはそういう美的センスはハンパじゃない。さすが女子美。

街の噂ベースだけど、《ロマンチカ》はメンバーに対する規則が絶対で、結婚したら舞台からは降りる、という規則もあったと聞いている。「美・耽美・退廃・毒・裸」というコンセプトと「結婚」という前向きな人生選択は相反するということか。

 

どうでも良いことですが、《遊眠社》と言えば「本多劇場」(下北沢)、《第三舞台》は「紀伊国屋劇場」(新宿)、《大人計画》(クドカンとか阿部サダ男、温水洋一(当時)、松尾スズキの!)は「駅前劇場」(下北沢)。で、《ロマンチカ》と言えば「パルコ劇場」(渋谷)という個人的に勝手に作ったイメージがあり、小劇場が下北沢・吉祥寺・新宿あたりでフィーバーしていたのに、渋谷のパルコでやっちゃうってとこがまた《ロマンチカ》っぽい・・・なんて思ってました。

で、話は戻るのですが、『さくらん』全編に、《ロマンチカ》に相通じるモノを感じたのです。つまり、お洒落でイケてる女性集団が作った作品って匂いがぷんぷんしています。いや、《ロマンチカ》の場合にはその後ろに非常に厳しい規律が感じられて、「美」に対し自らを厳しく拘束する、という空気をも感じるのですが、『さくらん』ではピリっとしたものを感じるのは椎名林檎だけで、他のメンバーにはお洒落感+「躍進するお嬢さん芸」を感じました。

一言で言えば、これは映画じゃなくて、コミックの実写版、という表現の方がしっくりくる。
女郎を演じる土屋アンナは全然色っぽくないけど、安野モヨコの漫画をベースに考えると非常にマッチしている感じ。
菅野美穂や木村佳乃の濡れ場なんてほかの映画では見られないんじゃないか、と思うほどかなり過激な感じですけど、これが良くも悪くも全然エロっぽくない。エロにならないからこの仕事受けたんじゃない?と思うほど、脱いでいるけど色っぽくないです。

「ここ噛んで!」の名台詞で一世を風靡した(?)西川峰子や名取裕子が女郎を演じる『吉原炎上』のドロドロな色気と比べたら、色気という面ではカスカスです。本職が写真家である蜷川監督と鬼才と謳われる五社英雄監督と比べちゃいけないんでしょうけど、映画というのは『吉原炎上」みたいな濃厚なものが溢れてくる作品を言うんじゃないかと思いましたね。ま、こういうコミック実写版もカジュアルで軽くて悪くはないと思いますが。

土屋アンナはやっぱり『下妻物語』がダントツ良かったと思う。
というか、あれしか出来ないんじゃない?と思うぐらい。

こういう作品を見たあとは、映画らしい映画を見たくなるな。










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コメント

ロマンチカ...。
まさかこんなところでこの名前に出くわすとは夢にも思ってなかった...。
実はうちの社長、舞台監督やってました。
知り合いは衣装や美術をやってました。

で、今。
同僚と知人がロマンチカ関連の映像をやっております。

「吉原炎上」!!!
いやー。懐かしくてつい反応してしまいましたよー。

ともこさん、かなりやり手とみました!


五社英雄、自分も幼いときから映画館で見ているような子供でした。。。
『肉体の門』、『鬼龍院花子の生涯』、『陽炎』・・・また見たくなっちゃいました!


『さくらん』は映画的な出来云々は置いておいて、何枚もの写真や絵を見ているようでした。

ちなみに、ロマンチカの映像が↓で見ることができきます。
http://www.youtube.com/watch?v=ii5ii1qpUBE

v-276ヨシダさん
いろんなところで繋がるモンですね。
ロマンチカの映像、見てみます!

v-276ジウさん
『肉体の門』、『鬼龍院花子の生涯』、『陽炎』を子供の頃映画館で?!さすが映画人!三つ子の魂ってやつですね。
わたしも《さくらん》は、絵としては綺麗だと思うし、美術や衣装はステキだと思いました。

お借りしている本ですが、春節に読ませていただきます・・・ずっと借りていてすみません!

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