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日本生活。 

日本に帰ってきてからずっと実家にいるわけだが、久しぶりに母の手料理が食べられるのか、というとそうは問屋が卸さないわけで。

わが実家では、母は基本的に家に居ない。

父は定年退職しているので基本家におり、土日だけは参加している日本麻雀連盟の活動(=健康麻雀)に参加している。定年後、いろんな部分が心配な父なのだが、麻雀に関しては人が変わる。
日本の高度経済成長期を支えてきたサラリーマンの麻雀はハンパではない。

母は、未だに区役所でアルバイトで働いている。なので、平日の日中は仕事。
毎週日曜日は教会。(一応クリスチャン)
平日の夜も知人の美術展やら音楽会やらなんやらで、半分ぐらいは不在。

日本の高度経済成長期を支えてきたプロジェクトXなサラリーマンであった父は料理など当然できないが、近所にあるスーパーの冷凍食品全品4割引の日を覚える、というスキルをゲットし、毎日の昼食と母不在の日の夕食を乗り切っている。(あと、やきそばと焼き鳥は自分で作れる)
父の名誉のために書いておくと、食後の食器洗いは父の仕事になっているらしい。あと、洗濯物を干すことと取り込むこと。これは定年後できるようになったことのひとつ。

実家に帰るとなんだか父の食事が可哀想になり、わたしがいて母が不在、という日には当然ながらわたしが作る。

帰国時に毎回作るのが麻婆豆腐。
05年に両親が中国に来たとき、一緒に九寨溝に行き、そのとき成都の「陳麻婆豆腐」で食べた麻婆豆腐に感激し、ペーストを買って帰ったのだが、母はあまり好まなかった様子で作ってくれないらしい。さりとて自分でも作れないらしく、わたしが帰ってくるとリクエストされる。なので、北京からのお土産も新光天地の地下で買った「陳麻婆豆腐」の素を買って帰っている。

この、山椒たっぷりのペーストに、更ににんにく・生姜・ひき肉・ねぎを思いっきりぶち込んだコテコテ麻婆豆腐は父のかなりのお気に入りだ。
日本にも陳麻婆豆腐の店はあるが、父曰く「日本人向けに味が手加減してそう。」(実際には食べたことは無いけど、父の主観)ということで、日本のではダメなんだそうだ。

日曜日も母不在だった。冷蔵庫の整理も兼ねて、アリモノで料理。

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豚のしょうが焼きロール。
ニンジンと山芋、豚の薄切りが少々余っていたので、
ニンジンと山芋を千切りにし、豚肉で巻いた。
まず野菜をロールした肉を焼いて、最後に生姜焼きの調味料で絡めただけ。
これ、何でもロールしちゃえば良いので、冷蔵庫の整理向け。

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エリンギのオイスター煮込み あわび風
Cpicon エリンギのオイスター煮込み~あわび風 by ゆっこっこー

エリンギも残っていたのだけど、父はエリンギのにおいが嫌い。
なので、調味料でエリンギのにおいを消す料理にしてみた。
これ、ホントあわびっぽくて美味しい。
なんとなく高級感がある。
エリンギ嫌いの父も完食した。

今回の帰国では、コンビニ弁当・自作の料理と母の手料理を食べた回数はほぼ同数。
わたし的にはコンビニ弁当もとっても気になっているので、コンビニ弁当の日があるのも結構嬉しい。
(まぢ、美味しいし、安い!スゴイね、日本のコンビニ弁当は。オリジン弁当も24時間営業だし。)

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帰国した翌日、母不在、わたしは仕事関係の外出で帰宅が遅かったため
早速コンビニ弁当。
「あじご飯」295円で充分美味しかった。
正直、感激した。

あと、スゴイな、と思ったのはフリーペーパー。
北京ではフリーペーパーばっかり読んでるわけだけど、日本帰っても雑誌買ってない。
フリーペーパーで充分な感じで。最新情報はネットが一番早いし、ニュースはTVで見られるし、新聞もある。それ以上の情報を買う必要を感じない。ファッション誌はもともと買う習慣がない。

リクルートが出している『R24』『L25』、東急沿線のフリーペーパー『SALUS』、地下鉄のフリーペーパー『metropolitana』など、どれも"今”の情報をキャッチするには充分な内容が網羅されている。

こんな日本の生活もあと数日。
荷物のパッキングが怖い・・・。


 

 

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「新しいものほど古くなる」ということ。 

もともと(各国の)伝統演劇に興味があって中国へ留学したので、帰国当時大量の中国語書籍を日本へ送った。殆どが中国の演劇の本で、京劇・昆劇・地方の仮面劇・中国の演劇史・演劇辞典などなど。あとは中国語学習関係の辞書等。

今回の帰国におけるマストの仕事の一つが、古い本や衣服など荷物の整理をすることだった。

 

2005年に北京に行くときに取り急ぎ詰めて実家に置いて行った段ボール箱を開け、主に書籍の整理をしたところ、予想以上に中国語書籍が多かった。軽く100冊以上。よく中国から送ったな。

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インターネットもDVDも無かった時代なので情報や知識は全て書籍だったため、北京で、地方で、マニアックな本屋で集めた当時のわたしにとっては貴重な書籍たち。日本に帰ってから継続学習しようと思っていたのだけど、結局そんな時間などなく、本棚→ダンボールという経過を辿った。

もうこの本は読まないな。

他にも日本語の小説などの書籍はブックオフに買い取ってもらった。60冊ぐらいあったけど全部で630円にしかならなかった。買い取り価格ってこれぐらいなのね。気持ち的には捨てずにすんだだけ有難いので、0円でも惜しくは無かったからまぁいいんだけど。
(“もったいない!”という感覚はあるけど、収納の関係で「まだ使えるけど不用なもの」というのが出てくるわけで、中国だとゴミ捨て場に“置いて”おくと誰かが拾って再利用してくれるので心が痛まないんだけど、日本だとゴミに出すと完全にゴミとして処分されてしまうので、実質ゴミじゃないものを捨てるのって、ものすごく気が引ける・・・)

中国語の本は、ブックオフじゃ無理だろうし、ヤフオクなんかに出品している時間も無い。なんせ専門書なので、ピンポイントで欲しい人には価値がある本だけど、そうじゃない人には一円の価値も無い本だ。

で、ネットで検索したら、ありました、中国語の専門書を取り扱っている本屋が!

100冊以上ある本の一部を目録にして買取の問い合わせをしたところ、「全て買い取りますので、送料着払いでお送りください」とのありがたいお返事が!

で、早速本日ダンボール3箱分送付した。

帰国したのが97年なので、出版年度は10年以上前の書籍だ。こういう分野に興味のある人にとってはなかなか手に入り難い中文書籍であることには間違いない。ただ、そういう人がどれぐらいいるのか?なんだけどね。

今回の整理で、大量のVCDの映画やドラマ、C-popのカセットテープが出てきた。これも処分の対象品。封すら開いていないドラマのVCDもあるんだけど、これはどうしようもない。フリマやれば中国人の留学生とか買うかもしれないけど、そんな時間もヒマもない。(フリマって出店料高いし拘束時間長いし、あんまり効率的な荷物整理方法じゃないよね)
こう考えると、一番アナログな「書籍」というメディアはメディアとしては古くならずに買い取りしてもらえるけど、VCDとかカセットテープとか、新しいメディアほどすぐに古くなって、ソフト以前にハードに価値がなくなってしまう。一番アナログな書籍が一番価値を持続させるということが今回の処分で分かった。

着払いにしてもらえた時点で、大事にしていた本を捨てずにすみ、有効利用できそうでありがたかった。
見積りは後日連絡が来る予定。
いくらになっただろうか?
(中国茶に関する本が同じ道を歩まないように、今回の経験は自分にとって大きな教訓だ)

@@@

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実家から駅に向かう途中の歩道に植えてあるコスモス。
道路まで花が溢れている。
駅に行く途中、これを見るたび、幸せな気持ちになる。



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日光 紅葉観光記 

草津に行ったのと同じ週で本当に贅沢な話だが、友人カップルと一緒に日光に行ってきた。
東京あたりでは紅葉といえばまず日光の名前が挙がるが、実は紅葉の時期にはまだ行ったことがない。これは行かねば。

何事にも計画性の非常に高い友人カップルの配慮により、はとバスの日帰りツアーに参加して行った。
東京からだと自家用車で行けない場所では無いが、紅葉がピークのこの時期の土曜日、自家用車は危険。道の渋滞は同じでも、まず駐車場に入るのにものすごく並ぶし、助手席の人は渋滞中寝ていれば良いが、運転手は苦痛。はとバスにして正解だった。

はとバス情報→http://www.hatobus.co.jp/
(夜遊びシリーズでニューハーフショウの観賞、なんてコースもあるよ)

で、日光。

土曜日のコースなので渋滞を考慮してか、浜松町から朝7時スタート。4時半起きだった。
昨日はものすごい大雨だったけど、夜には止んで、快晴とは言えないまでも晴れの天気。
良かった。

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数百年ものの杉の木が立ち並び、やはり歴史のある場所は「場所の風格」が違う。
大木の下に立つと、それだけで神聖な心持になる。

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有名な「陽明門」の手前にある厩舎の上に彫られている
見ざる・言わざる・聞かざる。
中国でも似た様な猿のモチーフをみかけるのだけど、
ぼーっとしている4匹目がいる。「考えざる」?
文革の時代に出来た、とかいう由来だと面白いんだけど。

これが有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」。これだけがクローズアップされがちだがこれは実際には人生を追った8枚の彫り物の1シーン。厩舎の上に彫られているのは、猿は馬の守り神だからとか。

彫り物は母ザルが子ザルの未来を考えているシーンから始まる。「見ざる・言わざる・聞かざる」は2つ目のシーンで、「子供のうちは余計なことは見ない・聞かない・話さない」という教訓なのだとか。

ちなみに、5枚目にはこんなシーンも・・・。

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崖っぷちに立たされ、足元を見ている猿。
今、自分はこの辺だったりして。

6枚目は物思いにふけり、7枚目で結婚、8枚目に妊娠をするが、8枚目にはお父さん猿の姿が無く、1枚目の母子猿のシーンに戻るのだが、ここにもお父さん猿はいない・・・。妊娠以降はお母さん一人でがんばるってことなのね・・・。

そんな人生の教訓を得つつ、陽明門へ。

日光東照宮は彫り物が素晴らしいことで有名なのだそうだが、本当にスゴイ。
その素晴らしい彫刻の3割(だったかな?)が陽明門に集まっているという。
実際に見てみると、ホント、圧巻。

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比べて言うのもナンだけど、中国の世界遺産なんか見ていても、規模はものすごく大きいんだけど、建築物などの一つ一つの細部はかなり大雑把な気がする。
例えば頤和園の「長廊」は本当に長いけど、一つ一つの絵はヘタウマ脱力系で、「量に感動してください!」という感じがものすごくするのだけど、それと比較すると、日本の神社仏閣なんかは細部まで繊細。この東照宮の陽明門はもはや芸術品。天安門なんかに比べたら超小さいけど、美しい。

陽明門には4本柱があり、猿をモチーフにした模様が描かれているのだけど、1本だけモチーフのデザインが逆に描かれている柱がある。これはうんちく大王の相棒が指摘。

「なんで1本だけ逆なの?」

と聞いたが、相棒は肝心の理由は忘れていた。

「理由がわからなきゃ、意味無いじゃん!なんで1本だけ逆さまなんだよー!」

と大声で話していたら、全然関係ないツアーのガイドのおじさん(我々のツアーは観光はフリーなのでガイドはつかない)が、

「それはね、“満つれば欠ける”という考え方があってね、全てが揃ってしまうとあとは欠けていくだけなので、敢えて不完全な状態にしてあるのですよ。」

と親切にも(或いは見かねて)教えてくださった。

草津での母の行動を教訓に「観光地で大声で話をしていると話しかけてくれる人がいる」、ということの実践の場でもあった。

親切なガイドさんに心より感謝!である。

陽明門をくぐると、次の見所は「眠り猫」である。

が。

眠り猫は東照宮の入場券だけでは見ることが出来ず、別途料金(530円)を支払わなくてはならない。
しかも東照宮のチケットははとバスツアーの代金に含まれているのだが、眠り猫のチケット代は含まれていない。

おぃ~~~~~~!それはボッタクリだろ?!と言いたいところだが、やはりここまで来たからには眠り猫は見たい。北京の故宮で入場料60元を払ったのに、有名な「九龍壁」や「珍妃の井戸」を見るには再度別料金を払わなくてはならないあのシステムと同じではないか。こういうのは腹が立つ。

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「眠り猫」
鴨居(で良いのかな?)の上に彫ってあり、とても小さい。
猫の部分は、手のひらで殆ど隠れてしまうぐらいの大きさ。

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「眠り猫」の裏側は「すずめ」が彫られている。
雀がすぐそばで騒いでいても、猫は昼寝をしている、
それぐらい徳川の世は太平、という意味らしい。

「眠り猫」を過ぎると、巨大な杉並木の中、のぼりの階段が続く。

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徳川家康が納骨されている場所らしい。

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「そうだ!京都行こう」って雰囲気の場所。
「そうだ!日光行こう」

ここは5代目将軍綱吉が作った場所らしい。(東照宮自体は3代目将軍家光)

ここを観光しているとき、若いカップルの男の子が女の子に

「ここは5代目将軍綱吉が作ったところで、綱吉は『チョウルイ憐れみの令』を出した将軍なんだよ」

と一生懸命に説明していたのを、友人カップルが聞いてしまっていた。

男の子、デートのために一生懸命予習してきたんだろうけど『鳥類』じゃなくて、『生類(しょうるい)』憐れみの令、だからね。鳥だけ哀れんでどぅすんねん!
学校の勉強はちゃんとしておかないと、大人になってから恥ずかしいですよ。

@@@

このタイミングで書いちゃうけど、バスの中でいろいろ説明してくれたガイドさんがこれまた日本語がめちゃくちゃで、まず、名詞のアクセントがひどい。アンチョコを読みながら話しているせいもあり、漢字の読み方もめちゃくちゃ。

「この場所に築かれた○○城は、△△△の“イジョウ”となっておりました」

なんて言った瞬間、後部に座っていた我々4名の席からは小さい声で「キョジョウ(居城)」というツッコミが入る始末。(ガイドさんには聞こえなかったと思うけど)
ガイドさんの読み間違えを当てるゲーム状態になっていた。
相棒はだんだんイライラしてきて、

「間違いを全部メモして、帰りに渡してあげようか?つか、そのほうが今後のこの人のタメじゃない?」

と提案。
海外だと日本語ガイドさんにこういうことしてあげると結構喜ばれたりするんだけど、日本人ガイドにすると本気で傷つかれてしまいそうなので、今回は我慢して聞き流しておいた。この人のためにはならないけどね。

20歳前後の若い方だったけど、一応観光のプロとしての仕事なんだから、この程度の仕事ぶりじゃ、ダメだと思うけどね。これじゃ、中国人の日本語ガイドのほうが数倍優秀。日本の教育水準の低下を感じたひと時だった。

@@@

 東照宮観光の後は昼食。

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ゆば定食
ゆばの天ぷら、生ゆばの刺身、ゆばの煮物、
右側のうどんっぽいのもゆばこんにゃく、
ゆばの佃煮、ゆばのお吸い物。
「お腹に溜まるか?」と思ったけど、美味しかったし満腹になった!
これもコースに入っていた。

満腹になったら、次は「いろは坂」。

ここが最大の渋滞ポイントなんだけど、ガイドさん曰く、先週よりは混んでいない、とのこと。
登り専用のいろは坂は「第二いろは坂」と呼ばれていて、20のカーブがあるのだけど、今回は半分ぐらいまでは渋滞なしで登れた。

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カーブ毎に「い」「ろ」「は」の名前がちゃんとついているので、
数え間違えることは無い。

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いろは坂の車窓から見た景色。
10月25日現在、いろは坂の紅葉はちょうどピーク。
感嘆の声を上げるほど美しかった。
東照宮あたりだとまだ紅葉は三分程度。来週でも大丈夫そう。

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渋滞でも紅葉を満喫できるし、飽きたら寝ているので問題なし。
坂を上るのに1時間ほどかかったかな?

次のスポットは「華厳の滝」。

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約100メートルの岩の上から毎秒1.5tの水が落下している。
圧巻!

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周囲を取り囲んでいる巨大な岩も圧巻!

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大人の観光地なので、こんな修学旅行生のようなことをして
遊んでいる観光客は他にいませんでした。

壮大な華厳の滝を観たあとは、再びバスにのり中禅寺湖の周囲を走る。
この辺りの紅葉も絵画の中にいるように素晴らしかった。

そして、次のスポットは「湯滝」。

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「華厳の滝」が男性的な滝なのに対し、
「湯滝」は女性的、と解説されていたけど、
滝の幅が広く、傾斜がゆるめなので確かにそんな感じ。
でも、すごい迫力!

今回のコース、渋滞等で時間がかかってしまった場合には湯滝観光を削られる可能性があったのだけど、渋滞がそれほどでもなかったため、削られずにすんだ。これ、削られたら悲しい。この滝もとても素晴らしい。せっかく華厳の滝まできたなら、これもみなくちゃ損!

帰りは「第1いろは坂」を降りていく。こちらは28のカーブがあり、あわせて48のカーブで「いろは坂」なのだそう。こういうネーミングセンス、風情があって粋で良いね。「あいうえお」坂だとちょっとおバカっぽいし。こういう「粋」って感覚が最近の日本の市町村や「場所」のネーミングに欠けているのが残念。

帰路は前方で事故車が出た関係で大渋滞、1時間半近く遅れて東京に到着、その後4人で既に新宿で始まっている飲み会に急いで途中参加、というハードスケジュールだった。

今回の帰国は日本の最高に美しい秋を堪能できて、ホントHappy!

誘ってくれた友人カップルにも最高に感謝☆です。

(あぁ・・・次は桜の季節に帰って来たい・・・もう何年も日本の桜、見てないもんなぁ・・・)

 

 


 


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草津温泉日記 2日目 

草津温泉2日目。

昨夜は暗くなってからチェックインしたのでわからなかったけど、朝、窓の外を見たらいきなり紅葉!
いい感じ。

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ホテルのすぐ横から「西の河原(さいのかわら)」に出る道がある。西の河原は散策路になっていて、大露天風呂があるということなので、朝一でホテルの露天風呂に入ったにもかかわらず、西の河原露天風呂を目指す。・・・と言っても、徒歩10分程度。

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熊笹の茂る道を歩いていく。

もうお風呂に入ったから散策路を歩くだけでいいよ・・・と母は乗り気でなかったが、今まで入った露天風呂は肝心の景色がイマイチだったので、わたしとしてはなんとしてもこの山の麓に広がる大露天風呂に入りたい。

乗り気でない母を説得し、500円を払い風呂に入る。

いや~!入って正解!
今までの風呂とは景色が違う!
周囲は紅葉の山だし、向こうに見える天狗山っていうのかな?紅と黄色に色づいた山がバーンと聳え立つ。風呂は広いし、景色は大きいし、とってもダイナミック!
しぶしぶ付いて来た母も大満足!
これは入るべき!
ちなみに、この露天風呂は本当に入浴するためだけの言ってみれば「観光温泉」なので、髪や身体を洗う場所はない。タオルは販売しているけど貸し出しはしていないので、持参したほうが良い。

西の河原大露天風呂を出て、温泉脇にある散策路を歩いてみたら・・・ひょー・・・男性風呂丸見え!
おっさんの全裸が見えるんですけど。
さすがに女性風呂はその向こうなので散策路からは絶対に見えないのだけど、男性風呂はその点大雑把にできている。
山の紅葉を写真に撮ろうと母が温泉のほうにカメラを向けていた。

「風呂撮ってると思われるよ。」

と注意。
まー、じーさんばっかりだし、誰も撮らないけど。

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西の河原 散策路の紅葉。

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これ以上は望めない、というほどの好天だった。

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落ち葉も紅葉。

その後、お土産ものやをひやかしながらバスターミナルまで歩く。
西の河原からバスターミナルまで徒歩20分ぐらいかな?途中湯畑を経由。

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クラッシックなお土産やさんで温泉饅頭を購入。
この店で作っている。よもぎ味噌餡とか栗あんとか種類が多かった。
休憩がてら熊笹茶を飲ませてもらった。

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熊笹茶。
身体によさそうな味がした。

バスターミナルから白根山火口まで路線バスで移動。約30分。

白根山に到着するまでには、天狗山(冬はスキー、夏はグラススキーなどが楽しめるらしい)→殺生河原→白根山火口というルートで進む。
殺生河原とは恐ろしい名前だが、ここは無数の噴気孔から臭いの強い硫化水素の蒸気が噴き出し、その濃度が濃いときには上空を飛んでいる鳥さえも有毒ガスで落ちることからこの名がついたとか。
有毒ガスが濃いときにはサイレンがなるらしい。
バスで通過するだけでも結構臭いがしてくる。ここには長時間止まると危ないらしい。
スゴイ!この辺の火山はまだ生きている。

母はおばさんなので、バスの中でも一人で大声で「うわー!綺麗!」など感嘆の声を上げていた。
そしたら、バスの運転手さんがとてもよい方で、運転しながら母に話しかけてくださり、しまいには自分で撮った火口付近の弓池にいる鴨の親子の写真を見せてくださった。
いつも鴨に餌をやりに行くそうで、カモシカもときどき現れるという。野葡萄を食べに来たカモシカの写真もあった。
草軽交通の運転手さん、ガイドさんなみにずっと説明をしてくださり、気さくな方で、そのままでも楽しい道中がもっと楽しくなった。
(うわー・・・お母さん、一人で大声だよ・・・)
と、内心かなり恥ずかしかったのだが、ああやって大声で感想を述べていると反応してくれる方もいるもので、かなり中国人的交流術だが、旅はこうやって広がるものなんだな、と妙に納得。

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紅葉の美しい山道をバスでくねくね登っていく。これは車窓から見えてきた白根山。
草津の街からは手前の山が邪魔をして白根山は見えない。
この山は火山の噴火でできた溶岩だそうで、草津から白根を隠していることから「白根隠し」と呼ばれているとか。これも運転手さんが説明してくれた。

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反対側の景色はこんな感じ。

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だんだん白根山が見えてくる。

30分、海抜にして900余メートルを一気に上ると、白根山火口に着く。
ここには「湯釜」と呼ばれる白根山の火口湖がある。

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火口まで坂を上っていくと、突如現れる神秘的な火口湖。
直径300mと大きい。
酸性が強いため、水中はおろか、周囲にも生物は生息していない。

実はこの「湯釜」、あまり期待していなかった。「池でしょ?」って感じで。
母に至ってはまったく興味がなく、この奥にある高山植物の散策路に方に行きたがっていた。
白根山は高山植物の宝庫らしく、特に高山植物の女王と呼ばれているらしいコマクサが見られるということだったが、シーズンは9月までとのことで、高山植物は諦めてもらったのだ。
ちなみに、母は高山植物愛好家では無い。ただメルヘンさんなので、火山口より高山植物に興味があるだけなのだ。

しかし。

もう、バスの時点で母、大興奮。

ゼーゼーいいながら湯釜に着いたら、その神秘的な美しさにさらに大興奮。

ここが一番良かった、とまで言い出した。

いや、実際、ここ、良かった。生きている地球を実感できるという感じで。
冬季は雪で登れなくなるので、ここまで行けるのは11月中旬までらしい。

湯釜を堪能して、またバスで草津の街まで下る。

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昼食は舞茸とんかつ定食。
草津に隣接する六合町で採れる黒舞茸をダシ汁に漬け込んだものを
豚肉で巻いてトンカツにしたもの。
舞茸の食感がしっかりしていて、とても美味だった。

帰路は再びJRの高速バスで新宿まで。

ちなみに、今回の旅行はJRのびゅうの商品で、往復の交通と宿泊だけがセットになっているパックを利用した。
この時期はオンシーズンであまりお得感は無かったけど、時期を少しずらすとかなり割安なパックも出ているので、交通費の高い日本ではこういうのを使うのが便利かも。

びゅう 駅ネット http://www.travel.eki-net.com/

友人が「草津いいよ~」といってた意味が分かった2日間だった。

温泉場としては大規模だし、温泉の質は良いし、ちょっと足を伸ばせば楽しめる場所もたくさんある。
(お土産物屋やレストランはターゲットの年齢層はかなり高めだけど。基本漬物屋と蕎麦屋ばっかり。)

草津から白根山を越えると、その向こうは軽井沢。
今回のパックも、同じ値段で帰りは軽井沢から新幹線で帰るコースもあったけど、アウトレットを回る体力が無いのでシンプルなこっちのコースにした。余力があれば軽井沢を抱き合わせにしても楽しいと思う。

紅葉&温泉は癒されます!

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草津温泉に行って来た。 

親孝行も兼ねて(?)、母と2人で草津温泉へ行ってきた。

前回、5月の帰国のときには相棒と箱根に行ったのだけど、温泉というのはやっぱりイイね。
行くまでも楽しみなんだけど、温泉に入ると「ぅわ~~~!」って休まる。
「来て良かった~!」感がかなり高い。

箱根ではユネッサンスに行って、行ってみれば正統派の温泉ではないのだけど想像以上に楽しくて、屋外温水プール(コーヒー湯とかワイン湯)もすっごく楽しくて、新緑もとっても綺麗だった。
ユネッサンス、バカにできないよ。超楽しめる。

草津は温泉マニアの友人からも「良い温泉だと思う」とのコメントを得ており、何が良いのか検証しに行ってみた。

東京からバスで4時間は遠かったけど、爆睡していたし、中国的には隣の河北省に行く程度の距離。
昼過ぎに草津に到着。

まずは有名な「湯畑」へ。

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間違いようのない道を間違え、こんなメルヘン・ロードへ出てしまった。
メルヘンな母は大喜び。
当然メルヘン写真を撮影。

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秋の公園を通過。
 

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草津の温泉街。
クラッシックでいい感じ♪

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これが「湯畑」

「熱い源泉が7本の木桶を通って冷まされ、湯滝へ流れ込む。木桶の底に沈殿した湯の花を定期的に採取するために『湯畑』と名付けられた」(『るるぶ』より)

とのことで、一応草津観光のメインの一つらしいのだけど、実際に見た感想は「ちっさ!」

実物、小さい。この4倍はあるかと思ってた。中国だったら軽く10倍はあるな。
中国のウンザリするようなデカい観光地を見てきたせいか、日本の観光地がコンパクトに思えてならない。

ちなみに、『千と千尋』に出てくる温泉の滝の音は、この湯畑の湯滝の音だそう。

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思ったより規模は小さかったけど、装置としては面白い。
この周囲は岡本太郎デザインの遊歩道になっていて、
足湯もできる。

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「湯の花」を取ったお湯は捨てているのだそう。

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これが《千と千尋》の湯滝の音源となったという湯滝。

昼食は近くの蕎麦屋で食べて(この辺が産地らしい舞茸の天ぷらが美味しかった!)、“温泉のデパート”と呼ばれているらしい「大滝乃湯」に行ってみる。

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ここは江戸時代から伝わる「合わせ湯」という方法の入浴が出来るとか。
大滝乃湯には合わせ湯専用の浴室があって、40℃~46℃までの湯温の異なる5つの浴槽が並んでいる。これに入る順番が決まっていて、その順番に決められた分数入ることで、高い温浴効果が得られる、とのこと。

早速合わせ湯の風呂場に行ってみる。
木造で、天井から雫が落ちてきて、すっごいクラッシック。
薄暗い感じも雰囲気出していて、ホント、《千と千尋》に出てきそうな風呂場。

肝心の「合わせ湯」は、5つの内2つの浴槽のお湯が熱すぎて入れなかった。
44℃までは入れたから、きっと一番高いお湯は46℃以上だったと思う。
わたしは結構熱めのお湯好きだけど、あれは無理だ。

日中に風呂に入ると、身体がだるくなる。

お湯から上がった後、母と2人、「だるい~!」「眠い~!」と言いつつ、次の目的地、「熱の湯」へ。

ここでは草津名物の「湯もみ」が見られるという。

草津温泉は『泉質主義』がスローガンになっていて、強い酸性のお湯を水を加えることなくそのまま使っていることがウリなんだそうで。
江戸時代からの伝統で、そのお湯を冷ますのに、六尺の板でみんなでお湯をかき回して冷ます文化が生まれたのだとか。

「どんなもんやろ。」と見てみたのだけど、なんか板でこしょこしょかき回しているだけで、「ふ~~~~~ん・・・・・。」と言った感じ。
まぁ、一回は見たい感じだけど、「イメージ」がつかめればそれでもうお腹いっぱい、って感じだった。
でも、あの古い大滝乃湯にもこの六尺の板がたくさん壁に立てかけてあったから、今でも使っているんだな。毎日これでお湯を冷ますという労働はかなり大変そう!(昔はこの作業でお風呂に入る準備運動(?)になったのだとか。)

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《熱の湯》の「湯もみショー」

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温泉街の夕焼け

夕食はホテルで。
食事は部屋じゃなくて食堂というか、和食レストランで取ることになってるのだけど、最近の温泉宿は大広間だとお客さんが落ち着かないので、小さな個室をたくさん作って、1組1部屋あてがうことになっているらしい。

我々の部屋に給仕に来てくれたのは、中国人の若い女の子だった。推定年齢18歳~22歳。

中国の観光学科なんかがある職業学校(普通は高校。あとは大専。日本で言う専門学校かな?)で日本語を勉強している学生は、ガイドかホテル勤務に就くことを目指していて、日本の旅行会社とか旅館組合と連携している学校が多い。
その学校に入れば日本のホテルで研修できます、というウリで学生を集めるのだ。
実際に、日本の旅館で働いていたとか、来年行く予定だという地方の学生にもたくさん会ってきた。
今、わたしに給仕してくれている子も、そんなルートでここまで来た子なんだろうな、といろいろと想像を巡らせてしまった。
日本語も結構上手で、料理の説明も一通りしてくれた。
動作も丁寧だったし(宿で教育されたんだろうね)、一生懸命働いているのがよくわかった。
この子、いくらもらってるのかな?ここでの勉強は中国で役に立つのかな?役にたって欲しいな・・・と思いつつ、結局、何も話しかけられずに終わってしまった。
居酒屋の店員さんに中国人留学生のバイトの子なんかいると、「どこの出身なの?」とかつい話しかけてしまうけど、研修名義なのかな?旅館の子には話しかけられなかったな。なんかすごい一生懸命働いていたし。

夜はホテルの温泉に入浴。

夜10時、布団の中から《スマスマ》(←母が毎週欠かさず見ている番組)を見るという贅沢をしつつ、そのまま爆睡・・・。

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2日目につづく・・・



 

 

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「H&M」と「堂島ロール」に並んでみた。 

東京行列事情第2弾。

勝手にいろいろと並んでいるのだが、金曜日は銀座に新しく出来た「H&M」に行ってみた。

列はあったものの、5分も並ばなかったかな。これは、わざと入場制限をして外に並ばせて「混んでますよ~」というアピールをしているものと思われ。

店の中は確かにバーゲン並みの混み具合で、レジもすごい並んでいるんだけど、どうみても欲しい服がない。まぁ、わたしはファッションに高感度なヒトではないのでそう思うのかもしれないけど、素材もなんとなく安っぽいし、デザインも大雑把な感じだし、これが入場まで90分待ちのファッション???って感じで。

各フロアざっとみて、10分程度で店を出た。

バーゲンでもないのにバーゲン並みにこぞって服を買ってるってことは、多くの人の感性には合うんだろうな。わたしはもう行かないけど。

+++

日経新聞のいろいろなランキングでロールケーキ部門の1位に輝いていた「堂島ロール」。ちょうど買った雑誌にも堂島ロールに関するコラムが出ていて、超~食べたい。

で、川崎ラゾーナにある「Mon chou chou(モン シュシュ)」に並んでみた。

週末だったのでかなり並ぶのか?売り切れか?と覚悟の上、でもどーしても食べたかったので列の最後尾へ。食べたいものの為なら、わたしは並ぶことはまったく厭わない。

ラゾーナ店では11時・13時・16時(確か)に各300個限定販売となっており、わたしはそれを知らずに14時半頃ノコノコ行ったのだが、10分待ちであっさり買えた。結構列が長いようで、店内に入っても選んだりとかしないわけで、堂島ロールを何個買うかだけの問題なので、意外と列はさくさく進む。(堂島ロール以外のお菓子を買いたい人は並ばずに買える)

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じゃーん!これが堂島ロールだ!
ちなみに1本1200円。8等分ぐらいはできるから、
お土産にはリーズナブルで良いと思う。

早速食べてみたのだけど、これは噂に違わぬ美味しさだった。

写真で見ても分かるとおり、このロールケーキにはクリーム以外何も入っていない。
ロールも1周巻いているだけ。超シンプル。すごい自信だ。

食べてみると、この大量のクリームが全然重くなくて、ふわっふわっとしていて、上品なミルクの味がほんのりする。甘すぎず食べられてしまう。もちろん胃ももたれない。

外のスポンジはかなりみっしりしていて、味が濃い。卵のやわらかい味がとても丁寧で、軽すぎず、重すぎず。絶妙。

中にフルーツがたっぷり入ったロールや、生地に米粉が入ったロールを差し置いて、シンプル イズ  ベストのこのロールが1位なのも納得。
これは並ぶ価値あるかも。

それにしても、川崎ラゾーナだけで1日900個売ってるわけでしょ?
すごいな、堂島ロール。

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コスモスがいろいろな場所で咲いていて、なんかほっとするね。

住宅街を歩いていると、昼は金木犀の香りが、夕方はオシロイバナの香りが
どこからともなく漂ってくる。
東京も捨てたもんじゃない。

北京の新居も、マンションの入り口のところにオシロイバナが大量に咲いていたのが気に入った。
子供のころの夕暮れどきを思い出す、
オシロイバナの匂い、大好き。



 

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「ポニョ」と「Krispy Kreme」と「まずいラーメン屋」について。 

まずいラーメン屋が存在することについて、ときどき考える。



日本において、ラーメン屋は競争率の高い飲食店の部類に入ると思う。
ラーメンとカレーは日本の国民食とも言える勢いで親しまれているわけで、各博物館があったり、各ジャンルのTVチャンピオンがいたり(終わったけど)、味や店を徹底的に追求している人がいることにおいては、他の料理の追随を許さないツートップである。



この「まずいラーメン屋が存在することについて」のロジックは《ほぼ日刊イトイ新聞》で糸井重里が書いていたように思うのだけど、内容も正確には覚えておらず、どこに書いてあったのかも忘れてしまったけど、おおよそ以下のようなものだったと思う。


ラーメン屋は激戦商売であるから、"まずいラーメン屋”というのはロジックとして存在し得ない。
競争率が高いのだから、従来あったまずいラーメン屋は潰れてしまうし、新規オープンするラーメン屋は何か既存のものに対抗できる改良点があるというのが普通である。まずいラーメン屋が新規オープンすることはあり得ないことだろう。



しかし、現実にはまずいラーメン屋は存在する、という事実をどう解釈するのか。




その後の展開は忘れてしまったので以下はわたしの考えたことだけど、「現実にはまずいラーメン屋は存在するという事実」については2つの可能性があると思う。



一つは、みんなの味覚がおかしい、という可能性。何らかの要因(たとえばマスコミに取り上げられたとか、芸能人が経営しているとか) の、味とは関係の無い部分でその店が栄えているということ。

 

二つ目は、わたしの味覚が他の人とは違う、という可能性。わたしは美味しく感じないが、大勢の人は美味しい、と感じている可能性も否定できない。つまり、わたしにとっては「まずいラーメン屋」であるが、大勢の人にとっては「美味しいラーメン屋」であるという可能性。



日常のいろいろな場面で、自分の意見・感性が大勢の他人と異なったとき、わたしは「まずいラーメン屋」について考えてみる。



最近では「ポニョ」がそうだったし、新宿で1年以上行列が途絶えない《Krispy Kreme 》のドーナツもそうだ。



《Krispy Kreme 》のドーナツについては、2007年8月に帰国したとき、とんでもない行列ができているのに驚いたが、ディズニーランドも仰天の行列に並ぶ気はせず、「そんな味なん?」って感じでスルー。



2008年5月帰国時にも行列は続いており、TVや雑誌を見ていても芸能人が差し入れに《Krispy Kreme 》のドーナツ持って行った、みたいな記事が多く、「そんな位置づけなん?」って感じで、やっぱりスルー。



で、2008年10月。まだ並んでる。
土日はえらい行列だけど、平日の午前中に通りかかったら「15分待ち」って書いてあって、そんなら食べてみるか?ということで並んでいたら、そういう時間帯だったのか、並んでいる間、プレーンの出来立てドーナツを無料で配布してくれた。



で、並びながら食べてみたら・・・



「・・・てか、普通?」



って感じの味で。



「もう食べたから、並ばないで帰る?」



って感じの味で。



まず生地が柔らかい。そして、甘い。
甘い上に表面に砂糖の溶けたやつのコーティングがありもっと甘い。
アメリカ人好みかもしれないけど、日本人には甘すぎない?って感じの味で。
昔から食べてるってことを差し引いても、ミスドのほうが美味しいって。(オールドファッションとフレンチクルーラー!)



まぁ、「まずい」とまでは言わないけど、「なんで1時間も並ぶの?」って思う味なわけ。



実際に食べた人の話を聞いても、「甘すぎ!」「フワフワしすぎ!」「ミスドのほうが美味しくない?」という反応がわたしの周囲では出ている。



評判はそれほど芳しくない。
この「ラーメン屋」(ドーナツ屋だけど。)は実は美味しくないのか?或いはわたしの味覚がはずれているのか?



こんなにみんなが並んでいるのは、たぶんTVや雑誌にその名前が出てくるから、食べてみたい人が多いんだろう。
また、プレーンが1個160円、他のが180円と知名度の割にはリーズナブルなので、差し入れやお土産としてのコスパが良い、というメリットもある。(わたしは2個だけ買ったんだけど、周りの人はみんなダース買いしていたよ。)



マスコミに良く出てくるから一度は食べてみたい人たち(実際、うちの母も超食べたがっている。「ミスドのほうが美味しい」って言っても、みんながあんなに並んでいるから一度食べてみたい!と引かない。)+お土産需要。



それがあの行列の正体だと思う。
わたしの個人分析では、単純に美味しいから並んでいるんじゃないな。
振り返れば、ハーゲンダッツもスタバも店ができたばかりの時にはみんな並んでたもんね。
その程度なんじゃないか、と思う。



で、《ポニョ》。



わたしは純粋に楽しめなかった、ということは前回書いたんだけど、つまらなくは無かった。
それは、《ポニョ》のストーリーがすべて記号の羅列に見えて、その謎解きが出来なかったからだ。
娯楽としての映画のはずなのに、聖書の如く比喩に満ちているというのはどうなのか?楽しめないじゃないか?という議論もあるのかもしれないし、実際に観終わったあと「???」という感じだったけど、「問い」を与えられた感じもして、わたしはそういうのは嫌いじゃないんだけど、娯楽ってのはそんなんじゃないだろ?!という方には不評かもしれない。


わたしはむしろまったく「問い」が無い(ように思える)《ハリーポッター》みたいは作品は全然面白いと思えないほうなので、比較すればハリポタよりはずっと楽しめた。



わたしは宮崎アニメに興味があるので(好き、とは言えないけど。)観に行ったのだけど、《ポニョ》が大変な観客動員数であったことを事前に知っていた。



《Krispy Kreme 》でもそうだけど、わたしはスタンスとしてまず、大衆の動向を肯定することにしている。
行列ができるのだから美味しいのだろう、観客動員数が凄いのだから面白いのだろう。
そして、それを検証してみたくなる。
自分の感性とその動向が合致しているのか、否か。



合致を感じなかった場合、その理由を考えてみる。それがわたしにとっての「まずいラーメン屋」のロジックなのだ。
事実として大勢の人が動いているわけだから、そこにトレンドの理由があるのだし、その本質を知りたいと思うのだ。



《ポニョ》に戻るのだけど、まず観客動員数が記録的であったということは事実なのだから、《ポニョ》というラーメン屋を「まずい」と分類してしまうと、「7月19日の公開初日から31日間で、観客動員数843万人、興収約101億3500万円に達した。」という記事の843万人の感性を疑わなくてはいけなくなる。



この843万人すべてが「面白かった!」と思ったかどうかは不明だが、タタっとググってみたところ、概ね感想は肯定的だったし、試写や封切の段階で本当に面白くなかったらその後の観客動員数は伸びなかっただろうから、それなりに評判は良かった、ということなのだろう。


但し、実際に映画を観たわたしは素直に「面白かった!」と言えないわけで、まず、ポニョが可愛くない・・・というか、気持ち悪い、と思ったのだ。



しかし、多くの人は「ポニョが可愛い」と言っている。
何故か?



その理由は、わたしはあの歌にあるんじゃないか、と推測している。
日本にいる人は、公開前に予告編なんかであの子供が歌うポニョの歌を聴いている。あの歌が可愛いから、ポニョが可愛い、という先入観を持ってしまっているんじゃないだろうか(ジブリの意図的なミスリーディング)、という仮説。



実際、わたしが事前に母親(映画を観ていない)に「ポニョって何?」と聞いたところ、「魚」と答えたのだが、映画を観たわたしは、ポニョは魚ではない、と思っている。てか、魚に見える?どーみても魚じゃないよ?



歌の中で「ポニョ ポニョポニョ 魚の子」と言っているからみんな「魚の子」だと思っているけど、ストーリー的には、仮に「魚」であっても、「魚の子」ではない。だって両親が魚じゃないもん。
わたしとしては、そこからまず「問い」が始まるわけで、もちろんこの「問い」は最後まで見ても解決しない。



わたし的には、この映画は歌と“ポニョ”という可愛い音の響きで観客に「ポニョは可愛い魚の子」という先入観を与えているのではないか、
という仮説を持っている。
つまり、「面白い」と言った人の何%かは、この先入観に引きずられたのではないか?と。



じゃ、観客は宮崎駿の罠に引っかかったのか、というとそれだけではなくて、観るべき箇所は確かにあったのだけど、それについてはいろいろ観ていたらこんなサイトがあって、10月10日の晩、大森の洋食屋で議論されたことはほぼ全て書かれているので、省略することにする。
(ちなみに、このサイトはこれを書くにあたりググったらヒットしたもので、事前には読んでないよ。)



【宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢】


総括すると・・・



《ポニョ》は事実として「数字」を出した。これについて、《ポニョ》が「まずいラーメン屋」であったと仮定すると、マスコミに踊らされて映画館に行った観客、及び「面白い」と評価した人は味覚が悪い人、ということになる。



でも、先にも述べたが、わたしは事実を肯定したい。つまり、「数字」を出したものはそれなりに理由がある、と思いたい。
前提として、ジブリがおかしなものを作らない、というブランドへの信頼があるのだけど、宮崎駿が出した「問い」に対し、観客の感性が何かをキャッチした、と解釈したいし、それが公開後も数字が落ちない、という事実に反映されている、と思いたい。



これは希望的観測だけど。



日本の観客はジブリその他のおかげで、アニメに対する審美眼は鍛えられていると思う。
もちろん、どんな映画であっても「面白くない」と思う人は必ずいるわけで、個人差は差し引いて、マジョリティーの評価として、ね。



@@@



結論としては、《Krispy Kreme 》はわたしの味覚で言うと、もう少ししたら(店舗数が増えたら)「なんで並んでたんだろ?」という時代が来ると思う。
「最近のミスユニバース日本代表って、美人なの?」という疑問にも少し似ている。



《ポニョ》は評価が残ると思う。「なんであんな映画が流行ったんだろ?」にはならないと思う。



@@@



ということで、明日は「東京三大行列」(勝手に命名)の最後、「H&M」の正体を検証しに行ってみようと思っています。
(オープン1ヶ月後も90分待ちの行列だとか!)




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誕生日でポニョとマジックバー。 

10月10日。
久しぶりに日本で誕生日を迎えた。

誕生日らしく、相棒と映画を見に行ったりした。

観たのは《崖の上のポニョ》。

見終わった後・・・

わたし;「・・・わからんかった・・・」

相棒;「あ、やっぱり?良かった・・・俺もわからんかった・・・」

と、なんとなく消化不良。

これ、古事記かなんかの話なんですかね?いや、まじ、全然わからなかったのです。

(最初、「聖書?」と思ったけど、欧米だと海の神様は男性かな?と思ったので、女性だったら日本の神様かな?と思って。あとでネットで検索して調べます。世界観って言うのかな?「なんでこうなるの?」「これはどういう意味?」って、全然ついていけなかったのです・・・)

つまらなくはなくて、面白かったのだけど、スッキリしないというか、ナウシカも映画だけだとわからんかったけど、もっとわからんかった。《千と千尋》みたいな感じを想像していたので、全然違った。
つまらなかったのではなくて、深すぎて読みきれなかった。

その後、2人でメガネを作りに行ったあと、相棒が予約しておいてくれた大森のマジックバーへ。

Sさんに教えてもらったお店で、隠れ家的というか、完全に民家に同化。
完全予約制で、この時間帯の客は我々2人だけ。
目の前でマジシャンの方が我々のためだけにテーブルマジックをしてくれる贅沢感。
いや~~~、面白かったです。
秘密基地めいたお店も素敵。
Sさん、素敵な情報教えていただいてありがとうございます!

夕食は、相棒の友人たちが結婚お祝いパーティーをサプライズで開いてくれた思い出のお店へ。
相棒の地元が大森だから、マジックバーから歩いて行けた。
昔からあるちょっと洒落た洋食屋さん、という素敵なたたずまいの店で、そこでずっとポニョ談義。

誕生日満喫。

相棒さん、ありがとう!

 

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新宿ランチ→映画鑑賞《SATC》 

中央戯劇学院留学時代の友人が東京に来ていたので、新宿でロシア料理ランチ。
憧れの平日ランチ♪
11時半に行ったので並ばないで食べられた。

友人は4時の新幹線で帰らなければならなかったので、そのまま2次会(?)はタカノでケーキ&コーヒー。11時半から3時まで、GirlsTalk(通称GT)1本勝負。
この友人は4月に北京に来てくれているので半年振りの再会だけど、いろいろ話は尽きないね。
時間を忘れてGTって、楽しい!

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友人を新宿で見送った後、ギリギリ公開が間に合った映画『Sex&The City』を一人で観に行く。
新宿ピカデリーがめっちゃ綺麗になっててビックリ!
座席も頭までもたれられるふっかりシートで、とっても快適。
映画館で映画観ると、やっぱり楽しいね!(一人でも楽しい!ていうか、映画は一人で観るの、結構好きだな。気が合っている人と見るのは楽しいけど、初デートで映画とか、絶対ダメだね。映画観た後の感想が違ったりしたらなんか気まずいし、そういうこと考えて映画観たら面白くないし。集中できなくて勿体無い。ちなみに相棒は《SATC》を面白いと思っていないから一緒には観ない。いやぁ、普通の男はこれ、観ないよね。男性と一緒に観るとケンカになりそう。)
『SATC』、映画もとっても面白かった。(これも言ってみればGT映画だもんな。)シリーズがこれで終わっちゃうなんて寂しい・・・でも、キャストもスクリーンで見るとTVで見る以上に老けているので、ここまでなのかなぁ。

+++

街を歩いていたら、飲み物をくれた。

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テルモが出しているWeb限定飲料だって。
「月経周期に着目した女性サポート商品」らしい。

映画館に持ち込む飲み物をコンビニで買ったらオマケが付いてた。

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リプトンのリモーネについていたマカロンストラップ。
可愛い♪

6日には、来年のほぼ日手帳が届いた。

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左;相棒の。右;自分用。

日本の商品って、やっぱりいいね。(←結論?)

 

 

 


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平成中村座歌舞伎公演に行って来た@浅草寺境内仮設劇場 

浅草寺境内仮設劇場 平成中村座 十月公演《通し狂言 仮名手本忠臣蔵》を見に行ってきた。

コレ、興味ない方には「あ、そう。」って感じになるんだろうけど、歌舞伎好きな方からは「よくチケット取れたね!」と言っていただきたい。いやー、まじプラチナチケットですから。

わたし、10月が誕生月なので、同じく歌舞伎好きの母親がネットを駆使して確保してくれたのだ。自分では取れなかったね。そこまでの気合も北京では起きていなかったし。

平成中村座とは・・・

平成中村座は、2000年に東京・浅草で初演された歌舞伎公演である。
歌舞伎役者の十八代目中村勘三郎(初演時は五代目中村勘九郎)と演出家の串田和美らが中心となって、 浅草・隅田公園内に江戸時代の芝居小屋を模した仮設劇場を設営して「平成中村座」と名付け、2000年11月に歌舞伎『隅田川続俤 法界坊』を上演したのが始まりである。 翌年(2001年)以降も、会場はその時によって異なるものの、ほぼ1年に一度のペースで「平成中村座」を冠した公演が行われている。(Wikiより

今回の公演で重要なのは「江戸時代の芝居小屋を模した仮設劇場を設営」という箇所。今回は浅草寺境内内だったのだけど、現代劇を上演するような劇場ではなく、江戸時代の芝居小屋を再現した小屋で当代一流の役者の芝居を見る、という贅沢は何物にも変えがたい。これについては、またあとでしつこく語りますが。

+++

せっかく母と浅草に行くので、ちょっと早めにいって仲見世散策。

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人力車に乗らなかったけど、人力車のお兄さんが撮ってくれた。
「どこからいらしたんですか?」と聞かれ、
「都内です・・・」と。
意外にこういう所来ないんだってば!

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あの有名な雷門の提灯の下、見上げたことある?
龍が彫られている。


うんちくその1.この大提灯ともうひとつ内側の門にある大提灯は
どちらも松下幸之助さんが1960年にポケットマネーで寄贈したものらしい。
その証拠に提灯の下の部分に「松下電器」の社名が入っている。
今後、社名は「Panasonic」に代わるけど、この提灯の社名は変更しないらしい。

うんちくその2.もうひとつ内側の門にある提灯の底の龍が持っている「玉」は赤色だよ。

雷門を堪能したあとは、仲見世へ。

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小腹が空いたので「日本的小吃」を食べながら。
これはあげまんじゅう。食べ歩きできるように、人形焼も全て1個単位で売られているのが嬉しい。

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浅草寺周辺にはこんな昭和な飲み屋街も。
今度はゆっくり焼き鳥なんか食べに来たいな。

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日本一危険な遊園地の前も通過。
8時までやっているらしい。入場料900円

ぶらぶら歩いているうちに時間になり、中村座へ入場。

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中は撮影禁止だったので、写真は無しということで。

入り口で靴を脱いで中に入ると、おぉ~!江戸東京博物館内にあるような中村座が復元されている。香川県に残る最古の歌舞伎劇場・金丸座にも雰囲気が似ている。素敵!!!

わたしの持論に、芝居を作る三大要素は「役者」「小屋」「観客」というのがある。
映画と芝居の一番の違いは、芝居は生物だ、ということ。
どんなに役者が良くても、小屋の形や大きさが芝居に合っていないと芝居が全然観客に伝わってこない。また、観客が芝居に入っていかないと、役者の温度も上がらない。
(その点では、今年5月の玉三郎北京公演も充分堪能させて貰えた!コンセプトが一致しない劇場で公演される芝居ほど悲惨なものは無い。)
歌舞伎みたいな芝居は観客の雰囲気でそんなに変わらないけど、でも来月の《法界坊》は英語で上演するNYバージョンDayがあるみたいで、観客も基本的に外国人狙っているみたいで、客が全員外国人だと当然芝居も変わると思う。まぁ、これは極端な例だけど。

話はすこし反れるけど、80年代後半から90年代前半にかけて、わたしは小劇場にはまりまくっていて(自分も芝居やってたということもあるけど)、都内の小劇場を見まくっていたわけだけど、好きな劇団の芝居は、だいたい初日・中日・千秋楽と3枚チケット買ってた。それは、その日の客の雰囲気で芝居が変わるから。本当に、客が変わると芝居が全然変わるのが面白かったので、同じ芝居を何度も見ていた。

で、今回の小屋だけど、ホント、素敵!
キャパシティは832らしい。わたしが好きな小屋はシアターコクーンで、コクーン歌舞伎もとっても素敵だと思うんだけど、コクーンのキャパが747らしいので、今回のチケットの競争率はコクーン歌舞伎より若干余裕があったということかな。歌舞伎座のキャパは1867ということで、勘三郎だったら歌舞伎座でも1ヶ月満員御礼にできる役者なんだから、それを考えるとやっぱ、今回の競争率は熾烈だったのもうなづける。

歌舞伎の芝居というのは長くて、今回の公演も5時15分開演、終わったのは9時。
途中、25分の休憩があり、このタイミングでみんな食事を取る。
現代劇だと、劇場で飲食禁止、なんて所も多いけど、歌舞伎はもともと朝から晩まで長い芝居を見るものだから、劇場でご飯を食べるのは全然OK。こういうスタイルも歌舞伎の好きなところ。

今回の休憩は7時からだったんだけど、いっつも「お見事!」と思うのは、7時から休憩だったら、その幕は必ず毎日同じ時間に終わるんだよね。全然ぶれない。こういうの、プロだと思う。

今回の演目は《仮名手本忠臣蔵》で、通し狂言。
今、歌舞伎座で通常上演されている芝居は、有名な芝居の良いところだけピックアップしたものの、要はハイライトシーン特集みたいな上演方法だけど、たまに「通し狂言」があって、それは長い話を全て上演する、というスタイル。本当の歌舞伎は1日では上演しきれないぐらい、1つの話が長い。

ちなみに、《忠臣蔵》を知っている人は結構いると思うし、歌舞伎のことをちょっと知っている人だったら、「おかる・勘平」も知っていると思うけど、《東海道四谷怪談》が《忠臣蔵》の外伝だって知ってた?

 
《仮名手本忠臣蔵》の通しでも、四谷怪談は入っていないけど、あれも忠臣蔵の話なんだよね。

今回のキャストは勘三郎、勘太郎、七之助、橋之助、仁左衛門その他だったのだけど、いやー、勘太郎がめーーーーっちゃ上手いのに驚いた!つか、勘三郎(ちょっと前まで勘九郎だった方のね)に声も芝居もそっくりで、まだ26才?!超驚いた!子供のときから踊りでは神童と呼ばれていたとは知っていたけど、こんな芝居をする役者になっていたなんて!
勘三郎もすごい役者だと思うけど、もしかしたら勘太郎は父を超えるかもね。
七之助も上手いし、兄弟でスゲー。

わたしの頭の中で歌舞伎役者の年齢が10年前で止まっていたので、仁左衛門のおっさんぶり、橋之助の中年ぶりにビックリ!今や若手は勘太郎・七之助の時代なのね・・・。

ここで歌舞伎の世襲制についても語っちゃうけど、あれはOKだと思う。
勘太郎みたいな役者は、世襲制でないと生まれない。
中国の京劇は世襲制を廃止して、学校制にしたでしょ?
京劇の名優で梅蘭芳っていう有名な女形がいるのだけど、彼の息子の梅葆玖というやはり女形の役者の公演を北京で見たことがあるのね。
彼の京劇は、他の国家一級演員の芝居とは全然空気感が違った。なんていうか、DNAで芝居をしているっていうか、ねっとりと濃い空気で芝居をするのね。空気の密度が他の役者と全然違う。

梅葆玖の芝居を見たとき、「中国は偉大なる国家無形文化財を失ったんだな」ととっても残念に思ったものだ。世襲制は機会均等ではない。でも、親から子への口伝でしか伝えられない芸能もあるのだ。それは学校では教えられない。そして、一旦途絶えたら、恢復できない。
今回、勘太郎の天才振りを見て、改めてそんなことを感じた。
現18代目勘三郎つまり元勘九郎はお父さんである17代目勘三郎そっくりと言われているし、今の勘太郎もお父さんの18代目勘三郎とソックリだ。何十年か後には彼が19代目勘三郎になるのだろう。こうやって同じ名前が引き継がれ、芸が残って行けるシステムというのは、素晴らしいことだと思う。(そして、それをやっているのが松竹という民間企業だという事実。松竹はすごい。)

《忠臣蔵》、勘三郎(当時 勘九郎)・玉三郎・幸四郎バージョンで見たことがある気がするんだけど、それが強烈に面白かったんだけど、今日のバージョンもものすごく面白かった。
やっぱ、定番には定番の理由があるね。ストーリーもすごく面白い。

そんで、中村座で歌舞伎を見ていると、「同じ芝居を江戸時代の人も楽しんでいたんだな」という不思議な気持ちに襲われて、日本人としての縦のつながりっていうのかな?そういう時代を越えて「繋がっている」感すら感じることのできた夜だった。

素敵なプレゼントをくれた母に感謝!

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夜の浅草寺もなかなか良い雰囲気。

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