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獅峰龍井と大佛龍井 

授業覚書。

第4回 高級評茶員【西湖龍井;獅峰龍井】

前回は西湖龍井の梅家塢龍井と銭塘龍井の富陽龍井の比較を行ったが、今回は西湖龍井の獅峰龍井と越州区の越州龍井の中の大佛龍井の比較を行った。

本日登場したお茶(すべて明前茶);
・獅峰龍井 3ランク
・大佛龍井 5ランク(内、試飲は4ランク)
・白茶龍井 2ランク(内、試飲は1ランク)
・頂谷大方 1ランク

+++

1.大沸龍井(特級:濃香型)と獅峰龍井(特級1号・特級2号・1級)の4種の比較

これは、評茶ではなく、まず各龍井の味を把握するため、普通の淹れ方(=美味しく飲める淹れ方)で淹れさせてもらった。
では・・・

獅峰龍井とは…
西湖茶区の中でも獅子峰で採れ、製造された龍井を指す。
生産量が少ないことと、その上品な味わいから、龍井の最高峰とも呼ばれている。

明前獅峰龍井は大変貴重で高く、本日試飲させてもらったお茶は、特級1号で3000元/斤(500g)級。他の物も1000元/斤以上のハイクラスのもの。
明前の中でも、ファーストフラッシュは大手茶商が買い占めており、5800元/斤で販売されている。

090422_(2)_shifeng2.jpg 
獅峰龍井 

@@@

大佛龍井とは…

杭州から高速道路で二時間、約130キロ東南に下がったところにある紹興市新昌(しんしょう)。
この地で龍井茶が作られるようになったのは、いまから約10数年ほど前でした。新昌でも特産になるようなお茶を作って売り出したい、そう考えた新昌県は、1979年に県東郊外の西山嶺のあたりに新昌茶葉良種場を創設しました。この改良場には総面積35へクタールの茶畑があり、10数年前から龍井の改良が行われたわけです。

大佛龍井茶は2000年には6.7アールあたり100キロの生産量を上げられるようになりました。ここで作られる大仏龍井は、化学肥料と農薬の使用が禁止され、全面的に有機肥料と生物農薬を使用するオーガニックティーとして生産されています。

1998年には、中国国際茶博覧会並び貿易会で「中華文化名茶」賞を受賞し、2000年には、中国国際茶博覧会並び貿易会でも、「西山碧芽」という銘柄の大佛龍井茶が国際賞を受賞しています。
 
090422_(1)_dahuo2.jpg 
大佛龍井
 
@@@


獅峰龍井は、名前は聞いていたが、実はまだ飲んだことが無い。
市場でも、西湖龍井を売っている店では、聞くとほとんどが梅家塢龍井で、獅峰を扱っている店はとても少ないと思う。

…ということで、とても楽しみにしていた本日の授業。
まず外観を比較すると、獅峰龍井はそれほど綺麗な外観をしていない。色もちょっとくすんだ感じ。
なので、獅峰龍井と大佛龍井を並べると、大佛龍井のほうが高級(高い)と勘違いする人が多いらしい。
確かに、見た目はあまり良くない。

090422_(4)_左獅右大 
左:獅峰龍井 右:大佛龍井
茶葉の形も微妙に異なる。 
 

4つの茶葉を味わってみると…。
090422_(5).jpg 
左から、獅峰龍井特級1号、2号、1級 一番右が大佛龍井(特級)


獅峰龍井…非常に仄かだが、深い甘みがある。梅家塢龍井に強く感じるナッツのような香りは感じない。もっと柔らかな甘みを感じる。
これは、ランクが上がるほど仄かになっていく。
この上品さをして、「龍井の最高峰」と言わしめるのか。

大佛龍井…獅峰龍井に比べてコクがある。口に含むと、しばらくすると「豆香」(豆のような香り)が口に広がる。例えて言えば、「真中に青い豆が1個入っている」そんなイメージの味。

個人的な感想を書いておくと、獅峰龍井は確かに美味しい。とても上品。
しかし、個人的な好みで言うと、わたしは梅家塢龍井のような個性の強い、コクのある味が好みなので、この2つの茶葉で比較すると、大佛龍井の味のほうが好みである。
なので、もし店で買うとしたら、安くて味が好みの大佛龍井を選ぶだろう。

*獅峰龍井についてネットで検索をかけて調べていたら、日本の中国茶販売サイトの中には、「ナッツのような香りが素晴らしい獅峰龍井」を売っているお茶屋さんがあったりするが、あれは間違いなんじゃないか、と思ったり…。

ナッツのような香りがするのは、西湖龍井の中でも梅家塢龍井のほうだけだと思うのだけど。 或いは、大佛龍井を飲んで、ナッツっぽいと感じる人もいるかも知れない。
そうすると、そのお店で売っている「獅峰龍井」は、本物の獅峰龍井ではない可能性が高いなぁ…なーんて思ったり。

ちなみにそのお店の茶葉を見てみると、「獅峰龍井」が75g2600円。人民元換算すると…50gあたり約116元→ってことは、1160元/斤。
最初のほうで書いた値段は卸値なので、日本で販売されるとこの3倍以上にはなるはず。
う~ん・・・やっぱり獅峰龍井にしては、安いよね~…。(ランクがかなり低い可能性もあるけど。)

もちろん、こういうお店はほんの一部だと思うけど。

+++

2.白茶龍井2ランクと大佛龍井、頂谷大方の4種の比較

これも評茶ではなく、まず味の確認をさせてもらった。

白茶龍井とはちょっと変わった名前だ。
何故なら、中国茶は製法により「緑茶・黄茶・白茶・青茶・紅茶・黒茶」の六種に分類される。
龍井は緑茶なのに、そこに“白茶”の名前が付いているとは如何なることか?

実はこれは、近年中国緑茶業界で流行している「安吉白茶」の茶葉で作った龍井茶のこと。
「安吉白茶」とは、浙江省安吉県で作られている“緑茶”の名前。
以前は「安吉白片」と呼ばれていたが、「白片」では“格が無い感じ”という理由により、安吉県の村興し的な理由で「白茶」に名前を変更したのだとか。
(正確に言うと、ランクの高い「安吉白片」を“片”から“茶”に昇格させて「安吉白茶」と命名し、ランクの低いものは引き続き「安吉白片」として売っているとのこと。)
なので六種の分類にある「白茶」とは何の関係もない。
その甲斐あってか、北京でも安吉白茶の専門店は年々増えている。(馬連道でも、2005年には殆ど見かけなかったが、今現在は探さなくても見つかる程度の数の茶商が出ている。)
そういう下心で改名させられた茶葉であるが、味は非常に美味しい。
北京在住の日本人の中でも、緑茶であれば安吉白茶が一番好きだ、と言う方は結構多い。
他の緑茶が仄かな味わいなのに対し、安吉白茶は比較的くっきりとした味だからだろうか。
その安吉白茶の茶葉を龍井の製法で茶葉にしたものが「白茶龍井」。
味はやはり安吉白茶と似た味わい。
「板栗香」のような独特の味わいは特にない。

090422_(3)_baicha.jpg 
白茶龍井
他の龍井と比べると、ちょっと明るすぎるぐらいなトーンで
黄緑が濃い。

090422_(6).jpg 
左:白茶龍井 右:安吉白茶

090422_(7).jpg 
左:白茶龍井(上) 上:白茶龍井(中)、
右:頂谷大方(濃香型)、 下:大佛龍井(清香型)
比較して見ると、白茶龍井が飛びぬけて鮮やかな緑であることがわかる。

090422_(8).jpg 
左から、白茶龍井ランク上、ランク中、頂谷大方(濃香型)、大佛龍井(清香型)

個人的感想…というか疑問としては、安吉白茶も緑茶なのに、何故さらにそれを龍井にしたのだろうか。その意図が不明。
また、安吉県の村興しなのだろうか。

大佛龍井は、今回は「清香型」というものが出てきた。
「濃香型」はイコール「板栗香」や「豆香」がくっきり出るように作られたもので、「清香型」はもっとあっさりと作られたものらしい。
原料は同じで、製法により「濃香型」と「清香型」に分かれるようである。
頂谷大方は「濃香型」が出され、「豆香」のインパクトが印象的であった。
インパクトはあるが、香りの持久性は若干劣っていた。
 
+++

各茶葉の味を確認したあとは、「対杯」方式で評茶のトレーニングを行った。

対杯1.獅峰龍井 3ランク×2

3ランクとも上位ランクの茶葉であるため、茶葉の香りに大きな差はなく、どれも柔らかい香りがして、判別するのは非常に難しかった。
茶の色はランクにより微妙な差が出ていたため、抽出した茶の判別は難しくはなかった。

対杯2.大佛龍井 3ランク×2 

最上位ランクの茶葉と、今回の中では3番目のランクの茶葉では香りに差があったため、2つのランクの判別は比較的容易であった。
ただ、間にもう一ランク入るとその差が縮まり、特に最上位と2番目の差は非常に微妙であり、判別は難しかった。

+++

今回の授業により、2つの大きな収穫があった。

一つ目は、憧れの獅峰龍井を飲むことができたこと。(しかも3ランクも!)

二つ目は、大佛龍井が非常に美味しかったこと。
梅家塢龍井のコクとはまたタイプが異なるが、こちらも非常に個性的な味で美味しかった。
最近は大佛龍井も名を出し始めているようなので、「大佛龍井」の看板で茶葉を売っている店も出ているかも知れない。

…ってことで、龍井づくしの授業が終わった。
こんなにたくさんの龍井(しかもすべて明前!)を比較しながら飲めるなんて、ぼかぁ~幸せだぁ~☆
090422_(9).jpg 
次回は「黄山毛峰」らしい。
 

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当ブログにエントリーした情報をindexページに纏めました。

《週刊中国的生活》 index:レストラン 
《週刊中国的生活》 index:中国茶 

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お酢ドリンク、キタ―!@北京 

中国の南方でレストランに行くと、リンゴ酢ドリンクを置いてある店が多い。
コーラやスプライトよりはリンゴ酢ドリンクのほうが健康そうなイメージがあるので、これがある時にはオーダーしている。

わたしはアルコールが飲めないため、レストランではいつもソフトドリンクメニューを見るのだが、リンゴ酢ドリンク、北京ではあまり見かけない。
ゼロではないが、わたしの経験的に言うと、ほぼ無い。

南方ではリンゴ酢ドリンクはポピュラーなようで、3年ほど前でもスーパーでお手軽な値段で各種売られていたが、当時北京のスーパーでは見たことが無かった。
2年ほど前から置いてあるスーパーも出だしたが、値段が高く、200mlほどの瓶入りで5~6元のものや、350ml程度で20元ほどのものしかなく、風呂上りにゴクゴク飲みたいわたしとしては、これはちょっと高くて買えないなぁ、という商品であった。

しかし。

南方で流行るものは、しばらくすると北方にも来る。

わたしは待った。

そして・・・とうとう・・・

キターーー(・∀・)ーーー!!





090423_guocu(1).jpg 
華邦 果醋爽
(“醋”は「酢」の意味)
[リンゴ酢飲料]
750mlで6.8元ぐらい

他のドリンクと比べたら多少高いかもしれないが、リンゴ酢が入っているのだからあんまり安くても、逆に怪しい。
750mlで6.8元ならまぁ妥当な値段であろう、ということで購入してみた。

飲んでみたが、美味しかった。
変わった味のものは好まない相棒も、「うまい。」と言って飲んでいたぐらい、普通に美味しい味だ。
量も多いので、良く冷やして風呂上りにゴクゴク飲める。
これの登場を待っていたのだ。

実はこのジュース、全部で4つの味で展開している。
最初は一番無難そうなリンゴを買ったのだが、美味しかったので他の味も試してみた。

090423_guocu(2).jpg 
左:パイナップル味
中央:サンザシ味
右:レモン味

まず、これはまずはずれないんじゃない?というパイナップルから試飲。

うん、美味しい。
パイナップルの甘さとお酢のさっぱり感が喧嘩せず、上手く共存している。
相棒も、「旨いじゃん。」と言っていたので、たぶん万人向き。

次に、レモンを試してみた。
酸っぱいレモン+お酢って大丈夫かな?と思っていたのだが、それほど酸っぱくもなく、むしろさっぱりしている。

最後にサンザシ味。これは日本人にとってはあまり馴染みの無いドリンクの味なのでどうかな?と思い、最後に飲んでみた。
たしかにサンザシの味がするが、それほどしつこくも無く、お酢でやはりさっぱりしている。
これも、相棒の「旨い。」が出たので、万人向きの味だと思う。

・・・ということで、このシリーズ、ハズレ味は無い。(と思う。)

敢えて好みでランク付けするとすれば、1.リンゴ酢、2.パイナップル酢、3.レモン&サンザシ、といったところか。あくまでもわたしの好みだけど。

汗をだらだらかくような天気になってきたら、キンキンに冷えたお酢ドリンクでシャッキリ!するのもいいかもしれない。

ちなみに、発売元は「楽天華邦(北京)有限公司」(北京市平谷区)という北京の会社。
“楽天”は中国語では“ロッテ”。
やっぱり、こういう新しいドリンクを出すのはロッテとか、そういう“外の目線”が入った会社なのかな?

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“はちみつレモン”ブーム、到来?@北京 

だんだん暖かくなり、爽やかなドリンクが欲しくなる季節。

スーパーでこんな新商品を見つけた。

090423_lemon(1).jpg
匯源 檸檬me

匯源』と言えば、コカコーラに買収されかけたが結局されなかった、100%の果汁ドリンクを出している、あの会社である。

ん???このパッケージ、どこかで見たような・・・。

090423_lemon(2).jpg 

気が付かなければ全部同じと思って買ってしまいそうなぐらい、ボトルのデザインがクリソツな3種類のジュース。
これ、全部メーカーが違う。

最初に発売されたのは、一番左の『農夫山泉』から出された「水溶C100」。
当ブログにおいては、2008年7月21日にこのドリンクについての記事がエントリーされている。

民工の命の値段/地下鉄10号線開通@北京 


丁度、10号線が開通したころだ。

これが発売された時、これより前にこのような洒落たパッケージで、レモン味というさっぱりしたドリンクがなかったため、インパクトは非常に大きかった。
わたし個人レベルの観察によると、発売当初はヨーカ堂では売られていたが、近所のローカルスーパーである京客隆ではまだ販売されていなかった。
しかし、次第に美味しいと評判になったのか、販売箇所が増え、街角の小売部でも売るようになった。

これに触発され、2匹目のドジョウを狙ったのが、中央の『娃哈哈(ワハハ)』から発売された「HELLO_C檸檬」。
当ブログの記事においては、2009年2月5日にこのドリンクについての記事がエントリーされている。

気になるドリンク「爽やかビール茶」他@北京 

ちなみに、「HELLO_C檸檬」はグレープフルーツ味とレモン味の2つの味の展開。


この記事の中に同時に紹介されている「啤児茶爽(爽やかビール茶)」も、発売当初はヨーカ堂でしか見かけなかったが、次第に販売箇所が拡大され、お花見のシーズンには、これを飲んで花見をしている人を多数見かけた。これ、完全にノンアルコールだけど、ちょっとホップっぽい味もするので、車で来た人には丁度良いドリンクだったのかもしれない。

そして、最近見かけたのが、冒頭で紹介した、『匯源』の「檸檬me」。
3匹目のドジョウ狙いである。
ここまでパッケージも酷似していて、『農夫山泉』は怒らないんだろうか。

ドジョウが3匹揃ったので、味を比較してみた。

090423_lemon(3).jpg 
左:『娃哈哈』の「HELLO_C檸檬」(以下「HELLO」)…2番目
中央:『匯源』の「檸檬me」(以下「me」) …一番遅い
右:『農夫山泉』の「水溶C100」(以下「100」) …最初

ドリンクの色を比較してみると、中央「me」と右「100」の2つはほぼ同じような白色で、左の「HELLO」は少し黄色がかっている。

先発の「100」には「これ1本で新鮮なレモン5個半のビタミンCが摂取できます」と書かれているように、ビタミンCについて強く推しており、レモンの果汁率は12%。

それに対し、後発の「HELLO」は「蜂蜜入り」という新しいポイントを追加。
あの、日本でも一時大ブームを巻き起こした「はちみつレモン」ブームを髣髴とさせる展開がここで始まったわけである。
「HELLO」の登場により、「蜂蜜入り」という視点が加わったが、この時点でレモンの果汁率は「100」と同じく12%。

後から出てくるからには改良がされていなければならないわけで、今の段階で最後発の「me」には、もちろん「蜂蜜入り」という点がパッケージにはっきりと書かれている。
そして、レモンの果汁率が15%にアップしている点が先行商品に対するアピールであろう。

では、実際に飲んでみよう。

3つを比べると、爽やかさ、という点ではレモン一本で推している「100」が最も爽やかで、味もシンプル。レモンの味がはっきりと味わえる。

濃さ、という点で言うと、一番色の濃かった「HELLO」が“はちみつレモン”としての味は濃厚。 同じ“はちみつレモン”の「me」と比べると、蜂蜜の味がやや強い。

一番最後に発売された「me」は、「HELLO」と比べるとファーストインプレッションは味が薄いと感じるが、流石果汁ジュース会社が作ったドリンク、まろやかで、果汁率が3%高いせいか、「HELLO」と比べるとレモンのさっぱり感を強く感じる。

結論としては、どれも美味しい。
買っている人は同じ商品だと思っているかもしれない。
実際、それほど大きな違いはないが、敢えて違いがあるとすれば、レモンドリンクか、はちみつレモンドリンクか、という点だろうか。

「me」が発売されたからか、今、「HELLO」はシェアを侵されないように、このジュース(レモン味かグレフル味)を3本買うと、「ワハハ」のミネラルウォーターを3本付ける、というキャンペーンを実施している。さすが水メーカー。(ただ、困ったことに、BHGではこの「売3送3」でしか「HELLO」を売ってくれず、1本では売れないと言われてしまった。そりゃ本末転倒じゃね?京客隆では1本売りしていたけど。)

ちなみに値段はどれも3元代後半。

さてさて。

日本で80年代後半に勃発した、あの“はちみつレモンブーム”が中国でもこれから起こるのか?!

今後、さらに類似商品が出てくるのか、楽しみである。

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梅家塢龍井と富陽龍井 

4月から高級評茶員の勉強を始めたわけだが、ベテランの先生に変わったこともあり、内容が毎回豊富で深い。

今学んでいることは、今後もう学ぶ機会はないだろうから、記録代りに毎回授業で習ったことを復讐も兼ねてUPしていこうと思う。

(この回は写真を全然撮っていなかった!なので、文章ばかりでつまんなくてスマソ。)

+++

第3回 高級評茶員【西湖龍井;梅家塢龍井】

高級評茶員第1回目は碧螺春をやり、第2回~4回目はずっと龍井の授業。

毎回授業の度に、北京に届いたばかりのさまざまな龍井を飲みながら授業を受けるので、これはとても楽しい。(但し、評茶師の授業なので、美味しく淹れて味を確認した後は、評価のための独特の淹れ方をするので、美味しさは無くなってしまう。)

西湖龍井第3回目のテーマは「梅家塢龍井(mei2jia1wu4 long2jing3)」。

まず
西湖龍井とは・・・

浙江省の中の、決められた西湖地域で採取され製造された龍井茶を指す。

西湖区茶園とは東部(西湖郷13村)、西部(龍塢郷11村、留下鎮10村)、南部(轉塘鎮23村、周浦郷17村)、その他1村。

その中で「西湖龍井」を称せる前述の西湖郷13村は以下のもの。

梅家塢、龍井、翁家山、楊梅嶺、九渓、梵村、満覚隴、双峰、茅家埠、頭隠、玉泉、金沙港、南山

*それより昔は次を指して「西湖龍井」としていた(行政区分の変更前)。
 「獅子峰」「梅家塢」「龍井」「虎跑」「雲棲」

+++

浙江省で作られた「龍井」の中に、西湖地域で作られた「西湖龍井」があり、西湖茶園区の中でも梅家塢で作られた龍井を「梅家塢龍井」と呼ぶ。

今回の授業では、西湖龍井の中でも、特に梅家塢龍井にターゲットを絞り、梅家塢龍井と浙江省の他の地域の龍井と飲み比べ、その違いを把握するのが目的。

その前に、ニセモノ龍井も把握しておく。

よく市場に出回っている“ニセモノ龍井”で多いものに“安徽省の龍井”というものがある。
これはおかしな言い方で、“龍井”を名乗れるのは浙江省のお茶のみである。
これは言ってみれば、「仙台の山形牛」と言っているようなもので、言葉自体に矛盾を孕んでいる。

このお茶の正体は、「頂谷大方(ding3gu3da4fang1)」という安徽省で作られている緑茶。
龍井と見た目がそっくりなので、ネームバリューのある「龍井」として売られてしまっている。
“ニセモノ龍井”と言ってしまうと印象が悪いが、このお茶も龍井とは違った美味しさをもつお茶である。
碧螺春の悲劇と同じ現象である。

関連記事:ニセモノ碧螺春を見分けられるか?@北京 (高級評茶師第1回)


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頂谷大方について・・・

安徽省の緑茶である「老竹大方(lao3zhu2da4fang1)」(扁状形炒青緑茶)の中で、老竹嶺と福泉山で作られる最も優れた「老竹大方」を「頂谷大方」と呼ぶ。
「頂谷大方」の製法は明代に記録されているが、一旦途絶え、現在の「頂谷大方」は80年代に製法を記録に基づき再現し、作られたものである。

『中国茶葉大辞典』より翻訳

安徽省出身のお茶の先生(←教室の先生ではなくて他の茶館の)曰く、西湖龍井の「板栗香」より、頂谷大方の「豆香」の方がランクが上であるらしい。
(この辺は好みの問題だろう…)

090420_dinggu.jpg 
頂谷大方
色が黒っぽいのは、機械を使わず
“伝統的製法”で作っているため。
茶葉の形自体は龍井と非常に似ている。

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もうひとつ、ポピュラーな(?)“ニセモノ龍井”として紹介されたのは、浙江省で作られている「開化龍頂(kai1hua4 long2jing3)」(半烘炒緑茶)。
これも外観が龍井とそっくりなので「龍井」として売られているが、実際は製法そのものが龍井とは違う、異なるお茶。

よく見ると外観が龍井とは全然違うが、ぱっと見似ているため、龍井として売られている場合があるのが、「宜興(yi2xing1)龍井」と「竹葉青(zhu2ye4qing1)」。
「宜興龍井」も宜興は江蘇省の地名なので、名前自体が矛盾している。
「竹葉青」は四川省の有名な緑茶。
「竹葉青」はこの日、最後に等級別の評茶をしたが、龍井の形を知っていれば、外観も違うし、味も香りも全く違う。


今回、フェイクについては「竹葉青」以外は見ただけで飲まなかった。

実際に飲んで比較をしたのは、浙江省銭塘区[銭塘(qiang2tang2)龍井]の富陽(fu4yang2)龍井と梅家塢龍井。

最初は、富陽龍井の3つのランクのお茶を飲み比べた。(単杯)
味と茶葉の香りを確認した後、老師が茶杯及び茶葉のカップの順番を変え、味覚と嗅覚でランクを当てるというトレーニング。

次は、梅家塢龍井で同じことをした。但し、今度は3ランクのお茶を2つずつカップに入れて、合計6つのカップでのトレーニング。
つまり、3つのランクを当てるとともに、同じランクのお茶も探し出さなくてはならない。(対杯)
これは難易度が高い。

3回目は、「竹葉青」で単杯方式で4つのランクをそれぞれ探し当てる。

090420_cha3 (2) 
これが四川緑茶の「竹葉青」
下の「龍井」の茶葉と見比べれば、外見が異なることが良くわかる。
「竹葉青」のほうが茶葉がつるっとしている。

090420_cha3.jpg 
龍井茶

今回の授業で、富陽龍井と梅家塢龍井の味の違いを把握することができた。

梅家塢龍井には独特の「板栗香」があり、味がかなり個性的なのに対し、富陽龍井はもっとあっさりしている。
中国語で表現すると、梅家塢龍井の「板栗香」に対し、富陽龍井の香りは「清香」と呼ばれているそうな。
梅家塢龍井が個性的なコケティッシュな女性だとしたら、富陽龍井は清純派といったところか。

ネームバリューと生産量の少なさから、梅家塢龍井は高値が付けられているが、だからといって梅家塢龍井のほうが“良いお茶”というわけではない。あくまでも味の好みの問題。

わたしはどちらが好きだったかと言うと・・・

もともと梅家塢龍井の個性的な「板栗香」が好きなので、やっぱり梅家塢。
でも、富陽龍井も非常に上品で美味しかった。

次回はいよいよ西湖龍井の中でも希少価値という面ではレアモノの“獅峰龍井”が教室に届くという。
楽しみ!

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碧螺春の周囲に流れる時間@北京 

 【前回までのあらすじ】

無事に妹の命を救ったわたしは、御茶仙人にお礼を言いに行った。すると、御茶仙人から不老長寿の秘密を教えてもらう。

金角・銀角から奪った紫金紅葫蘆の中に入ってる碧螺春を飲むと、不老長寿の命が授かるという。

そこで、わたしは紫金紅葫蘆の中から碧螺春を取り出し、淹れてみることにした・・・。

関連記事:
雨前緑茶を買いに馬連道へ@北京 
龍井:明前と雨前を比較してみた@北京 

+++

・・・ということで、馬連道の江蘇省のお茶屋さんで入手した碧螺春を淹れてみた。

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洞庭碧螺春の特徴は、“蜂の脚”のような細く丸まった茶葉。色は濃い目の緑で、白い産毛のようなふわふわがびっしりと生えている。
また、碧螺春の茶樹の周囲には果樹を植えることから、果樹の香りが茶葉に移った“花果香”と言われるフルーティーな香りが特徴。

一般的に、碧螺春は500gにつき6万の芽が摘まれているというが、このお茶は芽がさらに小さく、500gにつき7万の芽が摘まれているという。
相変わらず桁違いなことをやっている中国である。
(こんな繊細な芽はもちろん手摘み。)

関連記事;ニセモノ碧螺春を見分けられるか?@北京 

お店で感じた“花果香”を再度自宅で再現してみた。

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碧螺春は“上投法”という、まずお湯を入れてから茶葉を後から入れる方法でお茶を淹れる。
すると、上からはらはらと雪のように茶葉が舞い落ちる美しい様子をガラス越しに観察することができる。

左は茶葉を入れたばかりのとき。
右は、30秒ほど経ったときの状態。

090419_biluochun1(5).jpg

早速試飲。

香水のようは華やかな香りが茶葉から立ち込めている。
“花果香”と言っても、どちらかというと“花”の香りが強い感じ。
ただ、先日の西湖龍井と比べると、非常に仄か。

中国茶の勉強を始めて感じたのは、中国人が「美味しい」と評価する緑茶は、味が非常に仄かである、ということである。

授業で、3ランクの同じお茶を飲み比べる。
当然、味が違うのだが、先生(中国人)の「美味しい」と評価する茶葉と、日本人(Tさん&わたし)の評価する茶葉が異なることが緑茶の場合、非常に多い。

簡単に言うと、先生が美味しい、と評価する、実際にランクの高い茶葉というのは、わたしにとって非常に味が薄く感じる。
中国で有名な緑茶というのは、総じてわたしにとっては味が薄くて物足りない感じがするのだ。
なので、緑茶も龍井や碧螺春以外の茶葉も買ってみたいと思うのだが、50gであっても飲みきる自信がなく、なかなか買えないでいる。

ずっとそんな風に感じていたのだが、前回の一時帰国の時、気が付くことがあった。

コンビニでお茶のペットボトルを見ていた時、伊藤園の緑茶「伊右衛門」に「濃い味」が発売されていたことに気がついた。そう言えば、「お~い、お茶」も最初は普通の緑茶だったが、その次に発売されたのは「濃い味」である。

特保のお茶のイメージから、濃いお茶の方がカテキンがありそうなイメージなのか、日本では比較的濃いお茶が好まれているように感じた。
高級は玉露などはまた別だと思うが、家で飲むお茶は比較的濃い緑茶であった。
日本茶は蒸して作るので、主に炒って作る中国の緑茶とは自然と味が異なってくるわけだが、日本人は濃くて渋みや苦みがある程度あるお茶に飲み慣れているため、薄いお茶は物足りなく感じてしまうのではないだろうか。

なので、中国緑茶を買うときには、高ければ美味しいという法則は当てはまらないことが多いと思う。

高級ランクのお茶は、中国人的に言えば、“「回甘」(あとから上ってくる甘さ)が長引く”、というが、味が仄か過ぎる。
なので、中ランク程度の茶葉の方が味が比較的くっきりと出ていて、日本人の好みには合うように感じる。(中国人的に言えば、“「回甘」は強いが短い”のでランクが下がる、ということになる。)

この碧螺春も、心を静かにして、お茶に集中したとき、この“花果香”を強く感じることが出来るが、もっとインパクトの強いものを想像していると、この香りを感じることが出来ないかもしれない。

中国茶ではお茶を御猪口のような小さな茶器で飲むが、中国緑茶のような仄かな味のお茶は、このような小さな茶器で少しずつ飲むことで、繊細な味を感じることが出来るのだと思う。
これをカップでかぶ飲みしてしまうと、碧螺春の“花果香”も龍井のナッツのような香りも感じる暇も無いまま飲み干されてしまう。

実際に、家でお茶を飲むとき、カップで飲んでみたら、同じお茶なのに茶器で飲んだ時より香りを感じることができないように感じた。
烏龍やプーアルのような個性が強いお茶だとある程度大きな茶器でも楽しめるが、緑茶のような繊細なお茶は、やはりあの小さな茶器で飲んでこそ、と、わたしは思う。

4月下旬に一時帰国するので、美味しい新茶を家族にも飲ませてあげようと思っていたのだが、西湖龍井は美味しさが伝わりそうだけど、碧螺春は難しいかも・・・。
値段はさほど変わらないんだけどなぁ・・・。

西湖龍井も、大勢の人とわいわいおしゃべりしながら飲むと、微妙な香りは嗅ぎ取れないかもしれない。中華料理のインパクトの強さ、味の強烈さと比べると、中国緑茶の美味しさはびっくりするほど繊細だ。

今回買った西湖龍井も碧螺春も、一人で、あるいは複数であっても静かな環境で、お茶に意識を注ぎながら、心静かに味わって、初めてその美味しさがわかる気がする。
耳に入る音ですら、音楽ではなく自然の音か、あっても仄かな程度の音が良い。
大量の音量で音楽を聴くと、それだけでこのお茶の味を嗅ぎ取れなくなってしまいそうだ。
それほどに、繊細。

中国の緑茶を飲むと、誰が言ったのか知らないが、以前聞いた、

コーヒーは労働者の飲み物である。

お茶は自由人の飲み物である。

という言葉に同意できるように思う。

こういうお茶は時間に捕らわれず、ゆったりした時間の流れの中でしみじみ味わってこそ、その味を愉しめる、と思うのだ。

わたしが買ったのは、雨前緑茶ではなく、ゆったりとした時間の流れだったのかもしれない。 

 

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雨前梅家塢龍井@北京 

【前回までのあらすじ】

不治の病に罹った妹の命を救うには、穀雨前に摘まれた緑茶を飲ませれば良い、という御茶仙人の話を聞いたわたしは、幻の茶葉を探し馬連道山に分け入った。
雨前緑茶を守護する金角・銀角の魔物を退治し、無事に茶葉を入手したわたしは、さっそくその幻の茶葉でお茶を淹れてみることにした・・・。

関連記事:雨前緑茶を買いに馬連道へ@北京 

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ということで、多くの困難を乗り越えて入手した茶葉を実際に淹れてみることにした。

まずは茶葉の観察。

090419_longjing(9).jpg  
雨前西湖龍井(梅家塢)

綺麗な黄緑色の茶葉。
新茶は緑過ぎるものは、芽が育っている証拠なので、黄緑がかっているほうがランクが上。


早速淹れてみる。

 
090419_longjing(5).jpg 
お湯の温度は80℃~85℃

090419_longjing(10).jpg  
茶葉にお湯を注ぐ。 
(台が歪んでいたので、斜めになってしまった!)

茶海にお湯を注ぐと、ふわ~っとナッツのような香りが立ちあがった。
梅家塢の龍井にとても強く出る特徴である。 

いざ!試飲!

090419_longjing(12).jpg  

お茶の色は薄い黄緑だが、口に含むと非常にくっきりとナッツの香りが広がる。

しばらく置いておくと、味がまた変わった。

良いお茶は冷めても美味しいが、この龍井も冷めた後も非常にまろやか。
まったく渋み・苦味が出てこない。 しかも、驚いた
ことにナッツの香りがさらに強烈になり、「何?このお茶!」というぐらい、味がくっきりと出てきていた。

最後に、お茶を淹れた後の茶葉を観察。

090419_longjing(11).jpg  

計ってみたところ、頂いた明前龍井の茶葉が1.5~2cmだったのに対し雨前龍井のほうは3cm前後に育っていた。

一口に“龍井”と言ってもその中でも産地により味に違いがあるが、やはり個性の強い梅家塢龍井は美味しいと思う。
この春も美味しい龍井を飲めて、良かった。

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雨前緑茶を買いに馬連道へ@北京 

「明前龍井」のお値段は1斤(500g)5600元・・・という新聞記事を読んで、こりゃ買うのは無理だわ…と思っていたのだが、新茶はやはり1年に1度のこと。
今買わないとどんどん芽が伸びてしまう!と思い直し、値段は下がるが味はなかなか、という「雨前」茶を買いに、馬連道まで行ってみた。

「雨前」とは、“穀雨”とは二十四節気のひとつで、今年は4月20日が穀雨。
一番高い緑茶は清明節の前に摘まれた“明前”で、その次に良いとされているのが、穀雨前の“雨前”、穀雨後のお茶は“雨後”と呼ばれている。

“明前”は手が届かなくても、せめて雨前…と思い、穀雨前に買いに行ったのである。

今回の目的のお茶は、“洞庭碧螺春”と“西湖龍井”。
それも、できるだけクオリティーの高いものを。
(碧螺春の場合は、春分から穀雨にかけてしか茶摘みをしないため、この時期出ているお茶が最も新鮮なお茶ということになる。)
但し、あまりに高ければ買わない、と決めて、いざ馬連道へ。

最初に馬連道街沿いの「西湖龍井専売」と書かれている店に、値段調査の為に入ってみた。

一見して外国人の素人と思ったようで、1斤200元の龍井を出してきた。

いやー・・・これ、写真撮っとけばよかった。

ひどい・・・。

お茶教室でいろいろな等級の茶葉を見ている、と言っても、上位3ランクぐらいのものを比較して見ているが、1斤200元の茶葉は、龍井とは言えないぐらい茶葉の形も美しくなく、色も濃すぎる。
かなり芽が伸びている様子。

次に、1斤350元、500元と見せてもらったが、この辺でも教室で見ている茶葉とは全くかけ離れた外観。
1000元のを見せてもらい、まぁ、この辺からかな、と思ったが、これで1000元・・・と思うと買う気も起らず、店側も小売では売る気も無いようで試飲させる様子も無かったため、「謝謝。」と言って
店を出た。

その後、碧螺春と龍井を売っている店を何件か覗き、茶葉の外観と値段を聞いたが、う~ん・・・なんか納得できない価格。
しかし、市場で売られている茶葉のレベルと価格を把握できたことは面白かった。

そうこうしているうちに、どんどん奥の方に入って行った。
この時期、ほとんどの店が「龍井あります」「碧螺春あります」と書いているが、どうも胡散臭い。
なので、龍井・碧螺春の専売店を探し、その中で店を選ぶことにした。

江蘇省のお店で、碧螺春専売店を発見。ここは快く試飲させてくれた。

*碧螺春は江蘇省のお茶。

関連過去記事:ニセモノ碧螺春を見分けられるか?@北京 

碧螺春しか売っていない店なので、ここがニセモノだったら何を信じたら良い?
オーナーさんも、最初は安いお茶を出してきたが、

「これは洞庭湖のですか?西山?東山?」

と聞いたら、良いお茶を出してきてくれた。

わたしは正直、碧螺春の美味しさがまだ良く分かっていない。
なので、今回、できるだけ良いお茶を探し、本当に美味しい碧螺春(正確に言えば、「洞庭碧螺春」)を舌に覚えさせたいと思って買いに来たのだ。なので、お財布の許す限り良いお茶が欲しい。

オーナーさんは、最初1斤500元の洞庭碧螺春を飲ませてくれて、

「自分用ならこの辺が良い。」

と言いつつ、お店にある一番良い洞庭碧螺春(西山)

「買わなくて良いから、良いお茶を飲んでみろ。これより良いお茶は中央政府のお偉いさんたちのところに行くので、こういう場所では売っていないんだよ。」

と教えてくれて、飲ませてくれた。
馬連道街沿いで売っているお茶も、ここから卸しているお茶があるのだとか。
やっぱりねー。道沿いのお茶は見た目に比べて高いと思った。

オーナーさんが淹れてくれたお茶を飲む。

あ~・・・!500元のお茶とは味が全然違う!

これが噂に聞く「洞庭碧螺春の花果香」か!と初めてわかった。

お茶から香水のような華やかな、しかし柔らかな香りが漂っている。

これはすごい。

こんなお茶を飲んでしまったら、欲しくなるではないか。

結局、50g購入。 (お値段はご想像にお任せします♪)

+++

次に、梅家塢の西湖龍井を探す旅に出かけた@馬連道。

これも浙江省梅家塢西湖龍井の専売店を発見。

ここも、この店が嘘だったらこの店、何を売っているのだ?!という確信を持って試飲させてもらった。

ここでも最初は350元ぐらいの茶葉を出してきたが、見るからに納得できない。

わたしは1年に1度の緑茶を買いに来たのだよ?

「このお店で一番高い龍井はいくら?」

と有閑マダムばりに、日本では絶対に言えないことをさらりと言い、一番高いお茶を試飲させてもらった。

一応、比較のため1斤500元も試飲させてもらったのだけど、やはり比べたら高いお茶だよね。
500元で納得できる味かと思ったけど、高いのをを飲んじゃうと500元は買う気にならなくなる。
というか、値段で味に差が出ていると、「このお茶屋さんはちゃんとやっているな。」と思う。まぁ、ものすごく基本的なことだけど。
中にはお茶の味を分からないで売っている店もあるので(馬連道にはそんな店はまずないけど。)、値段が味に比例していることは最低限の条件だよね。 

龍井については、梅家塢の茶農家でお茶を買ったことがあるので味はだいたいわかる。
少なくとも、ある程度お金を出して良いお茶か、それはぼったくりだろ、というラインはわかるつもり。

このお店で40分ぐらい話をしながらお茶を飲んでいると、このお店で売っているお茶を信じて良いか、ダメか、そういう勘みたいなものが働いてきて、頭と舌でGOサインが出たので、ちょっときばって、一番高いお茶を100g購入。(お値段はご想像にお任せします♪)

+++

目的のお茶は入手できた。
もっと惨敗するかと思っていたが、自分的にはなかなかの出来だったと思う。

ちなみに、この2つの店を探し当てるのに、馬連道を3時間歩き回った。
お店も数えきれないぐらい入った。
お腹がガボガボになるから、めぼしい店しか試飲はしなかったけど。

あとはお茶を入れる蓋碗が欲しかったので、うろうろ探して2つ購入。
お茶淹れ用なので、がちゃがちゃ扱って欠けたりするため、安いやつで充分。
(今使っているのが欠けてしまったので。)

090418_maliandao (5) 090418_maliandao (6)

あと、緑茶を淹れるためのガラスの茶器も購入。

茶器のお店が福建省のお茶屋さんで、福建の緑茶を飲んでいけ、と言われたので、試飲してみた。

090418_maliandao (4) 
野生のお茶で、無農薬で安全だというお茶(1斤80元)

090418_maliandao (3) 
緑雪芽 (1斤360元)

緑雪芽はちょっと変わった味がして美味しかったが、緑茶は身体を冷やすため、冷え性のわたしはそれほどたくさんは飲めない。
すでに最高級の茶葉を150gも買ってしまっているため、これは購入は諦めた。

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帰りに「Beijing Puer Tea Market」という建物の前を通ったので、プーアル茶は買う気は無かったが中を見てみた。

090418_maliandao.jpg 

090418_maliandao (8) 
雲南気分を演出するためか、この緑のエスカレーターを登って中に入る。

本当にプーアルしか売っていない。

090418_maliandao (7) 

韓国語でも大きく看板が出ていたので、韓国人がたくさん買いに来るのかな。

プーアルブームが終わってしまった今、このマーケット、どうなるんだろう。

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ってことで、次回はこのお茶を実際に飲んだレポートをUP予定。

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明前龍井は春の天使@北京 

御近所さんから今年の「明前龍井茶」を頂いた。

090413_tea(4).jpg 

天津のお茶屋さんで購入された「明前龍井茶」ということで、しかもなんとも素晴らしいことに、「虎跑泉」の水とセットで頂いた。

090413_tea(5).jpg 

*「虎跑泉」とは…中国で「天下第三泉」とも言われる有名な泉。龍井茶を飲むには、この虎跑泉の水質が最適とされる。


「虎跑泉」の水がペットボトルで販売されていたとは知らなかった。(ちょっとレトロなパッケージも雰囲気出てる。)


なんともプレミアなものを頂き、わくわく!


早速貴重な「虎跑泉」を沸かし、龍井を飲むのに最適な温度の85度前後を測り、茶葉に注いでお茶を頂いた。

090413_tea(2).jpg 

う~ん・・・!上品な香り。
お水のせいか、とても甘く感じる。
至福~~~!

090413_tea(3).jpg

お茶を何煎も頂いた後、茶葉を見てみる。

090413_tea(1).jpg 

これはまさに「明前」の茶葉。


全部綺麗に新芽。


本当に小さくて、繊細で、こんな芽は手作業でないと摘めない。
お茶一杯3gの茶葉を摘むのにもかなりの茶葉を摘まなければならないだろうに…と思うと、一口一口、本当にありがたく頂かなくちゃ!と思う。


中国茶の楽しみは、最初に茶葉を見て→実際に飲んで→最後に茶葉を再度鑑賞することにある。
最後の茶葉を見ると、お茶を作った方のそのお茶に対する“愛情”が見える。


素晴らしい「明前龍井茶」、ありがとうございました!


ゆっくり少しずつ、大切に頂きます。

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index:中国茶 

《週刊中国的生活》

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*分類は大雑把です。
*お茶屋さん情報等はブログエントリー当時の状況です。
実際に行かれる際には事前にお店にご確認ください。

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上海放浪記 其之参;《佳家湯包》&大寧国際茶城   2009/12/20

湖南省中国茶放浪記@浪漫的黒茶篇(壱)   2009/12/22
湖南省中国茶放浪記@浪漫的黒茶篇(弐) 
湖南省中国茶放浪記(参)@三国志のロマン「擂茶」
湖南省中国茶放浪記(四)@不老長寿の「棗ドリンク」 
黒茶番外編@日本の黒茶  

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サンザシのコンポート@北京 

露天の果物屋さんでサンザシを発見。

先日、《北平居菜館》(←後日UP予定。順番逆になった!)で頂いたサンザシのスイーツがとても美味しかったので、今度はジャムの他にもコンポートも作ってみよう、と思い、購入。

090407_(4).jpg 
2斤(1Kg)購入。

090407_(5).jpg 
コンポートを作ってみた。
サンザシの半量のグラニュー糖を投入。
+桂花陳酒200cc、水300cc
左下に見えているのは八角(スターアニス)。
上のお茶袋(カルフールにて購入)の中には、
グローブとシナモンスティックが入っている。
(水や桂花陳酒の量は適当・・・全体の量や好み次第で。)

090407_(1).jpg 
ぐつぐつ煮たってきた。
《北平居菜館》で食べたのはかなり柔らかかったので、
10分ほど煮たけど、もっと煮ても良かったかも。
あと、《北平居菜館》のサンザシはタネがとってあったように思うけど、
自分でやってみると、うまくタネが取れず、
半分に切るとジャムになってしまいそうだったので
今回はタネ有りのまま煮た。

090407_(2).jpg
あったかくても美味しいけど、
キンキンに冷やすと味が染みて美味しくなる。
サンザシも美味しかったけど、
サンザシエキスが出た桂花陳酒のシロップが超美味!

090407_(3).jpg
ちょっとぜいたくに、ヨーグルト&桑の実ジャムをトッピング。
この美味しいシロップにヨーグルトが混ざるとまた一段と美味しくなる!

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今回作ってみて、サンザシそのものは《北平居菜館》で出てきたデザートのように美味しく作れなかった。たぶん、もっと砂糖を入れた方が良かったのと、煮た時間も短かったかも。
タネも取れていた方が食べやすいし。
また今度食べに行って研究してみよう。

その代わり、副産物として収穫だったのは、桂花陳酒シロップ。
サンザシの酸味が加わってとってもジューシーで美味しいシロップが出来た。
これをヨーグルトにかけるととても美味しい。
このシロップだけでも充分スイーツに使えそう。

残りのサンザシは桑の実と共に現在冷凍保管中。
サンザシも桑の実も日本ではなかなか手に入らないので、GWの一時帰国時にジャムにして実家へのお土産にしようと思っているのだ。
中国産の食品は相変わらずあまり歓迎されていないようだけど、手作りなら(しかも実家だし)大丈夫かな?

過去関連記事:
サンザシのコンフィチュール@北京 
桑の実でコンフィチュール@北京 

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